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D1は熱い!! やはり熱い!!
~ニコン D1~


■ 何度も何度も何度も迷って、D1

ニコン デジタルカメラD1
標準価格65万円(ボディのみ)。274万画素大型原色CCD採用。5点測距オートフォーカスなど、ニコンF5同等の機能を持つ。最大の魅力はニコンFマウントの採用で、ほとんどのニッコールレンズが使用可能という点。やっぱりカメラはレンズが大事なのだ

 くわーッ!! くぅオらァ!! よっしゃァ!! 買ったぜ買ったぜ買ったんだよ!! 購入したんだよ手に入れたんだよ!! そうさ世界的に見ても強まりまくっているナイコン社のディジタルキャメラを売られてやったってわけだ!! D1なんだよアニキ!! D1なんだよブラザー!! D1なんですよクドーさん。

「あーコレがD1ですかぁ~。D1で撮った画像は何枚も見たんですけど本体を拝ませていただくのは初めてっス~」
「そうなんですかそうでしょ俺もそうっス~初めてっス~」
「ところでどうして魚眼レンズついてんですか?」
「やっぱこれからは魚眼っスよ魚眼!!」
「魚眼っスか~」
「そうっス!! 魚眼の後はシフトレンズっス!! そしたらマクロレンズっス!!」

 ていうかなんかいきなり話が迷走しているが、とにかく念願のD1を買い、魚眼レンズとかPCレンズとかマクロレンズとか、あとストロボとか、あとあとフィルターとか使って遊びまくり!! 現在超オモシロがり中!! 全体的に最高!! 買って良かった!! 愉快でありかつ気持ちが良い!! イーヤッハァ!!

 ところで俺の場合、すげー欲しーモンがあったりすると思わず気絶しその直後にターゲットが机上に置かれているわけなのだが、今回ばかりはさすがに迷いに迷った。ニコンの超ハイエンドなデジカメ、D1を買うまでには、少々時間がかかった。

 常にあったのは、D1がヤケに高価だということ。もちろん、一眼レフで、機能的にはプロ指向で、またデカくて高精細なCCDを搭載した非常に本格的なカメラとしては、安いとも言える。これまで数百万円したような製品が、一気に65万円になった。プロ指向デジカメとして手が届く価格帯になった。とは言え、65万円なのである。コンビニのおにぎりが5000個以上買える。1食3個食っても1日9個だから2年はイケるってどうしていつも食い物に換算する>俺。ともかく、写真で金儲けをしない素人にとっては、やはり超弩級の高価さのデジカメなのである。

 それから、デジカメ市場の変化の速さも気になった。数ヶ月で新製品が何万円も値下がりし、機種だって全部入れ替わるような市場で、果たしてD1の相対的価値がいつまでもつのか。今年などは300~400万画素の時代とか言われているし、D1が起爆剤となってこのテのプロ指向デジカメがドドッと出てくるとも言われている。65万円のD1が、近未来に出るかもしれないもっと安いD1によって速攻で過去の遺物にされてしまうかもしれない。いや、D1が大好きだと思えば、D1の売価がいくら下がろうとも関係ない。が、清水の舞台から飛び降りたつもりでD1を買ったら、清水の舞台下の本人落下地点にD1よりももっと凄まじくてリーズナブルなプロ指向デジカメが落ちていたりしたら、やっぱり口惜しいではないか。

 この他にも、細かいコトがいろいろあり、要するに大雑把に言えば、D1を買ってこれを使い倒して堪能して喜べるのは、そんなに長い間じゃないだろうなぁということだ。先端的なモノを求める姿勢でD1を持つとすれば、わりと近い将来に「早まった!!」と後悔するのだろうと感じた。

 そんなふうなモヤモヤがあったため、D1発売後も、俺はD1のカタログを読み返したり、D1のサンプル画像を600%に拡大したり、65万円で牛丼が何杯食えるか計算してばかりいた。


■ D1は熱い!! やはり熱い!! どーにも熱い!!

