限界突破の満足度。何拍子もそろったdocomo with端末「arrows Be F-04K」のオールマイティさをチェック!

2018/06/25 | 日沼諭史

洗えるスマホ「arrows Be F-04K」の満足度はどれくらい?

どんなものでも買い物するときは、ベストなチョイスをするべくいくつかの製品を比較するもの。むしろ悩んでいるときが一番楽しかったりするのだけれど、しかし、たいていは自分の望んでいる要素全てを満たした製品なんてものは見つからなかったりする。だからこそ悩むわけで、結局はガマンできる欠点は目をつぶり、ある意味妥協して製品選びをしているのではないだろうか。それはスーパーで今夜の晩ご飯を考えるときも、家電製品を買うときも、新しいスマートフォンを選ぶときも同じはず。

5月25日にNTTドコモから発売された「arrows Be F-04K」も、ミドルスペックのスマートフォンということで、「3Dゲームがバリバリできるハイエンドじゃなきゃ!」という人にとっては、処理性能の部分で不足を感じるかもしれない。けれど、ゲームの快適さにこだわらない人にとっては“ガマン”する部分が極端に少ない、満足度の高いスマートフォンでもあるのだ。何拍子も揃った“低ガマン、高満足スマホ”とでも言うべきarrows Be F-04K、その魅力を紹介しよう。

初期費用も月額費用もリーズナブルなdocomo with対象機種

arrows Be F-04Kの気になる価格、月額費用は?

スマートフォンで一番最初に気になるのは、おそらく値段だろう。例えばハイエンドスマートフォンは機能・性能ともに十分だけれど、最近は一括購入価格で10万円前後する端末も珍しくなく、その場合、価格面では“ガマン”のレベルが極端に高い。

一方F-04Kは、ドコモオンラインショップで本体価格3万3696円と手頃なお値段。他のドコモのスマートフォンと比べても、F-04Kの本体価格は安価な部類に入る。そして、毎月の料金から一定額が割引される「docomo with」対象機種となっているのも満足ポイントの1つだ。割引額は月1500円。機種変更せず、指定の料金プランで利用している限り割引が続くので、もし2年間使ったとすれば、それだけで本体価格分を取り戻せる、と言うこともできる。

というわけで、リーズナブルな本体価格と月1500円の割引で、満足ポイントは「+2」である。

メモリ、ストレージが増量。Wi-Fiも大幅パワーアップ

安かろうわるかろう、という言葉があるように、そんなに安価で割引もあるようだと不安になるのが、やっぱり端末の性能。F-04Kの基本性能をチェックしてみると、チップセットにはクアルコムのSnapdragon 450を搭載し、メモリは3GB、ストレージは32GB備えている。このSnapdragon 450は、エントリー端末向けのものとはいえ、上位のSnapdragon 600番台に近いアーキテクチャをもつとされている高性能なチップセット。3D CGを多用したゲームだと力不足を感じるかもしれないが、2Dゲームやそれ以外の用途では安定した性能を発揮する。

ゲームができないわけではないが、ハイエンド端末を前提とした3Dゲームなどをプレーするときは、もう少しパワフルさがほしいと思うときも

メモリとストレージは旧モデルのarrows Be F-05Jから増量され、スマートフォンやアプリを使用する時の快適さを底上げしている。外部ストレージとなるSDカードは最大400GBまで対応しているので、写真や動画の保管にも困らない。大容量ストレージでアプリやデータをより多く保管しておけるということは、より長く使い続けられるということでもある。長く使い続けるほど得になる仕組みのdocomo withには、まさにぴったりの端末なのだ。

