ARROWS × ケータイ Watch

ARROWS×ケータイWatch

arrows M02と行くアラブ首長国連邦

MILスペック準拠のarrows M02は、マジで過酷な砂漠での使用に耐えられるのか!?

砂漠でarrows M02は活躍してくれるのか(デジカメで撮影)

とある取材でアラブ首長国連邦(UAE)の首都、アブダビを訪れることになった。アラブといえば酷暑の砂漠。前回は雪山でarrows M02の耐寒性能を実感できたが、今回は14項目のMILスペックに対応し、粉じんや暑さにも強いとされるarrows M02が砂漠の中でどれくらい使えるのか、本当に砂や高温にも耐えられるのかを検証してみることにした。

ちなみに、日本国内とは違い、UAEではおサイフケータイだけで飛行機に乗ったり、買い物したり、アクティビティを楽しんだりなんてことは不可能なのだが、筆者はなぜか財布を家に置き忘れ、取りに戻る時間もなかったのでそのまま旅立つことになってしまった。慣れというのは恐ろしいものである(さすがに必要最小限のお金は同行者にお借りした)。

財布を自宅に忘れ、緊張のあまりアブダビ空港で無表情の筆者(arrows M02で撮影)

気温は30度、街中は過ごしやすいが砂漠は?

本来なら現地の通信キャリアのSIMをarrows M02に差して、「アブダビでもフツーに使えます!」などとSIMフリー端末の恩恵を十二分に堪能している様もレポートすべきところかもしれないけれど、財布を忘れて実質無一文なのでSIMを購入することはかなわなかった(借りたお金をSIMの購入に充てるのはさすがに気が引けた)。とはいえ、成田空港で予約レンタルした海外用モバイルルーターがあり、ホテルでもWi-Fiを利用できたので、データ通信に不自由することはなかったのが救いだ。

目的地のアブダビでは、F1も開催される「ヤス・マリーナ・サーキット」を眺めたり走ったり、UAEで2番目に大きいとされるショッピングモール「ヤス・モール」でウィンドウショッピングを楽しんだり、隣接のテーマパーク「フェラーリ・ワールド」で最高時速240kmのジェットコースターに2回乗ったり、非イスラムの人でも入場できる絢爛豪華な「シェイク・ザイード・グランド・モスク」に圧倒されたりと、ひと通りの観光スポットをarrows M02とともに巡ることができた(他人のお金で)。

ヤス・マリーナ・サーキットのコースを一部またぐように建てられているYAS VICEROY HOTELからの眺め(arrows M02で撮影)
ヤス・モール(arrows M02で撮影)
フェラーリ・ワールド(デジカメで撮影)
シェイク・ザイード・グランド・モスク(arrows M02で撮影)

砂漠の国らしく、自然の起伏が少ない平坦な地形。首都であるアブダビは建物が多いこともあって街中で砂丘を目にすることはないけれど、全体的に薄茶色の景色でほこりっぽい。訪れた3月は日本と同じく冬で、最高気温は連日30度ちょうどか少し超える程度、湿度も低く日中は半袖・半ズボンで過ごしやすい。ただ、日が落ちるととたんに気温が下がり、肌寒く感じるほど。長袖・長ズボンも必須である。

というわけで、改めてここでarrows M02が対応しているMILスペック、米国防総省が装備品に求める調達基準の各項目について簡単に解説しておくと、arrows M02はすでに述べた通り14項目に準拠している。このうち砂漠で関係しそうな項目は、防じん、耐日射、高温動作(60度)、高温保管(70度)といったところ。冬のため60度や70度のような高温にはならないにしても、砂漠の上ではこれらの性能が役に立つことは間違いないはずだ。

デザートツアーで大暴れ

砂漠体験は、同行者に手配していただいた観光客向けの「デザートツアー」を利用する。クルマに乗って砂丘を走り回るというプランだが、MILスペックに準拠するarrows M02なら、砂漠の砂をめいっぱい浴びたとしてもきっと問題ないだろうと考え、むき出しでツアー中の動画を撮影しようと考えた。

窓のない四輪バギーで走ることも想定し、アクションカメラGoProのオプションである身に付けて使うマウントハーネスと、スマートフォンホルダーを組み合わせたものを準備していた。が、クルマは現地ドライバーいわく「値段のわりに性能が高いし、メンテナンスも楽ちんなんだ」というトヨタのランドクルーザーで、完全に窓は閉め切った状態。身体に装着して撮影しても視界が前の座席で遮られてしまうため、マウントハーネスごと手持ちして撮影することにした。

ホテル前に並ぶランクル。隊列を組んで砂漠を進む(arrows M02で撮影)
GoProのマウントとスマホホルダーを組み合わせてarrows M02を固定することを考えたが、車両がランクルだったため手持ちすることにした(デジカメで撮影)

