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NVIDIA、ヒューマノイド開発を「数週間から数日」に Isaac拡充
2026年10月22日 14:06
NVIDIAは、独ベルリンで開催した「GTC Berlin」で、ロボット開発プラットフォーム「NVIDIA Isaac」の拡充を発表した。ヒューマノイド(人型ロボット)のリファレンスプラットフォームやデータセット、新たな実行基盤を追加。データ生成から学習、シミュレーション、実機への展開までを支援し、汎用ロボットの開発期間短縮を図る。
ロボットメーカーのAgile Robotsは、NVIDIAのロボット向け基盤モデル「Isaac GR00T」を事前構成し、エッジAIプラットフォーム「Jetson Thor」を搭載した「Agile ONE SN」を発表した。2027年初頭の提供開始を予定している。
機体には、身長1.4m、重量40kgの「Agile ONE S」を採用。31の自由度を備え、片腕あたり3kgの可搬重量に対応する。両手には、それぞれ20の自由度を持つ5本指ハンド「WUJI Hand 2」を搭載し、1kHzの力制御と触覚センシングに対応する。
Jetson Thorは、FP4で2,070TFLOPSの演算性能と128GBの統合メモリーを備え、機体上での推論とリアルタイム制御を担う。頭部と手首のカメラ、LiDAR、慣性計測装置なども搭載する。
シミュレーション、学習、実機への展開に必要なツールとワークフローを統合し、セットアップにかかる時間を数週間から数日に短縮するという。安全プラットフォーム「NVIDIA Halos」との統合も計画している。
開発ソフトウェアでは、オープンソースの学習フレームワーク「Isaac Lab 3.0」の一般提供を開始した。AIエージェントやマルチGPUでの処理に対応し、NewtonやPhysXなどの物理エンジンを活用。デスクトップからデータセンターまで、ロボットの行動を決める制御方策の学習と改良を支援する。
新たな「Isaac OS」は、NVIDIA Holoscanを基盤とするオープンソースの実行フレームワーク。AI、センサー、制御、ロボットのハードウェアを接続し、シミュレーションと実機の双方で、処理のタイミングを予測できるリアルタイム動作を実現するという。
学習データの整備も進める。「SimReady Central Library」は、ロボティクスや工場向けのシミュレーション対応アセットを2,000点以上収録。ファナックやComau、Franka Robotics、Universal Robotsなどが提供するアセットを、Hugging Faceで公開した。
人間の多様な活動を収録した「Human 1M Dataset」も提供を開始。同期した3視点の動画や3Dハンドトラッキングを含み、完全版にはCosmos Coalitionのパートナーがアクセスできる。
また、DGX Station向けに3つのオープンソースのリファレンスワークフローを公開する。強化学習によるGR00T 1.7の改良、Isaac Labを使った精密な物体操作の学習、GPT-6 Astraを使用した合成データ生成に向けたCosmos世界モデルの追加学習を支援する。
