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PacketOne端末、第2弾登場!!

■ C303CA、C304SAが相次いで発売開始

 今年1月7日、DDI-セルラーと日本移動通信(IDO)のデジタル携帯電話「cdmaOne」で、パケット通信に対応した「PacketOne」というサービスを開始した。サービス開始当初には本コラムでもお伝えした通り、C302H(日立製)、C301T(東芝製)という端末が出荷されている。そして、第二弾として間もなく登場するのが今回紹介する「C303CA」(カシオ製)と「C304SA」(三洋電機製)の2機種だ。さらに、この後には「C305S」(ソニー製)も控えている。

 今回はDDI-セルラーから出荷直前の端末を借りることができ、短い期間ではあるが実際に触ることができたので、その使用感を踏まえながら、レポートをお送りしよう。

C303CA水没中 C303CA水没中
C303CAを水を入れたコップに沈めてみた。水没中でも着信する(写真右)。立派。もっともこのままでは通話できないけども



■ ヘビーデューティなケータイ「C303CA」

C303CA
C303CA
カシオ製。本体前面ボディにマグネシウム合金を採用したほか、液晶回りにウレタンベゼルを使うなど、耐水・耐衝撃ボディが売り

 昨年11月に開催されたCOM JAPAN 1999で、初めてお披露目された各社のPacketOne端末。その中でもひときわ目立っていたのがカシオ製C303CAだ。カシオは従来、PHSや文字電話などで端末を開発してきた実績はあるが、国内の携帯電話市場には事実上の初参入ということになる。しかし、今回発売されるC303CAはルーキーらしさを感じさせず、逆にルーキーならではの斬新なアイデアを活かし、今までの携帯電話とは一線を画したものに仕上げられている。

 その基本コンセプトになっているのが写真を見てもわかる通り、同社の販売する腕時計シリーズ「G-SHOCK」だ。G-SHOCKについては今さら説明するまでもないだろうが、C303CAもこれを受け継ぎ、携帯電話としては業界初の耐水性能と耐衝撃性能を実現している。カシオでは、この耐水性能と耐衝撃性能のことを「G'zOne性能」と表現している。

 具体的にどんな性能かというと、JIS保護等級7相当の耐水性能を持ち、雨の中での利用やシャワーを浴びた濡れた手で通話をしたり、水道水での軽い水洗いなどが可能だ。また、水面から1.5m以下の高さから自然落下したときでも電話機としての性能を保つとしている。ちなみに、これらの耐水性能を実現するため、イヤホンマイクや外部接続端子のキャップ、電池パックの取り付け部分はかなりしっかりしたものが使われており、重量的にも約103gと既存の携帯電話よりもやや重くなっている。


C303CA
待受画面はカレンダー表示が可能。やや細かいが、十分認識できるレベルだ

 液晶ディスプレイはG-SHOCKに似たオレンジ色に近いバックライトを採用し、全角10文字×6行(うち1行はステータス表示)の表示が可能。日本語フォントは比較的読みやすいが、英数字のフォントはやや独特のもので、最初は戸惑うかもしれない。待受画面はカレンダー表示が可能で、カレンダーには誕生日や記念日、200件までのスケジュールを表示することが可能だ。電話帳は名前や電話番号といった標準的なものだけでなく、住所や誕生日なども入力できる。ここで登録した住所は前述のカレンダーにも活かされるため、友だちの誕生日なども待受画面に表示される。

 着信メロディは単音で、最大128音まで入力が可能だ。和音メロディが注目を集める現在ではややさみしい気もするが、「ヘビーデューティな男に着メロなんていらないぜ」という考え方も納得できる。ちなみに、現在の携帯電話では着信音やバイブレータを利用したマナーモードが標準的に備えられているが、C303CAにはそれだけなく、マナーモードの逆の意味を持つモードも備えられている。これはアウトドアモードと呼ばれるもので、着信音、バイブレータともに最大になる仕組みだ。工事現場などの屋外で作業をする人には便利な機能だろう。C303CAにはバイブレータを利用した面白い機能として、キメトークと呼ばれる機能も搭載している。キメトークはユーザーがあらかじめ設定しておいた一定時間ごとにバイブレータで知らせるというもので、長電話の防止などに役立つ。


C303CA C303CA
C303CAでメールを表示してみた。左上の英字フォントがやや好き嫌いがあるかもしれない EZサービスのメニューを表示してみた。C302HやC304SAなどに比べると、やはり狭く感じてしまう

 EZサービスやメール送信などの使い心地だが、本体のボタンはあまり大きくないものの、意外に使いやすいというのが正直な感想だ。男性であれば、片手でC303CAを持ち、親指だけで基本的な操作することも可能だ。また、文章を入力するとき、多くの携帯電話では入力モードの「漢字」「ひらがな」「カタカナ」「英字」「数字」「記号」などの切替をひとつのボタンを繰り返し押して実現している。しかし、C303CAでは文字ボタンを押すと、画面内に切り替えられる入力モードの一覧が表示され、数字ボタンを押すと切り替えることができる。