車内にはロールバーが張り巡らされ、万が一クルマがひっくり返ってもおそらくは問題ないよう対策されている(本当にひっくり返ってほしくはないが)。ホテルを出発して郊外に向かうにつれ、建物はなくなり、だんだん砂漠っぽい景色が広がってくるようになる。ハイウェイはきれいに整備されているものの、視界の左右は見渡す限りの砂、砂、砂である。

車内に張り巡らされたロールバー(arrows M02で撮影)
最初は建物も見えていたが(arrows M02で撮影)
そのうち砂だけになった(arrows M02で撮影)
本格的な砂漠に入る前に、タイヤのエアを抜くドライバー(arrows M02で撮影)
ぺちゃんこである(arrows M02で撮影)

1時間近く走っていよいよ砂漠に入る。arrows M02の防じん性能をチェックするべく砂を浴びながら撮影しようと思い、走り出す前に「窓を開けていいか」と聞いたところ、ドライバーから即「やめろ、砂が車内に入ってくるだろ」と怒られてしまった。残念ではあるけれど、車内からの撮影映像でがまんしていただきたい。

しかし、動画をご覧いただくと分かるように、とにかくクルマの揺れが激しい。マンションの3階か4階分くらいはあるように見える砂丘をエンジンをうならせながら勢いよく登ったかと思うと、次の瞬間にその頂からためらいなく滑り降りる。一見柔らかそうな砂なのに、下から突き上げられる衝撃が連続する。身体を前後左右上下に激しく揺さぶられ、それでもおかまいなしに起伏に突撃するドライバー。数台のランドクルーザーで隊列を作って進むものの、なぜか自分が乗るクルマのドライバーだけが妙に寄り道をしては横滑りさせて遊んでいるのが腹立たしい。

砂丘を下るクルマ(arrows M02で撮影)

車内はエアコンを効かせているが、砂漠の強烈な日差しの前にはほとんど無力だ。蒸し風呂状態のデザートドライブは、最悪の乗り心地のままおそらく1時間は続いたであろう。「昼食はオアシスで」とツアーの最終目的地を事前に告げられていたが、やっとのことで到着したそこはイメージしていたようなヤシの木に囲まれた池などではなく、砂漠のど真ん中に布製のテントがロの字に設置されたキャンプであった。

途中休憩で立ち寄ったラクダ牧場。至るところフンだらけ(arrows M02で撮影)

中央にはスーパー銭湯の休憩所よろしくローテーブルがきれいに並べられているが、とてもそこでくつろぐ余裕はない。同じクルマに乗り合わせた自分を含む5人全員は完全にグロッキー状態で、他のクルマに乗っていた1人は、キャンプに到着後真っ先にトイレに駆け込み、嘔吐していたそうである。arrows M02はしっかり砂漠の様子を動画で記録し続けたが、砂漠では人間の方がもたなかったようだ。

最終目的地のキャンプ。クルマ酔いと暑さのせいで全員日陰で休むことしかできなかった(arrows M02で撮影)

他のスマホが熱をもつなか、arrows M02は冷静に撮影し続けた

キャンプでは、ラクダに乗ることができる「キャメル・ライド」と、砂丘を滑り降りる「サンド・ボーディング」にもチャレンジし、arrows M02を使って動画撮影した。砂にまみれても、直射日光にさらされても、いつも通りに動作し続けるarrows M02の底力が、吐き気と高温で足元のおぼつかない筆者にとっては心強い。同行者の中には(arrows M02ではない)スマートフォンが熱をもって動作が鈍くなったと話す人もおり、MILスペック準拠は伊達じゃないと改めて実感した次第。

サンド・ボーディングでは身体にarrows M02を固定して撮影した(デジカメで撮影)

海外には忘れずに財布も持って行ってほしいが、旅のお供にarrows M02を連れて行けば、砂漠のど真ん中でもシャッターチャンスを逃すことなく、アクションカメラのように安心して使える。キャンプの周囲はどこまでも続く砂漠とはいえ、電波もしっかり届くので、そこでの体験をすぐにシェアできる。デザートツアーがどれだけ楽しく、どれだけ過酷なのかもリアルに伝えられるはずだ。

砂だらけでも、高温下でも、まったく問題なく動いてくれたarrows M02(デジカメで撮影)

その他の最新記事

ARROWSのことを何でも掲載する研究所 ARROWS@ 富士通公式サイト 富士通モバイル YouTubeチャンネル

LINEUP

[PR]企画・製作 株式会社インプレス 営業統括部
問い合わせ先:watch-adtieup-arrows1306@ad.impress.co.jp
Copyright (c) 2015 Impress Corporation. All rights reserved.