ARROWS × ケータイ Watch

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このスマホ、マジでSV(背筋ヴィーン!)

触った瞬間に背筋を正しちゃう「arrows SV F-03H」

2016年の夏モデルとしてドコモから登場した「arrows SV F-03H」は、これまでのarrowsシリーズを知っている人からすれば「arrowsらしくない」と思うかもしれない。 メタルなソリッド感と高級感。それでいて価格を抑え、日常用途にフォーカスした性能をもつミドルレンジ端末という、意外な取り合わせになっている。arrows Fit F-01Hの登場から半年ちょっとで、arrowsはずいぶん様変わりしたように思う。

たとえてみれば、学生時代はそんなに目立たなかった幼なじみの黒髪眼鏡のあのコが、社会人になった直後に会ったらすっかり都会的な垢抜けた雰囲気になっていて、バッチリスーツで決めているせいか大人な女性の気品を漂わせているような感じ。声をかけるのにためらうけれど、勇気を振り絞って背筋を正して話しかけてみたら、拍子抜けするくらいにフレンドリーで、以前と変わらず仲良く会話できた、みたいな......。


触れようとした瞬間は「背筋ヴィーン!」ってならざるを得ないのに、実際に触って少し使ってみたら昔の仲良かった頃と同じように、あるいはそれ以上に親しく、「あうんの呼吸」で使いこなせる気がする。arrows SV F-03Hとは、そんな端末なのである。


シュッとしたメタル素材と最新のAndroid 6.0にヴィーン!

では、どんなところが「背筋ヴィーン!」で、どんなところが「同じように使える」あるいは「以前にも増して親しく使える」のか、もうちょっと詳しく説明してみよう。

まず、ボディが最近のトレンドとも言える金属を活かした仕上げで、左右の両側面がハードアルマイトの施されたメタル素材となっているのが、一番の「背筋ヴィーン!」ポイント。見た目にスタイリッシュなのはもちろんのこと、断面がラウンド形状をなし、マットな雰囲気の表面処理とあいまって、机などに寝かせた状態からでもすっと持ち上げやすい。触れた時の硬質感と、わずかにひんやりするところにメタル素材ならではの上質さがあり、思わず姿勢を正してしまう。

落ち着きのある金属光沢を放つフレーム

背面は光沢感あるアクリルパネル


OSに最新のAndroid 6.0が採用されているのも、ある意味「背筋ヴィーン!」ポイントかもしれない。2015〜2016年の冬春モデルとして発売されたフラッグシップのarrows NX F-02Hも、同じミドルレンジのarrows Fit F-01Hも、まだAndroid 5.1止まりだからだ(どちらも今後Android 6.0へのアップデートが予定されている)。


つまり、Android 6.0から搭載されたアプリの権限管理の新方式、アプリデータの自動バックアップ、アプリごとの省電力設定、使いやすくなった端末の各種ボリューム調整など、たくさんの新しい機能を利用できるのは、arrowsシリーズでは今のところこのarrows SVのみなのだ。ヴィーンってなりすぎて背筋がつりそうになっても不思議ではない。

Android 6.0ではアプリ使用時、必要に応じて機能ごとの権限の許可が求められる。知らないところで想定外の機能が使われていた、という問題を防ぎやすくなった

アプリで使われているデータそのものをバックアップできるように。指定したGoogleアカウントに自動でバックアップされる

いわゆるDoze機能と呼ばれる、アプリ単位のバッテリー使用の最適化処理が有効になっている。これによってバッテリーがより長持ちするという

Android 従来はその画面で有効なサウンドのボリュームしか調整できなかったが、右端の矢印をタップすると......

このように複数のボリューム調整スライダーが表示され、例えばホーム画面でメディア音量を調整することも可能になった


MILスペック準拠といつもの便利機能で安心感がヴィーン!

「同じように使える」点としては、やはりarrowsならではの独自の仕様・機能の部分。例えば以前のarrows Fitから引き続いて、MILスペックの14項目に対応していることが挙げられるだろう。防水、防じん、耐衝撃、耐振動、耐日射、高温・低温動作、低圧動作など、あらゆる面における耐久性が米国国防総省の装備調達基準であるMILスペックに準拠する品質となっている。

防水・防じんを含めたMILスペックの14項目に対応。過酷な状況でも内部のデータを保全できる

日常生活では、お風呂で濡れるのを気にせずにスマホを楽しめるという(筆者の個人的な)便利さを備えており、うっかり地面に落としてしまったり、水にドボンしたりしても、ほとんどの場合壊れることなく安心して使い続けられるのが大きい。このあたりはCorning Gorilla Glass 3を採用した丈夫なディスプレイガラスであること、裏面パネルに傷つきにくいハードコードを施していること、先述の通り両側面にハードアルマイトのメタルが使われていることも少なからず影響しているはずだ。


arrowsシリーズに共通して搭載されているHCE(ヒューマン・セントリック・エンジン)を核とする機能も、これまで通りの安心感が得られる要素の1つ。HCEが担っているのは、端末を手に持って使用中であることを検出し、その間はディスプレイをスリープしない「持ってる間オン」、直射日光下でも画面を見やすく調整する「スーパークリアモード」、周囲の環境光やユーザーの年齢に合わせて画面の色味を自動調整する「インテリカラー」と「あわせるビュー」、人によって異なる聞こえ方を考慮して電話の音質改善を行う「あわせるボイス 2」と「スーパーはっきりボイス4」などのアルゴリズムだ。