SDカードにも従来通り対応。最大400GBのmicroSDカードが使える

ハードウェア面では、Wi-Fi性能が大幅にパワーアップしているところにも注目したい。F-04Kは、高速無線LAN規格IEEE 802.11acに対応しているだけでなく、MU-MIMOやビームフォーミングにも対応しているのだ。最大通信速度は433Mbpsで、対応するWi-Fiルーターを使っていれば、MU-MIMOによりF-04Kを含む複数の端末と同時通信するときの効率が向上する。さらにビームフォーミングによって、F-04Kを使っている場所に合わせて電波を最適化するので、総合的にWi-Fi環境を改善でき、通信の高速化が期待できるのだ。

Wi-Fi性能も高まった。11ac対応はこのクラスの端末では珍しい

高性能チップセットに大容量のメモリと内蔵ストレージ。400GBのmicroSDカードにも対応し、高速なWi-Fi規格とMU-MIMO、ビームフォーミングで、満足ポイントは+7である。

arrows史上最大級(?)の進化を果たしたカメラ機能

今やスマホと言えばカメラ、カメラと言えばスマホ、というくらいに、スマートフォンの数ある機能のなかでもとりわけカメラ性能が重視されている。カメラ機能の完成度が、機種選びの判断基準の1つにもなっていると言っても過言ではない。そんなわけで、当然F-04Kもカメラ機能に力が入っているのだが、もしかすると今回のカメラはarrows史上最も大きな進化を果たしているかもしれない。

センサーの有効画素数こそ、アウトカメラが1220万画素、インカメラが500万画素と標準的だが、アウトカメラはセンサーの画素サイズが従来比で56%大きくなり、光をより多く取り込めるようになった。さらにF1.9の明るいレンズを採用したことで、これまでより1段も2段も暗所性能が高まっている。

F-04Kのアウトカメラ。F1.9の明るいレンズに進化した

そして、「デュアルPDオートフォーカス」という技術により、従来は最速約0.4秒かかっていたピント合わせが、F-04Kでは最速約0.03秒にまで高速化している。実際、撮影してみるとシャッターボタンを押してからシャッターが切られるまで、ほとんどラグはなく、一瞬だ。

F-04Kの撮影サンプル

HDR撮影も可能。暗い部分を明るくしようとして撮影すると他が白飛びしてしまう(左)が、HDRなら全体を鮮やかに写せる(右)

夜間の暗いシーンもディティールまでしっかり表現している

自撮りには欠かせない(欠かしたくない)「美肌補正」機能。お肌の調子にかかわらず安心して撮影、シェアできる

美肌補正レベル「0」(補正なし)の場合

美肌補正レベル「8」の場合

また、カメラアプリとしての機能拡充も目立つ。特に動画撮影機能のアップデートが大きく、なかでも「Live Auto Zoom」は、他の機種には見られないユニークな使い方ができる機能になっている。これは、動画撮影中に注目したい被写体をタップ、もしくは丸で囲むようにすると、その被写体に向かって自動でゆっくりズームしてくれるというもので、ズーム対象の被写体が画面端などにいても操作しやすいのがメリットだ。乗り物や子供、ペットなど、動く被写体にフォーカスして撮影するのが楽になるだけでなく、演出の1つとしても面白い。

Live Auto Zoom

加えて、動画のなかの指定した時間帯だけスローモーションにする機能も追加された。撮影方法は、カメラアプリで「ハイスピード動画」を選んで動画撮影するだけ。その後、「ギャラリー」アプリで動画を開いて「SLOW」編集することで、任意の箇所をスローモーションにできる。迫力のある瞬間を、より印象的にするのに効果的なスローモーション動画は、ぜひとも日常的に使いこなしたいところだ。

スローモーション動画の編集画面。スローモーションにしたい時間帯を指定して保存するだけ

スローモーション撮影

画素サイズの拡大とF1.9の明るいレンズによる暗所性能の向上に、デュアルピクセル技術によるオートフォーカスの進化、さらには動画撮影の2つの新機能と写真撮影に加わった美肌補正機能により、満足ポイントは+7である。