 で、結局は悩んだ末買ったのだが、その原動力は、俺のD1に対する熱さだった。そしてこれと同じ熱さを感じていたであろうある人物との接触だった。

 D1発売から購入までの2ヶ月半、俺は連日熱かった。D1のコトを考えた途端に脳内が飽和し、目が泳ぎ、体温まで上がる。D1があれば……D1がなくても……そんなふうに考えること自体非常にエキサイティングだった。D1があれば最高だぜ楽しいぜ愉快だぜという積極的な俺と、D1はパスして次を待とうよ次をさという消極的な俺が短い周期で交互に出現し、その中で結局俺はどんどんテンションが上がっていった。

 知人の中でも何人か「D1を買おうか迷っている」という人がいたが、そういう知人と話すと、たいていはD1のデメリットを並べてお互い落ち着こうとする話に収束する。やはりフツーの人にはD1はオーバー過ぎだよね~、と。

 が、そんな知人の中で、ひとり、ドガーンとイッちゃった人がいたのであった。イラストレーターの寺田克也さん(バーチャファイターとかの筋肉系イラストで有名な人だヨ!!)である。寺田さんの別名は落書き番長。物欲番長の俺と番長対決中ということで、頻繁に勝負を繰り返しているっていうかなんかよくメールで連絡し合っているのだが、ある日突然寺田さんから「押忍!! ああああ!! D1を買いましたよ買ったんですよ!! ギャアアア!!」といった雰囲気のメールが来た。その後もメールでD1についての話をしたのだが、寺田さん、常にD1をポジティブに語る。話を聞いていると、そうなんだよアニキそういうことだよブロー!! という高ぶった気持ちになってくる。いや、D1のココがこうでソコがそうとかっていう詳しい話じゃないのだが、寺田さんの文面からはD1に対するテンションの高さがビシビシ伝わってくるのだ。

 そうなのか!! やっぱりそうなんだ!! そうでしょ!! そうでないわけがない!! そうだよな同志!! やっぱD1しかねえよな!! よっしゃわかった!! くわッ!! 熱い!! だがこのままでは大枚をニコンに払って経済逼迫必至!! ヤバい!! 落ち着かねば!! ということでまずニコンのホームページにアクセスし、さらにAFニッコールレンズの紹介ページとかも見て、ついでにF5のページも見た挙げ句にD1のサンプル画像をまた見たら、さっきまで摂氏39度だった俺の熱さが一気に摂氏65万度に!! くわわーッ!! 熱い!! 熱過ぎる!! 熱いぜ熱いぜ熱くて電話!! もしもしヨドバシカメラさんですかD1を1台予約ってことでこれから行きますからハイよろしくと伝えた瞬間銀行経由でヨドバシに行って60万円のところ焦って80万円払いそうになったその手でD1を握りしめて帰宅して魚眼でPCでマクロった!!

 やはりこういうモンは瞬発力で買うしかない。逃したら再び訪れないであろう昂揚感をグワシと掴み、それを踏み台にしてさらなる陶酔と満足を求め、一気に行く。これだ!! せっかく出会った希に見る衝撃には、素直に身を任せるのが正しい。そんな姿勢を率先して見せてくれた寺田さんに感謝したい。


■ 使って熱いD1

 ともあれ、D1を買って使ってすぐに思ったのは、あーなんだこんなコトなら発売と同時に買っときゃ良かったということ。思ったとおり、豊富な交換レンズが使えたりカメラとして完成度が超高いということは、俺にもの凄い満足感を与えた。

 そのひとつは、カメラとして使うのが非常に楽しいこと。D1はニコンの一眼レフ銀塩フィルムカメラのF5とおおよそ同等の機能を持っているが、これがどういうコトかと言えば、おおよそ考え得る撮影は全部できちまう(フィルムをトリッキーに活用するような撮影:多重露光とか増感撮影みたいなコトは無理ですが)というコト。

 シャッターを押すだけって感じでも使えるし、露出計片手にじっくり撮影することもできるし、構図に凝りまくって1日を過ごしたりすることもできる。何より、被写体に対する積極性が違ってくる。もっとカッコ良く撮る、もっと美しく撮る、もっと悲しげに撮る、もっと衝撃的に撮る。単純なことだが、デジカメというお手軽なメディアを使っていると忘れてしまいがちな、撮影という行為自体が持つ興奮、そしてその過程を通してやっとこさ得た“写真”を堪能できる。

