社用スマホの導入、こんなに大変だったの……!?

納品後の手間が違う! 社用スマートフォン導入なら「法人ARROWS」の「カスタムメイドプラス」がおすすめ

2017/01/09 | 小山健治

モバイルを活用したビジネスを加速すべく、社用スマートフォンを導入する企業が増えている。しかし、社用スマートフォンといえども、ガバナンスを効かせたセキュアな運用を実現するためには、多大な手間とコストがかかるのが現実だ。富士通コネクテッドテクノロジーズが提供する「カスタムメイドプラスサービス」がこの課題を解決。法人向けAndroidスマートフォン「ARROWS」を活用しスムーズな一括導入を実現する。

現在のビジネスで必須のスマートフォン活用

現在のビジネスは”モバイル”を活かした情報力の強化が欠かせない。ここ数年で飛躍的な進化を遂げたスマートフォンを業務で上手く活用することで、一人ひとりの社員の生産性向上や効率的な働き方を実現することができる。

ただ、社員のスマートフォンをそのまま仕事に持ち込む、いわゆるBYOD(個人所有デバイスの業務利用)はあまりお勧めできない。人それぞれ使っている機種やOSが違えば、利用しているアプリも違う。会社とまったく関係ない多数の相手とチャットやメッセンジャー、SNSなどで交流している。そのスマートフォンを業務上のやりとりにも利用することは、情報漏えいのリスクを増大させることにつながるからだ。

MDM(モバイルデバイス管理)やMAM(モバイルアプリ管理)といったソフトウェアを導入してBYODのスマートフォンを管理し、セキュリティを保護するという手もあるが、適切に運用し続けるためには相当な労力が伴うことを覚悟しなければならない。

その意味でも望ましいのは、やはり社用スマートフォンを一括購入して配布することである。これらならば会社として必要なガバナンスを効かせることができる。

社用スマートフォンを一括購入する場合の落とし穴

とはいえ、社用スマートフォンの導入や運用も容易ではない。会社が一括購入したスマートフォンをただ配布しただけでは社員が自由に利用できてしまい、実質的に個人所有のスマートフォンとなんら変わらなくなってしまうからだ。

個人用スマートフォンと同様に利用できてしまうと、情報流出などのセキュリティリスクも大きくなってくる

業務にあわせたスマートフォンの設定や機能の制限、アプリのセットアップなどを行う必要があるし、社員が勝手にアプリをインストールできなくすると共に、不必要なプレインストールのアプリも削除しておかなければならない。資産管理のためのラベルもしっかり貼っておくべきだし、もちろん管理用のリストを作成しなければならない。こうした煩雑な作業を、配布するスマートフォン1台1台に実施することになる。

社用スマートフォンの一括導入は意外にタイヘン

しかも、苦労してセットアップしたスマートフォンも、故障や利用者変更の際に端末の初期化をすると、インストールしたアプリや設定はすべて初期状態に戻ってしまい、元の木阿弥となってしまう。

社用スマートフォンを導入するにあたっては、こうした事態に備えて事前になんらかの対処を施しておく必要がある。

ひと味違う「カスタムメイドプラスサービス」に注目

そこでぜひ活用したいのが、富士通コネクテッドテクノロジーズの「カスタムメイドプラスサービス」だ。富士通の法人向けAndroidスマートフォン「ARROWS」はカスタマイズの自由度が非常に高い上に、一般向けに販売されているスマートフォンではまず不可能な「製品出荷状態のカスタマイズ」も可能だ。そのため、手元に届いた時には自社の業務にカスタマイズされた最適なスマートフォンに仕上がっている。

一般向けのスマートフォンでは、端末を初期化すると必ず工場出荷時の設定に戻ってしまう。しかし法人ARROWSであれば、修理から戻ってきたときにも自社の業務にカスタマイズされた最適なスマートフォンに仕上がっている上、仮に社員がスマートフォンを初期化した場合も、カスタマイズ内容が消えてしまう心配はない(※)
(※)カスタムメイドプラスサービスのメニュー項目のみ

カスタマイズの一例

ネットワーク接続等の設定
Wi-FiやモバイルネットワークのAPN、VPN設定などのネットワーク設定を事前に設定可能。また、利用者が勝手に設定を変更できない制限も可能
プリインストールアプリの削除
業務に不要なプリインストールアプリを削除。電話帳や特定業務アプリだけを残し、音楽アプリやメッセンジャーアプリといった不要な、またはリスクのあるアプリを削除することが可能
アプリの削除/インストールの禁止
端末利用者が誤って重要なアプリを削除してしまったり、業務に関係のないアプリをインストールすることを禁止できる
任意のアプリのプリインストール
業務に必要なアプリを事前にインストールしておくことが可能。インストールしたアプリは端末を初期化しても消えず、また上記の「アプリの削除の禁止」と合わせてユーザーによる削除も禁止できる
起動画面のカスタマイズ
電源ON時のスマートフォンの起動画面を自社のロゴなど好みの画像に変更可能。盗難抑止効果なども期待できる
情報漏洩の恐れがある機能の利用禁止
カメラ、SDカード、USBやスクリーンショット機能など、重要な情報が社外に漏洩してしまう恐れがある機能を使用禁止にできる
ソフトウェア更新設定のカスタマイズ
Androidの更新プログラムについては、実行の抑止、または自動ダウンロードや自動更新などきめ細やかな設定が可能で、自社のシステム環境に応じたオプションを選択できる

カスタムメイドプラスで実現できるスマートフォン活用

日本製ならではの信頼性を誇るAndroidスマートフォン「ARROWS M357」は、カスタムメイドプラスを利用できる

こうしたキッティングサービスは、ある程度まとまった台数がなければ発注できないと思うかもしれない。しかし富士通コネクテッドテクノロジーズのカスタムメイドプラスサービスでは発注台数が1台からでも依頼できるので、中小企業から大企業まで、幅広い会社規模、用途で利用できるのがありがたい。

企業にとって魅力なのは、プリインストールアプリの削除、使用アプリの制限、USBやSDカードの無効化といったサービスだ。社用スマートフォンの私的利用を制限し、セキュリティを保護することができる。「テザリング抑止」なども、社員が社用スマートフォンを自宅の回線がわりに利用……というがっかりな事態を防げるだろう。

ネットワーク設定などの煩雑な設定をあらかじめ済ませておけば、技術担当者が少ない企業でもテクニカルサポートの負担を大幅に減らせるだろう。また、社員が社用スマートフォンを紛失した事態に備えてリモートロックやリモートワイプを利用できる機能も用意されており(※)、別途MDMなどのソフトウェアを導入・運用していたコストを節約できる。
(※)SMSメッセージを利用できる回線契約と、ロック・ワイプする管理者の電話番号のカスタムメイドプラスサービスによる登録が必要

大企業の場合は、自社の業務用にカスタマイズされたアプリを利用する場合も多いが、そうしたアプリをあらかじめインストールしておけば、社員がスマートフォンを受け取ってからインストールする手間を省くことができる。また、VPN(Virtual Private Network)を用いてセキュリティを確保したり、拠点間で情報をやりとりしている企業なら、あらかじめVPN設定を行っておけば初期状態からセキュアなネットワークを利用できる。もちろん、数百、数千台単位の導入であれば、ラベル作成サービスや情報リスト作成サービスも、導入担当者の手間を大幅に削減できるだろう。

カスタマイズに必要なマスタファイルの作成料金は発注台数に依存しないため、キッティング台数が増えるほど導入コストにスケールメリットが生かせる。格安SIMを利用してランニングコストを削減することも可能で、大規模導入にも最適なソリューションとなるだろう。