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JR東のサブスク「JREパスポート」。Suica定期利用者にコーヒーや駅そば

JR東日本は、通勤定期券利用者を対象としたサブスクリプションサービス「JREパスポート」のトライアル実施を、7月6日より開始した。定額制でコーヒー、駅そばトッピング、シェアオフィス利用のサービスを提供する。価格は月額1,000円から6,400円。

サブスクプラットフォームを提供するfavyと協同で実施する取り組み。対象はJR東日本エリア内(一部を含む)の通勤定期券をSuicaで利用している人で、定期券の形態はカード、モバイルSuicaのいずれも対象となる。PASMOなど、他の交通系ICは対象外。実施期間は9月30日までで、販売は8月31日に終了する。favyが展開する専用サイトで購入できる。

コーヒーと駅そばは、BECK’S COFFEE SHOP、いろり庵きらくにて、いずれも上野・秋葉原・八王子の3駅の店舗で実施する。利用時には対象店舗にて会員証を提示する。

利用イメージ

コーヒーのサブスクサービスは、月額2,500円の「コーヒープラン」と、月額1,500円の「マイボトルプラン」を用意。いずれも、ブレンドコーヒーM1杯・HOT/ICE(通常300円)を、1日3回まで無料で提供する。Lサイズは1杯50円で提供する。マイボトルプランの場合はコーヒーを注ぐためのマイボトル持参が条件で、テイクアウト限定。

実施店舗はBECK’S COFFEE SHOP 上野中央口店、秋葉原電気街口店、八王子店。八王子店は7月15日オープン予定。

コーヒープラン イメージ
マイボトルプラン イメージ

駅そばのサブスクサービスは、月額1,000円の「トッピングプラン」1種。そば注文時にトッピング1品を、1日1回まで無料で提供する。対象のトッピングは、かき揚げ、ちくわ天、コロッケ、たぬき、きつね。トッピングのみの利用は不可。

実施店舗はいろり庵きらく 上野店、秋葉原店、八王子店。

シェアオフィスのサブスクサービスは、JR東日本が提供する全国のエキナカ×シェアオフィス「STATION BOOTH」が対象。月額1,500円の「15分プラン」、月額3,000円の「60分プラン」、月額6,400円の「2時間プラン」を用意する。いずれも8月5日までは初月無料。

15分プランでは15分利用権を月10回、60分プランでは60分利用権を月5回、2時間プランでは2時間利用権を月8回利用可能。利用時にはブースの空きを確認した後、サブスクの会員証でQRコードを表示し、ブースの読取部に画面をかざして利用時間を選択する。サブスクサービスの場合、事前予約はできない。

申し込み日当日からサービスの利用が可能。自動更新で、申し込みから1カ月後に自動的に決済が行なわれ、会員券は継続する。

JREパスポートのある通勤移動のイメージ

JR東日本では、トライアル結果を検証して、本格導入に向けた検討を進めるとともに、サービスのさらなる拡充を検討する。将来的には、特急列車やグリーン車など輸送サービス、シェアサイクルなどのモビリティサービス、スポーツジム、その他飲食サービスなど、様々なサービスを自由に組み合わせられる、シームレスなオンデマンドサービスのプラットフォームへと変革していくことを目指す。