日本初のインターネット専業銀行、ジャパンネット銀行が12日午前9時から営業を開始する。業務内容を消費者に特化した金融サービスの提供に絞り、1店舗（東京都新宿区の本店）・従業員約100人の低コスト構造を武器に3年後100万口座、預金量1兆円を目指す。

　 「有利な金利」をうたう預金金利は、普通預金が年0.20％と既存の金融機関の2倍、ネット定期（10万円以上）も1年物で年0.40％とするなど2倍程度高めに設定。振り込み手数料についても、自行の場合で金額に関係なく52円と半額以下に設定している。預け入れ、出金は、さくら銀行など提携金融機関の全国約2,000カ所のATMや他の金融機関からの振り込みなどで行う。

　 開業時の商品・サービス内容は、普通預金、ネット定期、メール定期、クレジットカード、Eメール通知サービスに限られるが、11月以降、サービス内容を順次拡大していく。

　 ジャパンネット銀行の資本金は200億円で、このうちさくら銀行（8314）が50％、住友銀行（8318）が10％出資。11日午後、他の出資企業の代表とともに記者会見したさくら銀行の岡田明重頭取は、「この分野の先駆者として是非とも成功させなければならないプロジェクト。来年4月に三井住友銀行になっても全面的に支えていく」と強調した。