ARROWS × ケータイ Watch

ARROWS×ケータイWatch

バンジージャンプする時も、arrowsといっしょ

高さ100メートルからの飛び降りセルフィーで、MIL規格準拠「arrows NX F-02H」「arrows Fit F-01H」の耐久性能をチェック

arrowsと一緒にバンジージャンプ

これまでに雪山と砂漠で、arrows M02の耐寒・防水性能と、耐高温・防じん性能の優秀さを確認してきたわけだが、最新のarrowsシリーズが準拠するMILスペックのうち、耐衝撃性能と耐振動性能についてはまだきちんとチェックできていないことに気が付いた。

衝撃や振動を効果的に与えて、それに耐えられることを証明できるシチュエーションって? 編集部から意見を求められた時、軽々しく「バンジージャンプなんかどうすかね」と答えたのが、そもそもの間違いだったのかもしれない。ジャンプ台の縁に足をかけた瞬間に、その時のことをちょっとだけ後悔しながら、筆者は右手にスマートフォンを握りしめたまま、100メートル下のダム湖に向け自由落下していったのである。

予約必須!大人気の100メートルバンジーへ

arrowsと一緒にバンジージャンプする舞台として選んだのは、茨城県は常陸太田市にある竜神ダム。そこにかかる竜神大吊橋は、ダム湖の湖面からおよそ100メートルの高さがある、国内では最も高所からバンジージャンプできるスポットとされている。

竜神大吊橋(arrows NX F-02Hで撮影)
竜神大吊橋(arrows NX F-02Hで撮影)
竜神大吊橋(arrows NX F-02Hで撮影)

決行当日は土曜日。若干の渋滞に見舞われながら、途中常磐自動車道のサービスエリアで30分の休憩を挟み、日立南太田ICで降りて現地に到着。都内の自宅からはだいたい3時間半ほどかかったが、時間帯によってはさらに混雑する場合もありそうだ。クルマではなく公共交通機関を利用する場合は、JR常磐線で上野駅から水戸駅へ、その後JR水郡線に入って常陸太田駅を下車し、茨城交通バスで竜神大吊橋入口まで、トータルでおよそ3時間。いずれにしても早めの出発を心がけたいところ。

なぜなら、ここ竜神大吊橋のバンジージャンプは、基本的に予約が優先され、ジャンプする時間帯が決まっているためだ。日本最大級ということもあって特に休日は多くの人が挑むらしく、スタッフに聞いたところでは暖かくなるこれからの季節、土日は70人くらいがジャンプし、シーズンのピークになると1日に100人が飛ぶこともあるという。そのため丸一日予約がぎっしり。この記事を読んで、もし「自分もバンジージャンプしたい!」と思う奇特な方がいれば、あらかじめ公式サイトで予約してから訪れることをおすすめする。

竜神大吊橋のバンジージャンプ料金は1人1回15000円で、なかなかの高額だ。ただし、同日中に2回以上チャレンジする場合は、2回目以降が7000円に値引きされる。安全面でもかなり気を使って運営している様子が伺えるので、料金が高くても納得感はある。バンジージャンプが趣味、という人もいるらしいが、結婚を控える新郎新婦の決意表明みたいな場としてイベント的にチャレンジすることも多く、当日筆者がジャンプする直前の組も、結婚するカップルのグループのようだった。

バンジージャンプの受付ではオリジナルTシャツが販売(arrows NX F-02Hで撮影)
バンジージャンプで使われているロープのゴム。無料で持ち出しOK(arrows NX F-02Hで撮影)

バンジージャンプはしないという人でも、巨大な吊橋とダム湖、周囲の山々を一望できる景色の良さは見どころで、観光スポットとしてもしっかり楽しめる。100メートルもの高さは橋の歩廊に設けられた"透明の床"からも実感できるし、何より「赤の他人がバンジージャンプしている様子を見る」だけでもハラハラできることうけあい。行ってみる価値はあるだろう。

橋を渡った先の広場から。双眼鏡もある(arrows NX F-02Hで撮影)
ジャンプしている人を鑑賞するのもよし(arrows NX F-02Hで、最大ズームで撮影)