 コンパクトな2メガピクセル機を使っても、こういう興奮が味わえるかもしれない。が、俺というのは身勝手な奴で、そこに限界を見てしまうと醒めるのだ。COOLPIX950などを使えば、確かに本格的な写真も撮れる。だが、一眼レフカメラに比べると、結局はアレコレと制約が多いのだ。そりゃそうだ、一連のデジカメはデジカメという流れの中で育ったもの。一方、D1は一眼レフカメラから育ったものなのだ。スタンスもベクトルもまるで違う。銀塩フィルムの一眼レフカメラを使って知った昂揚感をデジカメに求めるのはお門違いなのだ。でも、D1には求められる。そこがコーフンする点だ。

 というわけで、買う前も熱かったが、買ってからもまだまだ熱いD1、ホントーに買って良かったと思う。



■ D1のおもしろみ

Ai AF Fisheye Nikkor16mm F2.8D
たしかスタパさんが買った魚眼レンズはコレだったと思う。よく「スタパさんは本当に買っているんですか」と聞かれるんですが、本当にあきれるほど買ってマス!!(担当クドー)

 D1の最高に楽しいところは、やはりこれを積極的な表現のための道具として使えることだ。まあこれは、前述のような、ある種精神的な部分も大きいのだが、物理的にもやっぱり道具として最強に強まっている。

 例えば、ニコンの豊富な一眼レフ用レンズ群を、基本的には全部利用できること。俺が常用するレンズは、だいたい24ミリ~28ミリあたりの広角レンズと、80ミリ~100ミリあたりのマクロレンズや中望遠レンズ。最近では魚眼レンズやシフトレンズで異質な光景の撮影を楽しんだりもする。で、こういうこだわった(と言うより頑固な)撮り方は、一般のデジカメじゃぁできない。第一そういうレンズがついていないし、コンバージョンレンズがあってもおおよそ全部中途半端なのだ。ズームレンズ搭載デジカメってのもあるが、俺のような意固地なユーザーにとってはズームレンズなんかは論外なのである。やっぱり1本1本、画角とそのレンズのクセを知り、使い込んだ結果、レンズの個性というものを味わいたいのだ。結局、そういう追求は、マトモな交換レンズが用意されたカメラだけであり、ニコンのFシリーズ用レンズが全部使えるD1は、それだけでおもしろくてしょうがねえカメラなのである。

 ありゃ、物理的に道具としてイイとかって書いたつもりが、いつの間にかカメラおやじのこだわりみたいな話になってしまった。すまんす。

 ともかく、すっげー豊富な交換レンズを使えるD1は、そのCCD画素数とか機能とかを度外視しても、COOLPIX950の何十倍もの可能性を秘めている。レンズを変えるだけでもうさっきまでのD1とは別のD1として使えるのだ。レンズを変われば全然違う絵が撮れるようになるし、レンズを変えれば新たな目的に使えるようになる。

 それからD1は道具として頼れる。これは高性能とか便利とかって感じではなくて、ユーザーとして不明瞭に感じる点が極めて少ないということだ。

 ほとんどのデジカメは、勝手にシャッタースピードとか絞りとか感度とかを変動させて、いっつも平均的に見やすくてキレイな画像を生成してくれる。これは気楽でカンタンで、ある意味すげー便利なわけだ。が、積極的に写真を取り始めると、こういうデジカメの勝手な挙動が許せなくなる。俺は絶対にこの絞りでこのシャッタースピードで撮りたいのだーッ!! と思っても、デジカメさんはよかれと思って適宜撮影しちゃう。こういう、オートマティックな道具に付きものの、ユーザー側が把握し切りにくい挙動を、とても不安に感じるのだ。まあ、マニュアル撮影モードにすればいいのだが、やはり一連のデジカメのマニュアル撮影モードというのは制限が多く、特殊機能という位置づけがなされていて使いにくい。