 さらに、メール送信時などによく利用する「.co.jp」や「.ne.jp」といったドメイン名の末尾も半角定型文から入力することが可能だ。さらに、EZサービスに接続しない状態でのメール作成と送信も可能で、メール作成時にはメモリダイヤルに登録されたメールアドレスを参照することができる。



■ エンターテインメント性を狙った「C304SA」

C304SA
C304SA
三洋電機製。男性向きデザインしかなかったcdmaOneで、初といってもよい女性ユーザーをターゲットにした機種。色は写真のピンクと、ホワイトが2月中旬発売予定。少し遅れてネイビーが発売される見込み

 筆者はCOM JAPAN 1999でPacketOne対応端末6機種が発表されたとき、実は三洋電機が開発したC304SAに注目していた。昨年あたりから同社の携帯電話関連事業が活発化してきているからだ。具体的な例としては、昨年11月に発表された超薄型のCDMA次世代携帯電話、DDI-セルラー向けのデジタル携帯電話でのEZweb対応一号機「D301SA」、DDIポケット電話向けH"(エッジ)一号機「PHS-J80」などが挙げられる。

 C303CAのような目立った特長こそないものの、各社の新サービスの一号機として発売されるということは、それだけ確固たる技術があり、それがキャリア(事業者)に認められているということだ。今回のC304SAは残念ながら一号機の称号こそ逃したものの、PacketOne対応端末の中でも機能的に他社製端末に負けておらず、筆者も最後までC302Hとどちらを購入すべきかを悩んだくらいだ。

 C304SAの特長は、大きく分けて3つある。ひとつは3和音着信メロディ、もうひとつは液晶ディスプレイ、3つめはエンターテインメント性を意識した使い勝手だ。まず、3和音着信メロディだが、C304SAでは3つまでのオリジナル曲を登録することができ、1曲あたり最大256音のメロディを作成できる。実際のメロディも他社の和音着信メロディ対応端末同様、単音とは比較にならない聞き応えがある。ただ、4和音に対応したC302Hと比べると、やはり見劣りがする。わずか1音の差だが、一度、4和音を聞いてしまうと、3和音は「あ、これも和音なのね」程度の感動しかない。ちなみに、着信メロディではないが、C304SAでは誕生日や記念日、祝日などに本体の電源を入れると、通常とは異なるウェイクアップメロディが鳴る機能もある。

 次に、液晶ディスプレイだが、C304SAでは緑と赤の2種類のバックライトを搭載した大画面液晶を採用している。画面表示はストロークベースフォントの採用により、EZサービス利用時などに、3種類の大きさの文字で表示可能だ。ちなみに、受信メールの画面では全角10文字×8行、全角8文字×6行、全角6文字×4行の3種類で表示ができた。待受画面は世界27都市の時刻がわかる世界時計、拡大時計、カレンダー、自作メッセージ、自作イラスト、壁紙、スクリーンセーバーなどから選べる。ちなみに、壁紙はEZサービスの「@着キャラクラブ」からダウンロードした画像が利用できる。また、自作イラストは何と端末上で作成する。待受画面の選択肢が豊富なのはうれしいが、個人的にはPDCデジタル携帯電話のD301SAで採用していたキャラクター機能の方が面白かった気がする。


C304SA C304SA C304SA
3つの文字サイズでメールの画面を表示してみた。慣れてしまえば、最も小さい文字でも十分快適に使える

 そして、3つめのポイントの使い勝手。実際に試用するまではわからなかったのだが、実はC304SAの最大の魅力はここに隠されていると言っても過言ではない。まず、メモリダイヤルは通常の50音順や登録順といった検索の他に、通話ランキング表示ができる。これはその端末の発信、着信、発着信の3つのパターンでメモリダイヤルを並べ替え、画面に表示するものだ。同様の機能は他の端末でも採用されているが、発着信別々などの細かい設定ができるのは珍しい。

 次に、女性ユーザーに人気が出そうな占いだ。今日の運勢や相性などを占うことができるのだが、ジャンル別という面白い占いも用意されている。たとえば、「今日はどこかにドライブに行きたいなぁ」というとき、このジャンル別占いを使うと、「ドライブなら○○さん」といった具合いに、メモリダイヤルに登録された情報から相性を考慮した結果が表示される仕組みだ。実用性があるかどうかはともかく、ユーザーを楽しませてくれることは間違いない。

 占い機能同様、女性ユーザーに人気が集めそうなのがカロリー計算だ。自分の身長や体重、年齢などを入力しておき、食事の度にメニューを入力すれば、毎日の摂取したカロリーが集計され、5日間の結果をグラフで表示してくれる。こうした計算をしてくれる専用機器や歩数計などはあったが、携帯電話に取り込んだのはなかなか面白いアイデアだ。ついでに、歩数計も取り込んでくれると……(笑)。

 これらの機能を見てもわかるように、C304SAは女性ユーザーを強く意識した機能が数多く搭載されている。他の機種を女性が使えないわけではないが、ここまで女性を意識したcdmaOne端末ははじめてだろう。

C304SA
最大のフォントサイズでEZサービスを表示してみた。これだけ大きければ、年配の人でも大丈夫!?

