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テック産業の牧歌的な時代の終焉 a16z日本進出と日本の成長
2026年10月12日 09:00
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「日本で成長が期待できる産業は防衛だ」
7日に東京オフィスを開設した米国の大手ベンチャーキャピタル「アンドリーセン・ホロウィッツ」(a16z)の取材に参加しました。そこでは、日本の投資先として「防衛」や「ロボティクス」を重視していくことを強調していました。
a16zは、テック関連では世界で最も影響力のあるVCのひとつとされ、Facebook、Twitter(X)、Airbnb、Stripeなどの初期の投資家としても知られています。彼らから見ても、日本の防衛やロボティクス産業は非常に魅力的に映るようです。
詳しくは記事に書きましたが、「防衛」「ロボティクス」では、ドローン技術、アンチドローン技術、ロボティクス、新たなサイバー防衛・攻撃機能などが投資対象となるほか、モーターなどの精密機械のサプライチェーンについても日本を重視しているそうです。
日本企業との違いを感じたのは、共同創業者のベン・ホロウィッツ氏らを含め、非常にポジティブに防衛について語っていたことです。防衛強化の背景には、日本における防衛費の増加や、安全保障環境の変化への対応がありますが、日本企業が防衛産業を語るときは、控えめな表現をとることが多いように感じます。
一方、a16zは「明らかに大きな機会が生まれている」と市場拡大への期待を強調していました。明確にビジネスとして大きな市場を見据えており、その点で、米国の同盟国である日本は非常に大きな存在であるとのことです。
日本においても中国や北朝鮮などの地域的な懸念・脅威が存在することは間違いありません。また、新しい攻撃者に備えることの重要性は理解していますが、テクノロジー業界で防衛の話を聞くことは数年前まではあまりなかったように感じます。
一方で、この数年は特にAIの影響もあり、サイバー防御を含めた防衛関連のトピックはよく聞くようになりました。
加えて、政治との“近さ”も印象的でした。かつてのIT/テクノロジー産業は、重電メーカーや通信を除けば、政治との距離はさほど近くはなかったものですが、今回の会見では、冒頭から高市総理と面談し、防衛強化の方針を共有したこと、国家安全保障の重要性が増していることなどを強調しながら、官民連携して進めることが語られました。またその語り部が、この20年のテック産業を支えてきたa16zというのも印象的です。
先週も米国のテック産業について似たようなことを書きましたが、日本においてもテック企業と政治の「接近」を日々感じる機会が増えてきました。安全保障には、サイバー防御も含まれるわけで、昨今の情報漏えい問題も含め、テック産業の牧歌的な時代は終わったのだと感じます。