「持ってる間オン」を有効にすると、ユーザーが端末を使っていると思われる間はディスプレイが暗くならない

「インテリカラー」や「あわせるビュー」、さらには「ブルーライトカット」まで、HCEがそのアルゴリズム処理を担う


HCEによってサポートされるこれらの機能は、ユーザーが気付かないうちに端末が自動で判断してさりげなく実行している場合もあり、もはやarrowsを使いこなすうえでは欠くことのできない機能となっている。使い続けるうちにその存在すら忘れてしまいそうになるけれど、HCEを備えない他の端末を使ってみた時に、改めてその便利さと重要性に気付く。arrows SVでもこれらの機能を全てカバーしているのは、やはりうれしいものだ。


その他には、賢く効率的な日本語変換を可能にするキーボードアプリ「Super ATOK ULTIAS」、モバイルネットワークとWi-Fiを同時に使って高速かつ安定した通信を行える「マルチコネクション」、片手操作では指の届きにくい画面上部を操作しやすくする「スライドディスプレイ」、手袋をはめたままでもタッチ操作可能な「手袋タッチ」などなど、arrowsに慣れたユーザーはもちろんのこと、初めてarrowsを使う人にも助けになる機能が満載だ。

数字や記号などの入力方法が変わり、さらに使いやすくなった「Super ATOK ULTIAS」

Wi-FiとLTEを組み合わせ、高速で安定した通信を実現する「マルチコネクション」

画面を引き下げ、上部のボタンなどにも指を届きやすくする「スライドディスプレイ」

性能も使い勝手もさらにアップしてヴィンヴィン!

そして「以前にも増して親しく使える」点。1つ目は、MILスペック準拠で防じんにきちんと対応しながらも、Micro USBポートがキャップで覆われていないことだ。防じん対応となると、これまではどうしてもMicro USBポートをキャップでふさぐ傾向にあり、充電したい時やデータ転送時にはキャップをいちいち開ける手間がかかっていた。

ついに「MILスペック準拠でキャップレス」を実現

arrows NX F-02Hの場合は付属のクレードルで簡単に充電する方法もあるけれど、PCと接続してデータ転送する際には結局Micro USBにケーブル接続しなければならなかった。キャップレスでケーブルをすぐに差し込んで充電・データ転送できるarrows SVは、高い耐久性能と良好な使い勝手を両立した端末なのだ。

また、arrows SVでは、スマートフォンにとって今や最も重要なカメラ機能について、いくつかのアップデートが行われているのにも注目したい。Instagramなどの写真を中心としたSNSの広がりに合わせて自撮りのニーズが高まっているせいか、最近はインカメラの高性能化がスマートフォンの1つのキーポイントとなっているのはご存じの通り。arrows SVもその点を意識してか、アウトカメラの画質をF2.0の明るいレンズと1310万画素のCMOSセンサーで強化するだけでなく、インカメラについても500万画素と大幅に性能を高めている。

1310万画素のアウトカメラ。CMOSはソニー製Exmor RS。レンズのF値は2.0と明るく、手ぶれも起こりにくくなっている

アウトカメラは500万画素。広角になり自撮りにより便利になった

さらに、インカメラの視野角が約85度へ広がっていて、自撮りする際に自分の顔だけでなく、身体や背景もしっかり収めることができるようになった。細かいところでは、カメラのファインダー画面上にあるボタンから直接アウトカメラとインカメラを切り替えられるようにし、操作性を向上させているところも地味ながらうれしい部分。




arrows NX F-02Hのインカメラで撮影。画角は狭く、手を思い切り伸ばしても広く撮るのは難しい




arrows SV F-03Hのインカメラで撮影。画角が1段も2段も広くなり、無理に手を伸ばさなくても背後の風景や身体もきちんと写せる



それともう1つ、Android 6.0の機能として、端末スリープ時に端末側面の電源ボタンを2回連続でプッシュすると、認証をスキップしてすぐにカメラが起動する新しい操作方法が加わった。アウトカメラとインカメラの両方を進化させ、しかも操作性もぐっと高めていることから、arrows SVはシリーズ史上最も性能と使いやすさのバランスが取れたカメラをもつ端末、と言えるのではないかと思う。

3日間持ちバッテリーやワンセグアンテナなど、arrows SVは、さりげなくヴィンヴィンヴィン!!

ということで、トレンドに沿ったカッコいいデザインと最新のAndroid 6.0にドキドキしつつ、これまでのarrowsと同様のMILスペック準拠、HCEによるさりげない便利機能の数々に安心感も覚えながら、しかし従来以上の使い勝手を実現するちょっとした工夫やカメラ機能のアップデートにわくわくしてしまう、"3段構え"の端末がarrows SVというわけ。

当然ながらおサイフケータイに対応しているし、内蔵アンテナでワンセグの視聴も可能だし、2580mAhというミドルレンジに似つかわしくない大容量のバッテリーで長時間の使用にも耐えられる。先述したAnroid 6.0の省電力機能だけでなく、独自のディスプレイ電流を低減する技術で、公称3日間の電池持ち(※)をさりげなく実現しているところもありがたい。

バッテリーも3日間持ちで、カッコイイけどどこにでも気安く持ち歩ける、そんな「arrows SV F-03H」


手に取って少し試してみれば、良いところは変わらず良いままで、変わるべきところは大きく進化させたarrows SVの、「背筋ヴィーン!」でかつ「フレンドリー」な雰囲気が、きっとあなたにもお分かりいただけるはずだ。


(日沼諭史)

(※)平均的なスマートフォン利用(インテージ社2015年6月調査データを基に算出)があった場合の電池の持ち時間です(NTTドコモ調べ/メーカー調べ)。実際の利用状況(連続通話や動画を大量にダウンロードした場合など)によってはそれを下回る場合があります。

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