 ところで、気になるEZサービスやメールの送信だが、正直に言ってしまうと、今ひとつ使い勝手が良くない。すでに、EZサービスを利用している人ならわかるだろうが、EZサービスではひとつ前のメニューに戻るときなど、クリアキーを使うケースが多い。他のPacketOne端末では独立したキーが割り当てられているのだが、C304SAでは状態に応じて液晶下のボタンに割り当てられる仕組みになっている。もちろん、好みの問題もあり、筆者がC201H→C302Hと買い換えてきたことも少なからず影響しているのだろうが、同社がツーカー向けに販売しているTS01などではクリアキーが物理的なキー(中央のファンクションキーの下向き)に割り当てられていること(これも賛否両論ありそうだが)も考えると、C304SAのキー割り当てはちょっと異質という見方もできる。

 また、EZサービスに接続しない状態でのメール送信は、メモリダイヤルのメールアドレスが参照できないなどの不満がある。メール作成中に着信があったときのデータ保護や作成後の送信を登録後送信、すぐに送信から選べる点などはよくできているだけに残念だ。文字入力モードの切替は一般的な切替式を採用し、日本語入力の学習機能などもあるのだが、かな漢字入力モード時に記号を入力したいときにも入力モードを切り替えなければならないのは面倒だ。ちなみに、「.co.jp」や「.ne.jp」といったドメイン名の末尾は、半角定型文から入力することが可能だ。



■ PacketOne端末はどれを選ぶ?

 ここまで読んでもらえればわかるように、今回紹介したC303CAとC304SAはターゲットにしているユーザー層がハッキリしている。C303CAは主に男性をターゲットにしており、屋内外で携帯電話をラフに使う人向けだ。J-フォンが販売しているDP154EX(ノキア製)のように、腰に下げたり、腕にはめたりして使うアタッチメントなどが出てくれば、さらに面白くなりそうだ。これに対し、C304SAは主に女性をターゲットにしており、占いやカロリー計算といった遊びの要素を期待する人に向いている。EZサービスなどはキー操作に不満が残るものの、液晶ディスプレイの大きさと文字の見やすさは他の端末を一歩リードしている。

C304SA&C303CA
充電台はC302Hなどと同じように、変形させることにより、データ通信時にも利用できる構造になっている

 PacketOne対応端末はすでに発売されている2機種に、今回の2機種を加え、合計4機種がラインアップされることになった。今回の原稿には間に合わなかったが、間もなくソニー製のC305Sも市場に投入される予定だ。さらに、C302Hのカラーバリエーションモデル(ホワイト)も発売される。こうなると、PacketOne端末の選択の幅もかなり広がることになるが、最後にどんな人にどの機種が向いているかを考えてみよう。

 まず、着メロ派にはぜひともC302Hをおすすめしたい。前述のように、3和音と4和音は数字的に1つしか違わないものの、実際に聞いた音はかなり違う。ダウンロードサービスはまだお試し期間中だが、すでにアップロードされている曲のセンスもなかなか良く、かなりおすすめできるレベルにあると言える。

 次に、EZサービスを重視したいユーザーだが、これは判断が難しい。液晶ディスプレイの大きさなどから言えば、C302H、C304SA、C305Sが一歩リードしているが、EZサービス接続前のメール送信はメモリダイヤルが簡単に参照できるC303CAが使いやすい。コンテンツサービスの見やすさはスクロールベースフォントを採用したC304SAが一枚上手だ。最終的な判断はC305Sを試用できたときにしたいが、現時点で敢えて選ぶなら、C304SAとC302Hに一票ずつを投じたい。

 そして、携帯電話を単なる電話を掛ける道具としてでなく、いろいろな遊びを楽しむためのツールとして捉えるなら、C304SAはいい選択だ。ジャンル別占いやカロリー計算は1人のときだけでなく、宴会のときなどの話のネタにもなる。逆に、天候や環境に左右されず、いつでもどこでも安心して通話をしたいというなら、C303CAがベストチョイスだ。

 ライバルとなるiモードに比べると、カラー対応端末がないなどの不満点も残されているが、PacketOneも4機種から選べるようになったのはユーザーとしてもうれしいところだ。新生活シーズンを前に、読者のみなさんも自分のニーズに合った「マイ・ケータイ」を選んでもらいたい。


◎関連URL
■ C303CA製品情報(DDI-セルラー)
http://www.ddi.co.jp/cellular/kisyu/c303ca.html
■ C303CA製品情報(IDO)
http://www.ido.co.jp/cdmaone/keitai/303.html
■ C303CA製品情報(カシオ)
http://www.casio.co.jp/productnews/c303ca.html
■ C304SA製品情報(DDI-セルラー)
http://www.ddi.co.jp/cellular/kisyu/c304sa.html
■ C304SA製品情報(IDO)
http://www.ido.co.jp/cdmaone/keitai/304.html

法林岳之
2000/02/08


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