こどもとIT

Adobe、無料で使える教育機関向け「Creative Cloud Express」リリース

――クリエイティブな活動をもっと手軽に

教育機関が無料で使える「Adobe Creative Cloud Express」をリリース(画像は、Adobeの教育機関向けCreative Cloud Expressのページより)

2021年12月14日、Adobeは新たなクリエイティブツール「Adobe Creative Cloud Express」をリリースし、教育機関に対する無料提供を発表した。同製品は、これまでAdobeが提供してきた「Adobe Creative Cloud」の入門版となり、より手軽に、誰でも簡単にクリエイティブなコンテンツが作れることを目指したツール。教育現場でも活用されていたデザインツール「Adobe Spark」のうち、「Spark Post」と呼ばれていた製品がベースになっており、直感的に使えるのが特徴だ。

Adobe Creative Cloud Expressに含まれるのは、プレゼンテーションやWebページの作成などAdobe Sparkが持っていた従来の機能に加えて、動画編集ツール「Adobe Premiere Rush」、画像編集ツール「Adobe Photoshop Express」、さらにはアニメーション作成ツール「Adobe Spark Video」、Webストーリー作成ツール「Adobe Spark Page」といったクリエイティブな作品づくりに使いやすいツールばかり。これらのツールが、小学校・中学校・高校などの教育機関で無料で使用できる。

Adobe Creative Cloud Expressに含まれるアプリ(画像は、Adobeの教育機関向けCreative Cloud Expressのページより)

Adobe Creative Cloud Expressは各機能をWebベースで使えるほか、App Store、Google Play、Microsoft Storeなどプラットフォームに応じたアプリも用意されている。また教育機関での利用を考慮して、画像と動画のセーフサーチ機能も実装。作成した作品はCreative Cloud Express から直接 Google Classroom や Microsoft Teams へ提出・共有でき、Google Drive への保存も可能となっている。

ほかにも、Creative Cloud Express の活用法について、Adobeでは教員向けリソース「Adobe Education Exchange」を設け、チュートリアル、コース、レッスンプラン、動画ガイドなどを用意している。

本多 恵

フリーライター/編集者。コンシューマーやゲームアプリを中心とした雑誌・WEB、育児系メディアでの執筆経験を持つ。プライベートでは2人の男子を育てるママ。幼稚園児&小学校低学年の子どもを持つ母として、親目線&ゲーマー視点で教育ICTやeスポーツの分野に取り組んでいく。