「xxxが言及したブロガー」　Xの投資スパムが本当に迷惑【Watch+】

スパムの例

半年ほど前、xxxが言及したブロガーだ
@xx

数ヶ月彼を観察した後、毎日急騰している銘柄を推奨していることが分かりました。
この数ヶ月で、彼の勧める銘柄を買って300万円儲けた

彼についていけば、資産を増やせるかもしれない

X(旧Twitter)の投稿に、こんな返信(リプライ)がついているのを見たことがあるでしょうか?

Impress WatchのXアカウントでは、こんなリプライに悩まされています。各記事をX投稿するとほぼ確実にこうした「投資スパム」が付くようになっています。

こうしたスパムは、著名人になりすましたXアカウントに誘導したうえで、LINEなどにさらに誘導し、商材を販売したりするもののようです。Impress Watchをフォローしてくれる方にとって迷惑なだけでなく、名前を使われている人も大迷惑で、社会にとっても害しかないものです。

Xでは、23年に収益配分プログラムを開始してから、人気を集めた投稿に対し、投稿内容とは無関係のリプライなどを行なう「インプレゾンビ」が問題視されていました。その後、この問題に対しては一定の対策がなされましたが、新たな投資スパムは、この1-2カ月でかなり拡大してきているように見えます。

Impress Watchでは、読者の皆さんからの感想・ご意見やご指摘などをXのリプライでいただくことが多かったのですが、現在のリプライ欄はスパムばかり。せっかくの意見やご指摘を見逃してしまうことも増えてきました。

こうしたスパムに対し、毎日数十件の「報告」や「ブロック」などで「手動」で対応していますが、一向によくなりません。その対応にも限界があるので、「リプライ欄を閉じる」ことも検討しています。

Xには、返信できるアカウントを「全員」だけでなく、「フォローしているアカウント」「認証済アカウント」「あなたが@ポストしたアカウントのみ」に限定することもできます。こうすれば、スパムはつかないはずです。

ただし、読者の皆さんからのリプライを見られなくなってしまいます。記事への感想やご指摘は、記事制作の励みにも改善のヒントにもなりますので、その声が届かなくなるのはできれば避けたい。そのため、まだ決めきれていないというのが正直なところです。

スパムが明らかにプラットフォーム上での交流を阻害しているので、Xにも本気で対応してほしいところです。

Xのオーナーのイーロン・マスク氏は、Twitterを買収時に旧経営陣にBotやスパムアカウントの比率の公開を強く迫っていました。言論の自由とともに、認証の強化やスパムの撃退などを訴えていたものです。Xがこの問題をしっかり対策し、再び安心して交流できる環境となることを願っています。