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2003.06.24 NEW
第6回 「FinePix F410」で手軽に撮って、手軽にオンラインプリント!
成松 哲
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2003.06.24  NEW
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成松 哲
第6回 「FinePix F410」で手軽に撮って、手軽にオンラインプリント!
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▲富士写真フイルム「FinePix F410」
失敗など気にせず、気軽に撮影できるのが、デジカメの大きな魅力。普段からデジカメを持ち歩いて、目に留まったものをバシバシ撮影しているなんて人も多いことだろう。そんなユーザーニーズにあわせてか、最近、メーカー各社から持ち運びに便利なコンパクトタイプのデジカメが多数リリースされている。

今回紹介する富士フイルムの「FinePix F410」も、そんなコンパクトタイプのデジカメのひとつ。奥行き27.5mmの薄型ボディに、有効画素数310万画素、光学3倍ズームレンズを搭載する最新モデルだ。




■手ブレ知らずのホールド感

実際にF410を1日持ち歩き、あれやこれや撮影してみたのだが、このデジカメには2度驚かされた。まず、最初のビックリは、そのホールド感のよさ。写真のとおり、F410はほぼ正方形とカメラらしからぬデザインをしている。ところが、右手で本体を握った時、適度な重みがあり、安定感は抜群。無理な姿勢で撮影したり、高速で移動する被写体を撮影したりしない限り、手ブレが起きることはほとんどない。また、操作性もなかなかのもの。ピクセル数やISO感度(CCDが光を受ける時の感度)、色味など、撮影時に必要な設定をすべて液晶右下の「フォトモード」ボタンに集約。撮影場所や天候、写真の用途に応じてワンタッチで調整できる。


■第4世代スーパーCCDハニカムでさらに高画質に

2度目のビックリは、撮影画像をパソコンに取り込んだ時に訪れた。以前より、同社のデジカメは「スーパーCCDハニカム」という独自のCCD微細化技術を採用することで有効画素数のほぼ2倍の記録画素数を実現していることは知っていた。有効画素数310万のF410なら、600万画素相当で撮影できることはわかっていた。しかし、ここまで画質が高いとは想像もつかなかった……。

本来、CCDを微細化すれば、その分、撮影画像にはノイズが乗りやすくなる。ところが、F410の撮影画像にはほとんどノイズが目立たない。なんでも、F410には、撮影時の画質やS/N比(デジタルデータのノイズの量。高ければそれだけノイズが少ない)を維持しつつ、高解像度を実現するスーパーCCDハニカムの第4世代「HR」が導入されているという。これにより、被写体の微妙な質感までリアルに再現することを可能にしているのだ。取り込み方法については口述するが、実際、取り込んだ画像をパソコン上である程度拡大表示してみても、十分鑑賞に耐えるクオリティが保たれていた。


▲スーパーCCDハニカムHRにより、最大600万画素の写真を撮影することができる

▲従来のスーパーCCDハニカムの画質、性能をそのままに、画素サイズの小型化に成功した「スーパーCCDハニカムHR」

■ホットスポットでプリント注文してみよう

▲Windows XPの「ワイヤレスネットワーク接続」。自宅やホットスポットの無線LANアクセスポイントを登録しておくと、OS起動時に自動接続される
これまでの連載では富士フイルムのオンラインプリントサービスについて紹介してきた。そこで今回、私は撮影を終えたあと、近くのホットスポットに出向き、オンラインでプリント注文を出してみることにした。

今回利用したのは、Windows XP Professionalを搭載したノートパソコン。Windows XPには無線LANに自動アクセスするための「ワイヤレスネットワーク接続」という機能が用意されている。利用するホットスポットの会員登録さえ済ませておけば、ノートPCの電源を投入するだけで、無線LANアクセスポイントを検知し、インターネットに接続してくれる。あとは「マイ ピクチャ」を利用して、連載第1回第2回で紹介した手順でデジカメ写真を取り込み、注文すれば……。


■Windows XPと互角の手軽さ、機能性を誇るFinePixViewer

無線LANに接続し、付属のUSBケーブルでF410とノートパソコンを接続してみたところ、突然「FinePixViewer」なるソフトが起動した。どうも、F410の付属CD-ROMからドライバをインストールする際、一緒にインストールされたソフトのようだ。画面には「画像の保存ウィザード」というダイヤログが表示されている。このソフトを使ってデジカメ写真をパソコンに取り込むこともできるらしい。せっかくだから試しに使ってみることにしよう。

パソコンへの取り込み作業自体はXP標準の「スキャナとカメラウィザード」とほとんど変わらない。保存先フォルダを指定すれば、自動的に記録メディア内の画像がパソコンに転送される。しかも、転送終了後、直接プリントアウトしたり、メールに添付して送信することもできる。これはなかなか便利そうだ。

