豪華スピーカー! テレビチューナー! スマホへの配信やHybridcastも!

テレビとオーディオがますます極まり、宅内外の番組視聴がはかどる!! 「FMV ESPRIMO FH78/RD」

 テレビ絡みではいわゆる“4K”が1つのキーワードとして注目されているが、もう1つ、意外に知られていないものの、今後面白くなってきそうなテレビ関連のサービスが、2013年からすでに開始しているのをご存じだろうか。それは「Hybridcast(ハイブリッドキャスト)」というものだ。

 “放送とインターネットの融合”を合い言葉にスタートしたHybridcastは、現在のデジタルテレビで採用されているデータ放送を進化させた新しいデータ配信技術。このHybridcastに、富士通のデスクトップPC「FMV ESPRIMO FH78/RD」がいよいよ対応した。

 このFH78/RD、フルセグチューナーはもちろん、録画した番組の宅内外配信機能や、大出力のスピーカーなど、AV関連の機能が充実しているが、今回Hybridcastに対応したことで、ますますAV PCとしての魅力が高まった。詳しく紹介していこう。なお、FH78/RDのAV以外のスペックや機能については、下記の記事をご覧いただきたい。

■キレイで速くてラクチンさアップ!「FMV ESPRIMO FH78/RD」 http://www.watch.impress.co.jp/fmv/2014/06/140627.html

Hybridcastに対応した「FMV ESPRIMO FH78/RD」

品名 ESPRIMO FH78/RD
CPU インテル® Core™ i7-4710MQ プロセッサー (最大3.50GHz)
OS Windows 8.1 Update 64ビット版
ディスプレイ 23型ワイドフルHD[1920×1080]IPS液晶 フルフラットファインパネル(タッチ対応)
メモリ 8GB
ストレージ HDD 約3TB
光学ドライブ スロットインBDXL対応 Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応)
ネットワーク LAN(1000BASE-T対応)、ワイヤレスLAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠)、Bluetooth ワイヤレステクノロジー Ver.4.0+HS準拠
USB/HDMI USB3.0×4、USB2.0×2、HDMI入力×1
サイズ(W×D×H)突起部含まず 571×201×431mm
主な付属品 Office Home and Business 2013、ワイヤレスマウス、ワイヤレスキーボード、ACアダプタ、miniB-CASカード、リモコン等

映像が“おまけ”になる(!?)Hybridcastとは

 はじめに、「Hybridcast」とは一体どういうものか、ご存じない方に解説しておきたい。

 従来の多くのデジタルテレビで受信できる番組表や、“d”ボタンを押すと表示できるデータ放送は、映像・音声の放送波に含めた形で配信するようになっている。ただ、あくまでも映像・音声の“おまけ”として付加されている情報のため、容量の大きなデータを配信することはできず、表示の仕方や内容、実現できる機能にも制約がある。視聴者参加型の双方向番組ではテレビやチューナーに接続されたインターネット回線などを通じてユーザー側からのデータ送信を行っていたが、あくまでも送信のみに使われ、受信はもっぱら放送波からのものだ。

従来のデータ放送の画面。データ受信に時間がかかり、扱えるデータサイズや解像度、色数、レイアウトなどにも制約があった

 ところがHybridcastでは、送受信のどちらに関しても、放送波ではなくインターネットを用いる。さらに画面表示に用いるベース技術をHTML5とし、JavaScriptやCSS3なども扱えるため、PCのWebブラウザーと同等のリッチな表現が可能になるとされている。HTML5コンテンツの1つとしてテレビ映像も扱う仕組みになっていることから、映像のおまけだった従来のデータ放送とは逆に、ある意味データのおまけが映像になる、とも言える。

 Hybridcastによって実現できるコンテンツは幅広い。データ放送と同じように天気やニュースのような画像を含んだテキスト情報を表示できるのはもちろんのこと、データ放送よりはるかに大きなデータを扱えるので、高解像度の画像を表示したり、長文のニュースやコラム、より長期間にわたる詳細な天気予報、ビジネス・スポーツ情報、過去までさかのぼれる番組表などの閲覧が可能となる。

長文のニュースを読んだり……

より詳細な情報を手に入れたり。コンテンツの量、精細さ、表現力が大幅にアップしている

 また、クイズのようなテレビ放送と連動した視聴者参加型のコンテンツにもデータ放送と同様に対応可能なほか、過去に放送した映像のオンデマンド再生、静止画イラストと音声を組み合わせた絵本など、その時放送しているテレビ映像とは直接関係ないコンテンツも配信できる。スマートフォンやタブレットと連携し、それらの端末上でHybridcastに関連するコンテンツを楽しむ仕組みも用意されている。

放送局によっては映像の下に1行のニュースを流すことも可能

文字の大きさやスクロール速度なども調節できる

高速レスポンスでストレスフリーの情報閲覧

 FH78/RDでは、7月にリリースされた最新版のテレビアプリ「DigitalTVbox」のアップデートでHybridcastに対応した。7月現在、HybridcastはNHK総合テレビのみが本格サービスを開始しており、その他の民放などは一部の番組で試験的に実施しているのみ。とはいえ、大型テレビでも一部機種しか対応していないHybridcastを、PCであるFMVで体験できるのはうれしい限りだ。

 FH78/RDでHybridcastを利用するには、DigitalTVboxを起動して対応チャンネルに合わせた後、データ放送と同じようにdボタンを押すだけ。ボタンを押してさっそく気付かされるのが、データ表示の高速さだ。従来のデータ放送ではdボタンを押した後にしばらく待たされることが多かったが、インターネット経由でデータ受信するHybridcastでは、回線速度を活かしてすばやく表示する。