 その点D1は、何から何まで明瞭に、ユーザーが考えた通りに動作する。フィルム(CCD)の感度はISO200!! ホワイトバランスはこの光が白!! 絞りはコレでシャッタースピードはコレだ!! と設定すれば、完璧にその通りの設定の写真が撮れる。撮影における各要素のひとつだけを、正確に調整することができる。あと1/3絞り分暗く、もう少しだけ背景をボカして、というコトをユーザーの思い通りに制御できる。一眼レフカメラでは当たり前のコトなのだが、これがデジカメでもできるとなると、撮影に対する真剣さや被写体に対するこだわりをより高めることができる。

 ってまたカメラおやじモードに入りつつあるが、とにかく、ユーザーが設定したとおりに完璧な挙動をするから、自分は何をやるべきか、どうするべきかが明瞭になり、確信のもと撮影ができて安心。ヘンなコトは起きない。ヘンだったらユーザーの設定ミスなのだ。カメラがユーザーの設定通りに動くことは、つまりユーザーの意図と行為の架け橋になる道具としては理想的だと言える。まあ、独裁者のユーザーに従う命懸けの兵隊のようなモンなので、その分シビアさ難しさはあるのだが、そこも一眼レフのいいところなのだ。

 あと、ストロボ(スピードライト)類を非常にマトモに使えるのもいい。ていうかD1はもともと非常に高度なスピードライト制御機能を持っていて、単にストロボ撮影しただけでもキレイに撮れるのだが、その他例えばバウンス撮影とか多灯のシンクロ撮影とかいろんなテクニックが使えて楽しい。楽しいだけじゃなくて、一般のデジカメじゃちょっと撮れないような本格的なストロボ撮影ができる。あ、ちなみに、ストロボに関しても、ニコンの一眼レフ用のスピードライトが流用できる。他のアクセサリ類もほとんど流用可能だ。

 で、俺としては、ストロボ撮影ってのはなかなかでき上がりが予想しにくくて、凝れば凝るほどムツカシイものという印象がある。慣れないとヘンなところに影ができたり、妙な反射が出ちゃったり、それからピンポイントで露出を計ったりするのがムツカシイ。これまで何本も明る過ぎたり暗過ぎたり怖かったりオカシかったりする写真を撮っちゃったことか……トホホ。だがD1はデジカメ。気兼ねなく失敗……いや、より美しいストロボ撮影を追求できる。



■ 残念なところ

 数え切れないほどの良さを持ち、使って納得しまくりの性能・機能を持つD1、素人の俺じゃあ欠点なんか見つけられないほど完成されたカメラだと思う。せいぜい、重いとかデカいとか、そんなナンクセしかつけられない。

 と思ったのだが、ひとつ、決定的な違和感。撮影画角がレンズに表示されている焦点距離と違っちゃうコトだ。具体的には、レンズに表記されている焦点距離が、D1だとその表記の約1.5倍に狭まってしまうのだ。例えば、50ミリレンズを使うと、75ミリレンズで撮影したような画角になる。せっかくの広角レンズを使っても標準レンズ相当の画角になったりする。なんかヘンな感じ。特に俺の場合、ニコンのフツーの一眼レフカメラのF5と併用している(F5とD1はサイズも使用感も性能もだーいたい同じ)ので、同じレンズを使った場合にはD1で使った時に妙な息苦しさを感じる。ていうかレンズの性能を損している感じ!?

 まあ、これは、おおよそ同じ構造のカメラで、一方はフィルム、一方はCCDとしているからで、撮像部のサイズが違うからどうしても起きちゃうコトらしい。D1のCCDより135フィルムの1コマの方がデカいのだ。D1のCCDを135フィルムの1コマ分に合わせて作ればよかったのに~とか思ったが、何やらすげーコストが嵩みそうな雰囲気なので、文句は言うまい。逆にレンズのケラレ問題が減ったりしていいのかも!? ま、広角レンズにこだわるってことでより凄まじい画角の広角レンズを買っていきたい!!


◎関連URL
ニコンD1のプレスリリース
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/1999/d1_99.htm
製品情報
http://nikon.topica.ne.jp/ei_j/digicam/d1.htm
D1撮影画像サンプル
http://nikon.topica.ne.jp/ei_j/digicam/d1_sample.htm
AFニッコールレンズ製品情報
http://nikon.topica.ne.jp/camera/lense/index.htm

(スタパ齋藤)
2000/01/17


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