KDDIとNEC、合弁会社「UCF」設立　サイバーセキュリティ強化へ

KDDIとNECは20日、サイバーセキュリティ分野の強化を目的に、合弁会社「United Cyber Force(UCF)」を設立し、11月28日から活動を開始すると発表した。UCF設立は、両社が5月に締結した協業の一環となる。

国内外でサイバー攻撃の被害が拡大し、日本企業もグローバルサプライチェーンを含むリスクにさらされていることから、安全保障への関心と対策の重要性が高まっている。サイバーセキュリティは、政府・企業・個人が一体となって取り組むべき課題であり、両社は国内外のサイバー脅威に対応する事業展開を進めるためにUCFを設立した。

UCFは、日本政府が推進する安全保障関連政策、特に能動的サイバー防御(Active Cyber Defense、ACD)の領域で、政府機関や法人向けにグローバルなサイバーセキュリティソリューションを企画・提案し、サイバーセキュリティ市場で最先端の防衛力とサービス提供を目指す。

両社は今後、UCFやグループ会社であるラック、NECセキュリティとともに、ACD対応の体制構築を進め、協働して国内外のセキュリティ強化に取り組む。