しかし、今回の目的は公衆無線LANスポットからのプリント注文。ひとまず、FinePixViewerに撮影画像を表示し、どれをプリントするか選ぶことにした。

左側に作業一覧が表示され、中央に画像がサムネイル表示されるメイン画面の構成は「マイピクチャ」フォルダと非常に似ている。縮小画像をクリックすれば、本来のサイズの画像を閲覧することもできる。Windows XPでの画像の操作に慣れていれば、まず、迷うことなく扱えるはずだ。


▲F410とパソコンをUSB接続するとFinePixViewerの「画像の保存ウィザード」が起動。そのまま撮影画像を取り込める
▲FinePixViewerのメイン画面。画像の閲覧やスライドショー表示、フォルダへの振り分けなどが行える


■ネットワーク連係機能で手軽にプリント注文

しかし、右側に何やらユーザー登録を促すバナーが……。ここまでは何も考えずに気軽に作業していたが、インターネットでのユーザー登録を安易に行うのは危険すぎる。ここはひとまず、マニュアルとヘルプでユーザー登録についてチェックしてみよう。

マニュアルによると、FinePixViewerにはネットワーク連係機能が搭載されており、ユーザー登録を済ませると「FinePixデジカメプリントおとどけ便」や「FinePixフォトグッズおとどけ便」などのインターネットサービスが利用できるという。まさに今回の企画意図にマッチしたサービスだ。これを使わない手はない。さっそくユーザー登録してみることにしよう。

ユーザー名とパスワード、住所、氏名などの個人情報を登録すると、FinePixViewerのメイン画面右に各種インターネットサービス一覧が表示される。オンラインプリントサービスを使うには、プリントしたい画像を選択して「FinePixデジカメプリントおとどけ便」のバナーをクリック。確認画面でプリントしたい画像を確定すると、画像がネットワーク上にアップロードされるので、あとは写真のサイズや支払方法、発送方法を指定すれば注文完了だ。

「マイピクチャ」フォルダからの注文作業もたいがい簡単だったが、FinePixViewerは手軽なので、フジカラーネットサービスの常連にはおすすめだ。

連載第5回で富士フイルムの画像解析技術、補正能力の高さはすでの紹介済み。せっかく同社のデジカメを使うのなら、ぜひとも利用たいサービスだ。また、オンラインで注文して、近くの写真店で受け取れる「FUJICOLORデジカメプリント」なら送料無料。自分用にはこちらを使って、写真を人にプレゼントするときには配達先を指定できる「FinePixデジカメプリントおとどけ便」を使うといいかもしれない。


▲プリント注文するなら、プリントしたい画像を選択し、「FinePixデジカメプリントおとどけ便」をクリック
▲写真のサイズの指定や送付先、支払方法の入力などの注文作業はブラウザ上で行う


■多彩なインターネットサービスに対応

FinePixViewerは、オンラインプリント以外のさまざまなインターネットサービスにも対応している。たとえば、携帯電話との連携サービス「ケータイへGO」。これは、F410の撮影画像を携帯電話に転送してくれるというもの。キャリアや機種による液晶に応じて、画像サイズや色合いを調整してくれるので、カメラ付きケータイよりもはるかに高画質な待受画像を簡単に作成することが可能だ。そのほかにも、撮影画像をインターネット上に公開できる「フォトスクエア」や、デジカメ日記サイトが簡単に作成できる「Digitalフォトダイアリー」など、楽しくて、使えるサービスが満載。デジカメを120%活用したいなら要チェックだ。


■手軽さ、画質、機能性。3拍子揃った製品

コンパクトデジカメというと、モデルに比べて機能も画質も大したことはないはずと考えているユーザーも少なくないだろう。事実、コンパクトデジカメの中には、簡単なスナップ程度に使うことを想定した製品も少なくない。

しかし、F410はひと味違う。コンパクトデジカメならではの機動性を保ちつつ、スーパーCCDハニカムHRによる高画質を実現。FinePixViewerでパソコンやインターネットとの連携もワンタッチで行える。しかも、実売価格4万円前後と、価格もお手ごろだ。これからデジカメデビューするビギナーから、スナップ撮影用デジカメを探すベテランユーザーまで、誰にでも安心してオススメできるバランスのよい製品と言うことができるだろう。


■ FinePix F410
http://www.finepix.com/lineup/f410/

■ 富士フイルム PhotoSquare
http://www.photosquare.jp/

成松 哲
編集プロダクション ネオローグ所属。パソコン誌を中心に、パソコン、インターネット、周辺機器についての記事を執筆。

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