泡タイプのハンドソープで洗えて、しかも頑丈。万全の耐久性

arrowsシリーズの特徴の1つでもある堅牢性。それはこのF-04Kでも引き継がれている。堅牢性のなかでも、今回一番のポイントとなるのが、泡タイプのハンドソープでの手洗いに対応したことだろう。以前arrows M04のレビューでも検証したとおり、スマートフォンは洋式トイレの便座並みに汚れている。料理の写真を撮影するなど、食事時にも手放せないスマートフォンだけに、常にきれいにしておきたいものだ。

泡タイプのハンドソープで洗えるので、常に清潔に保てる

そういう意味でも、泡タイプのハンドソープでしっかり洗えるF-04Kは安心度が高い。もちろん、防水・防じん性能を備えているし、F-04Kは公式に「お風呂対応」も明言されている数少ないスマートフォンでもある。お風呂に浸かって疲れた身体を癒やしつつ、のんびりスマートフォンを楽しめるのは最高だ。

防水のほかに高い防湿性能も備えている。お風呂スマホも問題なし

耐久性については、1.5メートルの高さから26方向でコンクリートに落下させる独自試験をクリア。これまでのarrowsシリーズと同じように米国防総省の物資調達基準であるMIL規格の23項目にも準拠する。耐振動、耐衝撃、耐高温・低音、耐低圧などなど、あらゆる環境で問題なく使い続けられる耐久性は、実に心強い。

1.5メートルの高さからコンクリートに落下させても画面が割れないことを確認

落下時の画面割れ対策も万全で、筐体の強度を高めるSOLID SHIELD構造を採用している。ステンレスフレーム一体型のフロントホルダを内部に設けた構造で、ディスプレイガラスにはCorning® Gorilla® Glass 5を採用。また、正面の上端と下端のエッジを0.3mmだけ飛び出た構造とすることで、画面側から落下したときも傷や割れが発生しにくい構造になっている。

よく見ると上部と下部のエッジがわずかに立ち上がっている。これにより画面側から落下しても傷や割れを防ぐことができる

泡タイプのハンドソープでの手洗い対応、防水・防じん、お風呂対応を含む23項目のMIL規格準拠、1.5メートルからコンクリートに落としても画面割れに耐えうる頑丈さにより、満足ポイントは+26である。

目玉機能がさりげなく移植。快適さを増すarrowsらしい工夫

arrowsシリーズのうち最もハイスペックなarrows NX F-01Kで、目玉機能の1つだったExlider。これが普通に搭載されているのもF-04Kの特徴だ。Exliderは、電源ボタンと指紋認証機能を兼ね、さらに画面のスクロール、拡大・縮小機能を実現するもの。電源ボタンを押すという1つの動作で、画面を点灯すると同時に指紋認証が行われ、ロック解除して端末を素早く使い始められる。そして、Exlider上で指をスライドさせたり、タッチしたりすることで、アプリ画面のスクロールと拡大・縮小を思うがままにコントロール可能。ユニークでしかも実用性の高い、arrowsらしい“気の利いた”機能だ。

側面に備える電源ボタン。これがExliderだ

ロック解除用の指紋センサーとして使える

アプリのスクロールや拡大・縮小操作も楽に

もう1つ、arrowsらしさと言えば、日本語キーボードの「Super ATOK ULTIAS」による日本語入力の快適さも挙げられる。パソコン版ATOKのノウハウが詰め込まれた精度の高い日本語入力をスマートフォンで利用できるのはうれしい限り。本来、スマートフォンでATOKを使おうとすると月額286円(税抜)からの「ATOK Passport」が必要になるが、Super ATOK ULTIASはそれと同等以上の機能をもっているにもかかわらず、ずっと無料だ。

Super ATOK ULTIASで快適に日本語入力

さらには、小さい文字が見にくいユーザー向けに、通知パネルから簡単にオン・オフしてアプリのフォントを大きくしたり、拡大したりできる「はっきり文字」と「くっきり表示」という機能も用意されている。細かい部分まで配慮の行き届いた機能の数々で、幅広い年齢層のユーザーを満足させるのがF-04Kなのだ。

フォントを大きくすることで、あらゆる画面のテキストを読みやすくする「はっきり文字」。左がオフ、右がオンの状態

表示画面を一時的にくっきり拡大表示する「くっきり表示」。左がオフ、右がオンの状態

ExliderにSuper ATOK ULTIAS、文字サイズの調整による快適な使い勝手で、満足ポイントは+3である。

まだまだあるF-04Kの満足ポイント。最終的な満足度ゲージは!?

