■DVDにハイビジョンが記録できる!?
ビエラとビエラリンクの魅力を中心にお送りしている本サイト。これまでDIGAとリンクしたり、ハイビジョンムービーとリンクしたり、色々な楽しみ方が以前よりも簡単に実現できることが確認できた。
しかしビデオカメラというのは、カメラやメモリから映像が再生できるだけでは済まない。メモリは次の撮影に備えて空けとく必要があるのだ。では撮影したデータはどうすればいいのだろうか。パソコンに退避? まあそれでもいいが、また映像を見たくなったときに困る。
ハイビジョンでなかったころは、DVDメディアに保存という手段が使えた。メディアが安く、どこでも手に入るので、便利だったわけだ。しかしハイビジョン時代になってからは、Blu-rayに保存してくださいネー、という話になったわけである。
だがPanasonicさんには大変大変申し訳ないんだけど、Blu-rayメディアって高くないか? いやメーカーさんも一生懸命努力してるんだけど、いくらハイビジョンが録れるとは言っても、DVDメディアの値段に比べると割高感は否めない。せっかく究極のリライタブルメディア、SDカードにハイビジョンが記録できるのに、保存メディアが高いからあんまり撮影できない、ということでは、本末転倒である。
じゃあDVDメディアにハイビジョンを録画すればいいじゃない? と誰しもが思うことだろう。だがこれまでのDVD規格では、ハイビジョンは録画できなかった。
そういうもろもろのオトナの事情を、Panasonicが解決した。11月から発売された新Blu-ray DIGAでは、「AVCREC」という機能を搭載。H.264に圧縮したハイビジョン映像を、DVDメディアに記録できるようにしたのだ。
■あらゆる映像にリンク!
では実際にやってみよう。新DIGAにも、SDカードスロットがある。ここに撮影したSDカードを差し込むと、自動で「SDカード」画面が現われる。そう、実はここにもビエラリンクの機能が生きている。DIGAにSDカードを差し込んだだけで、ビエラは入力をDIGAに切り替えてくれるのだ。
「ハイビジョンムービーを取り込み」を選ぶと、HDDへ取り込むか、BD/DVDへ取り込むかを選択する画面になる。ここではDVD-RAMにハイビジョンムービーを記録してみよう。DIGAにDVD-RAMをセットして決定ボタンを押すと、SDカード内の映像リストが表示される。あとはダビングしたい映像を選んで決定ボタンで、ダビングがスタートする。
ダビングにかかる時間は、実時間よりも少し短い。再エンコードなどの処理が行なわれるわけではないので、画質はムービーカメラで撮影した状態と同じだ。DVDメディアはアルバムとして保存できるので、あとからいつでもDIGAで再生することができる。
またDVDメディア直接ではなく、いったんHDDにダビングすれば、不要部分のカットやタイトルの入力もできる。きちんと整理して残す几帳面派は、こちらの方法のほうが、すっきりするだろう。
これまでムービーカメラのハイビジョン映像の保存は、問題を先送りしていた感があったが、新DIGAがこれを解決した。さらに操作面とコスト面でも、大きなメリットがある。
実は新DIGAの記録能力は、それだけではない。これまではテレビ放送やハイビジョンムービーが記録できるだけだったが、今度はなんとドアホンの映像も、自動で記録してくれるのである。例えば不在時に誰が何時頃来たといったことは、あとでDIGAを見ればわかるのだ。
実は家庭用監視カメラの世界でも、Panasonicはトップブランドである。屋外配線はどうする? という声もあろうが、電灯線の屋内配線をLANとして併用するPLCアダプタを使えば、一撃で解決である。
その昔「デジタルホーム」という構想があったが、米がなくなったら米屋に電話してくれるとか、そんなどうでもいい機能しか考えられていなかった。だがようやくここに来て、真に普通の家電でデジタルの恩恵が受けられるようになったのだ。これはなんだか、すごいことになってきたと思わないか?
(小寺信良)
プラズマテレビの使いやすさとエコロジー設計 http://panasonic.jp/viera/lineup/choice/04_eco.html