なお、竜神大吊橋を歩くには通行料金(大人310円、子供210円)が必要。橋の上からバンジージャンプをしている様子をのぞき見るのは構造上難しく、渡りきった先の広場からが絶好の鑑賞ポイントとなっている。悲鳴を上げながらバンジージャンプする人たちを眺め、その恐怖感を共有してみてはいかがだろうか。ちなみにバンジージャンプに成功した人には認定証が発行され、その認定証さえあればいつでも無料で橋を通行できる。

橋の通行には料金がかかる(arrows NX F-02Hで撮影)
橋の真ん中に、下をのぞき見ることができる窓が設置されている。高さを実感するには十分(arrows NX F-02Hで撮影)

自在なアングルから狙える"手持ち"で自撮りしたい

というわけで、arrowsとともにそんな竜神大吊橋のバンジージャンプに挑むことに決めた筆者。撮影に当たって使用したスマートフォンは、arrows NX F-02Hとarrows Fit F-01Hの2台。いずれも前回まで使用していたarrows M02と同様、MILスペックの14項目に準拠し、耐衝撃性能と耐振動性能を有している。

arrows NX F-02Hとarrows Fit F-01H(デジカメで撮影)

しかし、テレビ番組などでよくある"ヘルメットに付けたアームから自撮りする"ようなやり方では今さら新鮮さはないし、arrowsシリーズの耐久性能の検証にも向いていないと考え、ここは直接手で持って、セルフィーで映像を残していきたいと思った。手持ちであれば(そして気持ちに余裕があれば)、飛び降りる前の景色や足元、飛び降りている最中の風景など、さまざまなアングルからフレキシブルに撮影できるはずだ。

手持ちする際に注意したいのは、当然ではあるけれど、バンジージャンプの途中でスマートフォンを誤って落とさないようにすること。下はダム湖のため人がおらず、その点では物を落下させても危険性はない。おそらくMILスペック対応のF-02HやF-01Hなら、ダム湖に沈んだ後でも回収できれば動作する可能性は高そうだ。が、事前にスタッフからは、落下させても「回収不可能」であり、もしそうなっても「自己責任」として諦めるしかないことを注意される。

筆者としても、高額な端末であることや環境面などを考えると、ダム湖に永久に沈ませておきたくはないので、現地の土産物屋にあったケータイストラップとカラビナを購入し、上着の袖口に結びつけた後、自宅から持ってきたガムテープでぐるぐる巻きにするという急ごしらえで対策を施した。スマートフォンをぶらさげて大きく腕を振ってみても外れることはなく、これならバンジージャンプの落下の衝撃にも耐えられそうである。

土産屋物屋で購入したストラップとカラビナ(arrows NX F-02Hで撮影)
これをこうして(デジカメで撮影)
ガムテで固めて完成(デジカメで撮影)

ところで、スマートフォンやカメラを手持ちしてバンジージャンプを撮影するような場合、今回のように右手で持つのではなく、本当は左手にした方がなにかと都合が良い。バンジージャンプで落下後、橋の上に引き上げてもらう際に右手での操作が必要になるためなのだが、これについては後で詳しく説明しよう。

セルフィーのチャンスは2回きり。カメラを持つなら左手で

受付窓口でバンジージャンプの料金を支払い、頑丈なハーネスを身体に装着して竜神大吊橋を歩き始める。この日は連続で2回飛ぶつもりだ。生まれて初めてバンジージャンプに挑むため、1回だけでは十分な撮れ高を確保できない可能性もある。2回続けて飛べば"数打ちゃ当たる"というほどでもないが、一発勝負よりもセルフィーを成功させられる可能性は高まるはず......。

受付で料金を支払う筆者(arrows Fit F-01Hで撮影)

すでに十数回はバンジージャンプをしているという女性スタッフに引き連れられ、竜神大吊橋の中間地点にある入口から橋の下にあるジャンプ台に入る。高いところが苦手な人にとっては、竜神大吊橋の上を歩くだけでも怖くなるかもしれないが、1週間前にアブダビで世界最速の時速240kmのジェットコースターに乗ったおかげか、砂漠で天然のジェットコースターとも言える激しいアップダウンでグロッキーになったせいか、筆者の場合はジャンプ台で自分の出番が来るまで、不思議と恐怖を感じなかった。というよりも、どこか他人事のように思っていたのかもしれない。