F-04Kには、満足度を向上させる魅力的なポイントがまだまだある。当然ながらおサイフケータイ(FeliCa)に対応しているので、Google PayやモバイルSuicaをはじめとする電子マネー、その他会員カードなどをF-04K 1台にまとめられる。ちなみに2018年11月23日までは、最大5000円分のGoogle PlayクレジットもしくはGoogle Home miniが当たるGoogle Payのキャンペーンも実施されている。こういったお得なキャンペーンに参加できるのも、おサイフケータイ対応機種であるF-04Kだからこそ。

かざして手軽に支払いなどができるおサイフケータイ対応

対応サービスの拡大が進むGoogle Pay。キャンペーンも実施中だ

音楽を高音質で再生できるハイレゾにも対応している。ハードウェアとしてハイレゾ再生が可能なだけでなく、高機能なハイレゾプレーヤー「ONKYO HF Player」がプリインストールされているのは、もはや低価格なdocomo with対象端末とは思えない充実度。このONKYO HF PlayerもATOKと同じで、本来は有料で提供されているアプリの機能を無料で使えるようになっている。さらに、災害などの緊急時の情報収集にも役立つワンセグに対応。テレビアンテナは内蔵していて、引き出すだけで受信できるので、いつでも気軽に視聴できるようになっているのがありがたい。

ハイレゾヘッドフォンと組み合わせることで高音質を体感できる

高機能ハイレゾプレーヤー「ONKYO HF Player」がプリインストール

内蔵アンテナを引き出すだけでワンセグのテレビ番組を視聴可能

また、充電・データ転送用のポートはUSB Type-Cになった。他のスマートフォンや周辺機器、パソコンをはじめとする電子機器類でType-C化が進んでいる近頃のトレンドに合わせたものではあるけれど、いろいろな機器がType-Cに統一されれば、充電にかかわるケーブル類などを統一でき、管理したり持ち歩いたりするアイテムもその分減らせることになる。筆者もそうだが、外出することの多い人にとっては特にうれしい変化ではないだろうか。

充電ポートはUSB Type-Cに

というわけで、おサイフケータイに、ハイレゾ再生、ONKYO HF Playerのプリインストール、ワンセグとType-C化により、満足ポイントが+5。あとは、最近はあまり見られなくなったストラップホールがきちんと用意されているところも満足度+1として加えたい。トータルで満足度51……と言いたいところだが、チップセットが3Dゲーム向けじゃない、という不満度を1つだけ差し引くことにすれば、最終的な満足度ゲージは50。つまりF-04Kは「50拍子」そろっていると言える。

ストラップホールが用意。他のスマートフォンではあまり見られなくなったが、arrowsはしっかり用意している

これだけの充実した要素を備えるF-04Kが、何度も言うように、低価格・低コストなdocomo with対象機種というのには驚かされる。月額1500円の割引があるおかげで、安価な維持費用で高機能なarrows Be F-04Kを持つことができるのだ。しかも、今春から開始する新パケットパック「ベーシックパック/ベーシックシェアパック」を組み合わせれば、これまで以上に月々の維持費用は安価になる。最初に想定していた最大10の満足度ゲージを余裕で限界突破する“低ガマン、高満足スマホ”のポテンシャルを、ぜひ実際に店頭でお試し、もしくは購入して確かめてほしい。

arrows Be F-04K