こどもとIT

「レノボが現役高校生と考えるSTEAM教育のこれから」オンラインシンポジウムを12月5日に開催

――コロナ禍に自作フェイスシールドで医療現場を支援した高校生 立崎乃衣さんが登壇

プログラミング教育の必修化やGIGAスクール構想による1人1台コンピューターの整備、コロナ禍におけるオンライン授業の取り組みなど、教育現場におけるテクノロジーの活用は近年、ますます広がっている。

こうした取り組みの背景にあるのは、時代の変化に他ならない。今や、子どもたちがどんな人生を歩もうとも、生活をしていくうえでテクノロジーとの関わりは避けて通れない。加えて、先の予測が困難な時代と言われる今、子どもたちがたくましく生き抜くためには、自分で問題を発見し、自分で解決できる力が必要だと言われている。AIやロボットなどのテクノロジーはその手段のひとつとして有効であり、未来の社会では活用だけでなく、それらを使って新たな価値を生み出す人材も求められている。

文理を問わない知識を習得し、未知の課題やその解決策を見出す「学びのSTEAM化」(経済産業省 「未来の教室」とEdTech研究会第2次提言 「未来の教室」ビジョン 2019年6月25日公表 PDFファイルより抜粋)

そのための教育として近年、注目を集めているのがSTEAM教育だ。STEAM教育とは、「Science(科学)」「Technology(技術)」 「Engineering(工学)」「Mathematics(数学)」を統合的に学習する「STEM教育」に、 さらに「Arts(リベラルアーツまたは芸術)」を加えた教育手法で、分野を横断しながら、問題を発見し、課題を解決する学習を意味する。昨今は、STEAM教育に取り組む教育者も増えつつあるが、今後は探究が重視される高校教育においても、特にSTEAM教育が広がっていくことも予測される。

このような状況を受け、レノボ・ジャパンは新しい教育の在り方を考える機会として、STEAM教育をテーマにしたオンラインシンポジウム「レノボが現役高校生と考えるSTEAM教育のこれから-校内・校外学習の融合を目指してー」を2020年12月5日(土)11:00~12:00に実施する。参加費用は無料で、専用フォームから事前登録することで聴講できる。

シンポジウムでは、コロナ禍の緊急事態宣言下、独力で800個のフェイスシールドを製作し医療現場を支援した、中高生国際ロボコンチーム「SAKURA Tempesta」に所属する渋谷教育学園幕張高等学校1年生 立崎乃衣さんが登壇。彼女が感じる問題意識と体験、および彼女を育んだ環境を題材に、パネルディスカッションによりSTEAM教育推進に向けた校内・校外学習融合への提言を行なう。

パネリストには、渋谷教育学園幕張高等学校 後藤 聡教諭、千葉工業大学未来ロボット技術研究センター 富山 健氏、レノボ・ジャパン合同会社代表取締役社長 デビット・ベネット氏も登壇。モデレーターをNPO法人CANVAS代表/慶應義塾大学教授 石戸 奈々子氏が務め、幅広い視点で、STEAM教育の在り方を掘り下げていく。STEAM教育を推進する教育者はもちろん、高校での探求学習のヒントを得たい教員や、GIGAスクール構想による1人1台の活用に悩む小中学校の教員など、幅広い教育者にぜひ聴講をおすすめしたい。

渋谷教育学園幕張高等学校1年 立崎 乃衣さん
小学3年時からロボット製作を開始し、中高生国際ロボコンチーム「SAKURA Tempesta」に所属しロボットの設計を担当。今年、中学3年春休み時に、コロナ禍の医療機関支援のため3Dプリンタによるフェイスシールド製作に着手、800個を一人で設計・製作・配送するという活動を行なった。

NPO法人CANVAS代表/慶應義塾大学教授 石戸 奈々子氏(モデレーター)
東京大学工学部卒業後、マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員研究員を経て、NPO法人CANVAS、株式会社デジタルえほん、一般社団法人超教育協会等を設立、代表に就任。慶應義塾大学教授。総務省情報通信審議会委員など省庁の委員多数。NHK中央放送番組審議会委員、デジタルサイネージコンソーシアム理事等を兼任。政策・メディア博士。著書に「子どもの創造力スイッチ!」、「日本のオンライン教育最前線──アフターコロナの学びを考える」など多数。

開催概要
タイトル「レノボが現役高校生と考えるSTEAM教育のこれから」-校内・校外学習の融合を目指してー
開催日時2020年12月5日(土)11:00~12:00
開催場所オンライン
参加費無料(事前登録制)
対象者STEAM教育を担当・推進する教育関係の方
参加申込み https://www12.webcas.net/form/pub/online-symposium/lenovo1205
問い合わせ先レノボが現役高校生と考えるSTEAM教育のこれから
シンポジウム事務局(株式会社トークス内)
担当  五十嵐、長尾
電話  03-3261-7715(代表)
メール lenovo-info@pr-tocs.co.jp

神谷加代

こどもとIT編集記者。「教育×IT」をテーマに教育分野におけるIT活用やプログラミング教育、EdTech関連の話題を多数取材。著書に『子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由 「21世紀型スキル」で社会を生き抜く』(共著、インプレス)、『マインクラフトで身につく5つの力』(共著、学研プラス)など。