橋の中央付近にあるジャンプ台への入口(arrows NX F-02Hで撮影)
この階段を降りれば、もう逃れられない(arrows NX F-02Hで撮影)

しかしながら、膝から下をベルトでがっちり固められ、逆さまに吊された人形を使って説明を受けているうちに、「本当に飛ぶんだな、これ」という実感が徐々にわき始める。そして今さらこのタイミングで、スタッフから右手に握りしめているスマートフォンを左手に持ち替えるよう指示される。落下後、右膝付近にあるヒモを右手で強く引くことで、橋の上に引き上げてもらう体勢に変わる仕組みになっており、右手に物を持っているとその操作ができないため、らしい。

でも、スマートフォンのストラップとカラビナをすっかりガムテープで固めてしまっており、そのガムテープはジャンプ台には持って来ていないので、持ち替えようとすると撮影を諦めなければならない。そこで、落下後はストラップとカラビナとarrowsを信じて、いったんarrowsを手放し、ぶらぶらさせながらヒモを引っ張ることにする。カメラやスマートフォンでバンジージャンプ中の様子を手持ち撮影したいという奇特な方は、最初から左手で撮影するようにセッティングしておこう。直前で混乱すると、無駄に緊張感が増してしまうから。

いよいよジャンプ!その結果は!?

その後、規定の体重範囲に収まっているか体重計で計測。スタッフのお兄さん2人の手で筆者のハーネスにワイヤー類をあれよあれよという間に装着していき、よく分からないままにバンジージャンプ専門のフォトグラファーにポーズを取らされ、ジャンプ台の縁から足を半分出すところまで歩いて行く。この時はまだ気持ちに余裕があると思っていたが、後からフォトグラファーの撮った写真を見せてもらうと、なんだか青い顔をしているように見え、普通の状態じゃないことが分かる。

ジャンプ台の様子(arrows Fit F-01Hで撮影)
心なしか青ざめている筆者(フォトグラファーによる撮影)
ポーズをとらされる無表情の筆者(フォトグラファーによる撮影)

ちなみにこのフォトグラファーによる写真はバンジージャンプ1回当たり3500円、2回飛ぶ場合は計5000円で購入できる。自分たちでは撮ることの不可能なアングルからジャンプ姿をきれいに捉えた、プロの手による写真が欲しい人はおすすめ。この写真の値段もちょっと高い気はするが、ジャンプ直後、PCの画面で連続写真を見せてもらうと、高揚感もあるせいか記念に欲しくなってしまう。なかなか商売上手である。

撮影はジャンプ1回当たり35枚前後で3500円。プロによるジャンプの瞬間を捉えた写真は、記念に欲しくなる(arrows NX F-02Hで撮影)

話を戻して、いよいよジャンプ直前の筆者。橋の上を歩いていた時は、ジャンプ台からディスコ(古い)で流れているようなノリノリの音楽が聞こえていたが、今はもう何も聞こえない。あの音楽はノリでジャンプの恐怖を忘れるためのものと思っていたが、どうやらいざ飛ぶ人にとってはあまり関係なさそうだ。

さらにポーズを取らされる筆者(フォトグラファーによる撮影)

周囲の鉄骨につかまりながら縁から足を半分出し、身を乗り出す。下の湖面をのぞき込むと、「なんでこれに飛び込まにゃならんの」という思いがますます強くなる。恐怖もあるが、それよりバンジージャンプ自体の存在理由を頭の中で問わずにはいられない。

おそるおそるカメラレンズの角度をチェックする筆者(フォトグラファーによる撮影)

スタッフたちからは、事前に「手を広げろ」「正面に見える山に向かって倒れる気持ちで」「倒れたら足で橋を蹴れ」などといろいろ言われてはいたが、そんなことを思い返す間もなく、すぐに5秒のカウントダウンが始まる。「カウントダウン始めるの早すぎじゃないの」とか「カウントダウンのペースが早いよ」とか思っている間に、「1」と言われたのでもう飛び出すしかない。

飛び出すしかない(フォトグラファーによる撮影)