 画面内に表示されるコンテンツの操作にはFH78/RD付属のリモコンを使用する。上下左右、決定、戻るの3種類のキーでほぼ全てを操作でき、カーソルの移動、コンテンツのスクロールなどを行う際のキーレスポンスや画面表示の切り替えもかなり速い。

操作にはFH78/RD付属のリモコンを使用

 これまでのデータ放送では、天気やニュースなどの有用な情報を表示できるとわかっていても、表示や操作のもたつきがあったせいで使うのをためらう人も多かったと思う。筆者もその1人だった。しかしHybridcastの場合は、より豊富な情報を待ち時間や操作性におけるストレスなしに見ていけるので、頻繁にdボタンを押したくなってしまう。

 なにより960×540ドットという低い解像度でしか表示できなかったデータ放送と比べ、フルHD解像度で表示できるHybridcastのコンテンツは画像も文字も美しく、見やすさが格段に向上したことがそれを後押しする。

料理番組のレシピなど、単独で楽しめるコンテンツも用意されている

 ただし、FH78/RDでは今のところ、前述のオンデマンド放送や絵本などごく一部のHybridcastコンテンツには対応していないようだ。テレビのメーカーや機種ごとに用意されるスマートフォン・タブレット向けのHybridcast連携アプリも、FH78/RDと連携するものは未提供となっている。スマートフォンの中では随一の多機能さを誇るARROWS NXシリーズを開発している富士通として、ぜひ近いうちにリリースしてほしいところだ。

あらゆる方法でテレビ視聴できる懐の深いFH78/RD

 Hybridcastが目玉の1つとなっているFH78/RDのテレビ機能だが、テレビに関わる周辺機能も充実度が増してきている。DigitalTVboxでは2チャンネル同時録画が可能なほか、スマートフォンなどのモバイル端末を利用することで、録画番組を宅内・宅外から視聴できるようになっているのは、読者のみなさんもすでにご存じのことと思う。

 FH78/RDはスマートフォンなどとの連携も含め、非常に多彩なテレビ視聴方法を提供する。改めて整理すると、下記の通りだ。

スマートフォンやタブレットと連携して、宅内外からFH78/RD内の録画番組を楽しめる

 宅内でモバイル端末から録画番組を見る方法としては、以前の記事でも触れたように、DLNAによるネットワーク経由での再生がある。FH78/RD上のWindowsアプリケーション「My Cloud プレイ」で見たい録画番組を“取り込み”して配信可能な状態にし、専用の「My Cloud プレイ for Android(有料版)」をインストールしたAndroid端末でアクセスすれば、同一ネットワークにあるFH78/RD上の録画番組を好きなだけ再生できる。

「My Cloud プレイ」では録画番組をはじめ、マルチメディアデータを統一的に扱える(画面はPC用ソフト)

 その他のモバイル向けDLNAクライアントアプリでも同じように視聴が可能だ。PCの近くにいなくても、書斎で一人きりで、もしくはお風呂に入りながら、じっくりモバイル端末でテレビ番組を楽しめる。ちなみに設定用アプリケーションの「My Cloud コントロール」では、“取り込み”操作を自動化する設定も行える。こうしておけば、録画が完了した番組を手間なく取り込んでモバイル端末ですぐに見ることができるだろう。

「My Cloud プレイ for Android」を使うことで録画番組のローカルネットワーク内での再生が可能

 一方、宅外から視聴するための方法もある。スマートフォン等に番組をあらかじめ転送しておく「持ち出し視聴」による外出先での視聴が可能だ。使い方は、FH78/RDと同じネットワークに接続している時にMy Cloud プレイを使って、見たい録画番組を端末にダウンロードしておくだけ。安定した高画質で再生できるため、モバイル端末の高解像度画面を活かせるはずだ。

「持ち出し視聴」であれば常に高画質で視聴できる

 7月現在では「My Cloud プレイ for Android(有料版)」のみとなるが、DTCP+による宅外再生にも対応している。これは、宅内再生と同じように自動または手動でFH78/RD上で“取り込み”しておくだけで、外出先のモバイルネットワークなどを経由して自宅のFH78/RD上の録画番組にアクセス可能になるというもの。持ち出し視聴で必要な端末へのコピーの手間がなくなるため、より気軽に録画番組を視聴できるようになるだろう。テレビ周辺機能のさらなる充実に、期待は高まる。

最大出力計30Wの2.1chスピーカーシステムで音質にも妥協なし

 モバイル端末の普及でスマートフォンとの連携機能に興味が移りがちではあるけれど、やはり腰を落ち着けてテレビ鑑賞したいなら、FH78/RD本体で視聴するに限る。ベゼル部分も含め一体となったフルフラットのIPS液晶ディスプレイによって映像への没入感が増したうえに、サブウーファーまで搭載した最大出力計30Wの2.1chスピーカーで、重低音から中高音域までカバーするサウンドシステムも魅力だ。

LEDバックライトを採用したフルフラットなIPS液晶ディスプレイ

2.1chスピーカーで、重厚な低音もしっかり聞かせてくれる

 テレビ番組の視聴はもちろん、内蔵Blu-rayディスクドライブを使った映画鑑賞、My Cloud プレイでの音楽鑑賞にも、これら画質・音質向上によるメリットは大きい。最新技術のHybridcastと合わせ、あらゆるマルチメディアコンテンツを味わい尽くせる面白さが、FH78/RDに備わってきたと感じる。

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