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ヤマダとビバホームの「家電＋ホームセンター」大型店を見てきた
2022年9月21日 08:45
ヤマダホールディングスと、ビバホームやホームセンタームサシを運営するアークランズによる共同開発店舗2号店「スーパービバホーム八王子多摩美大前店」が、9月21日にオープンする。開店前に取材できたので、大型店の中身をお届けする。なお、ヤマダホールディングスが運営する「テックランド ビバホーム八王子多摩美大前店」は、9月23日にグランドオープンする。
両社は2021年9月に店舗開発における業務提携を発表し、2022年2月に1号店「スーパービバホーム一宮店」(愛知県)をオープンした。八王子多摩美大前店は2号店となり、総売場面積は約23,800m2、入店店舗数は16店、駐車場台数は999台。
八王子多摩美大前店は、ヤマダホールディングスとの提携が決まる前はホームセンターのほかに30店ほどの小さなテナントが集まるモールのような設計を計画していたが、提携を経て計画を練り直し、暮らしにトータルに対応した店舗を展開することになったという。
所在地は東京都八王子市鑓水2-108-1。北に築年数の古い物件の多い住宅地である八王子中心地、西に山林や畑が多く一戸建ても多い八王子南西部、東にニュータウン・商業施設集積エリアである南大沢や多摩境、南に工業や倉庫も多い橋本がある。多様なニーズがあるエリアということもあり、大型店としての品揃えで、すべてのニーズに応えられる店舗を目指す。商圏としては車で20～25分圏内で、約20万世帯。
施設の中心となる店舗は、ホームセンターの「スーパービバホーム」、家電量販店の「テックランド」、食品スーパーの「ヤオコー」で、そのほか、アークランズがリフォーム「アークホーム」、手芸とクラフト「アークオアシス」などを展開する。ヤオコーの開業日は未発表。
ホームセンターは、日用品やインテリア、家電、園芸用品、ペット用品等を取り扱う生活館と、⽊材や鋼材、住宅設備機器、⼯具、⾦物、ワークウェア等を取り扱う資材館に分かれる。スーパービバホームの売場面積は約12,000m2。
メーカーとの連携でラインアップだけではなくサービスも充実
生活館では新たな取り組みとして、ビバホームと⾙印による包丁専⾨ショップ「KAIショップ」、サーモスの直営店と同等の品揃えをうたう「サーモスショップ」を展開する。KAIショップでは貝印の包丁を120種取りそろえるほか、包丁研ぎも実施する。サーモスショップでは、魔法瓶やタンブラーなどのほか、通常はキャンプ専門店にしか卸していないというステンレスボトルなども取り扱う。
そのほか、ケルヒャー、コクヨ、キャプテンスタッグといったメーカーの特設コーナーを展開。ケルヒャーの家庭用高圧洗浄機を複数モデル試せるコーナーもあり、ここで水圧や音の確認ができる。特に家庭用では「騒音」を気にする人が多いという。
新たな取り組みとしてはほかにも、「Vivaドラッグ」として薬・健康食品・健康器具等を取り扱う。処方箋には対応していない。
酒類のコーナーやガーデニングのコーナーにも力を入れる。酒類は約580品目取り扱っており、ビバホームとしてこの規模で展開するのは初。今回の成果を見つつ、他の店舗での大規模展開も考えているという。
スーパービバホーム内では家電製品も取り扱い、一部はテックランドと重複する部分もあるが、高機能家電はテックランドが担い、スーパービバホームではシンプル機能の低価格商品やプライベートブランド商品を中心に取り扱う。
ペット向けにトリミング・ホテル・動物病院等のサービス
ペットコーナーには、ペット専⾨店「NICO PET」を展開。犬や猫のほか、観賞魚、⿃類、爬⾍類・両⽣類といったペット生体、ペット⽤品全般を取り扱う。
NICO PET内で動物病院やビューティサロン、ペットホテルを設置するほか、30分500円で利用できるセルフウォッシュの設備も整えている。さらに、動物に適しているという「NICO WATER」(100円/2L)を販売する。
ペットフードは犬・猫用だけでも約5,000種。爬⾍類や両⽣類などのための生餌の販売も行なう。
リフォームコーナー「アークホーム」では、キッチン、バス、洗⾯化粧台やトイレなどの⽔廻り⼯事、間取り変更、バリアフリーリフォームなどの内装⼯事、外壁・屋根等の外装⼯事、エクステリア⼯事など、様々なリフォームの要望に対応する。
資材館にあるもので家を建てられるというラインアップ
資材館には、建築資材である⽊材や鋼材・配管・塗料のほか、ドアやフローリングなどの内装建材、⼯具、トイレや洗⾯台などの住宅設備に⾄るまで、「総合建材供給センター」として幅広くラインアップ。「ここにあるもので家を1軒建てられる」という。
また、10⽉5⽇からは資材館の開店時間を6時30分として、プロに求められる早朝からのニーズに応えるほか、クレーン、フォークリフトでの積み込み、刈り払い機の刃の交換や耕運機のメンテナンス等にも対応する。
資材館では資材のほか、ワークウェアも取り扱っており、作業着の名⼊れサービスも提供する。
手芸・クラフト用品の大型専門店「アークオアシス」
施設内で、手芸・クラフト用品専門店「アークオアシス」を展開。生地や手芸用品、アクセサリーパーツ、ビーズ、レザークラフト、素材、工作用品などハンドメイドクラフト用品を取りそろえるほか、ミシンなども販売する。
また、手作り作家の作品を展示販売できる「ハンドメイドマルシェ」を設置。地域アートの情報発信の場となるよう取り組む。そのほか近隣に多摩美術大学があることから、画材も取りそろえている。
「テックランド」の売場面積はエリア最大級
テックランド ビバホーム多摩美大前店の売場は1,600坪で、家電専門店としてエリア最大級になるという。ヤマダホールディングスが独占販売権を有する人気のAmazonのFire TV機能を搭載したスマートテレビ等、ヤマダオリジナル商品を体感できる売場を展開する。