最終的には、ゴムでできたロープ1本に命を預ける覚悟を決められるか、ということになる。飛び出す瞬間は、例えれば、ジェットコースターで発車直後に急な坂道を登り切り、いよいよてっぺんから落ちるぞ、というタイミングで訪れるそれの、「3倍くらいのぞわぞわ感」があると思えば良いかもしれない。しかしおそらくここで踏みとどまってしまうと、その後しばらくは恐怖でジャンプできなくなる。「これは仕事である」。自らにそう言い聞かせ、1回目のジャンプ、arrows NX F-02Hを右手に持ち、アウトカメラで動画撮影しながら「ままよ」とばかりに空中に身を投げ出した。

が、ジャンプした直後に動画は切れていた。どうやら握りしめていた手で電源ボタンを押してしまったか、画面のシャッターボタンに触れてしまったかして、動画撮影がストップしてしまったようだ。2回ジャンプすることにしておいて良かった。いや、良くないが。

なので、ここでは代わりに落下から引き上げられるまでの様子をフォトグラファーの連続写真で振り返りたい。

気を取り直して2回目、1回目と同じ正面から飛ぶのは新鮮味が足りないだろうというスタッフの勧めで、半ば誘導されるかのように背面から飛ぶことにする。1回目の時とはまた違うスリル。というか、2回目の方が明らかに恐怖感が強い。1回目に飛んだ時の記憶がよみがえってくるからだろうか。とにかく2回目も異常に早い進行とカウントダウンのペースに戸惑いながら、どうにでもなれと背面から倒れ込んでいった。

実はもうホントに飛びたくない(フォトグラファーによる撮影)
腰が引けてるし(フォトグラファーによる撮影)
でも(フォトグラファーによる撮影)
飛ぶしかない(フォトグラファーによる撮影)

飛び降りている間、信じられないくらいの強い風圧が顔面と右手に持ったスマートフォンを襲う。がむしゃらに強く握って、カメラレンズを自分に向けようと頑張るくらいの余裕はなんとかひねり出せたが、何かしらの声を出さないととても耐えられない。

ロープが伸びきって、1回、2回とバウンドしている間に、右手で右膝あたりにあるヒモを引っ張らなければならないが、事前に言われていた通りarrowsを持ったままでは力が入らず、引っ張ることはできなかった。arrowsを一時的に手放し、ヒモを引っ張って姿勢を変え、上から降ってくる大きなカラビナをハーネスの腹部分にある金具に装着。引き上げられている間にも周囲の風景を撮影してみるが、いまだ宙づり状態なので安心感は全くない。橋の上に戻って初めてほっと一息つける。

右手でヒモを引っ張ろうとしている筆者(フォトグラファーによる撮影)
引き上げられている筆者(フォトグラファーによる撮影)
笑うしかない筆者(フォトグラファーによる撮影)

バンジージャンプの衝撃にもびくともしない耐久性

立て続けの2回のバンジージャンプでセルフィーを無事こなすことができたarrows NX F-02Hとarrows Fit F-01Hは、MILスペック準拠の耐衝撃性能、耐振動性能を十二分に発揮し、過酷な状況にも耐えられる、というか、少なくとも極限状態での撮影も問題なく行えることがお分りいただけたはず。

「バンジージャンプって、そんなに激しくないのでは」なんて思うかもしれないが、当日には筆者の腹筋と背筋が筋肉痛になり、翌日にはスマートフォンを握りしめていた右腕も妙な筋肉痛の症状が出はじめている。おそらくは落下中の強烈な風圧やバウンド時の衝撃に耐えるべく、めいっぱいの筋力で身体を支え、マックスの握力(約60kg)でスマートフォンを握りしめていたせいと思われる。それでも一切の破損や動作不良が出なかったF-02HとF-01Hは、さすがというほかない。

さすがのarrows NX F-02Hとarrows Fit F-01H(フォトグラファーによる撮影)
バンジージャンプに成功した証となる認定証もゲット(arrows NX F-02Hで撮影)

バンジージャンプの様子も余すところなく撮影できるF-02HとF-01H。これはもう、雪山や砂漠で冒険したり、バンジージャンプする人にとっては必携の端末ではないだろうか!ないだろうか!(やまびこ)

終わりに、近辺の名物となっているそばを食して労をねぎらう(arrows NX F-02Hで撮影)

(日沼諭史)

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