中堅生命保険の協栄生命保険は、20日の取締役会で更生特例法の適用申請を決め、経営破たんした。同日、東京地裁に申請する。生保では戦後6社目、資産規模では最大の経営破たんとなる。更生特例法の申請は、20日にアメリカン・インターナショナル・グループ（AIG）による再建支援が正式表明された千代田生命保険に次いで2社目。

　 経営不振に陥っていた協栄生命は、今年6月米国の大手生保であるプルデンシャルが、総額700億円規模の資金を投じて筆頭株主になり、再建を図ることで基本合意していたが、その後白紙に戻された。バブル期の高利回り商品の販売で経営が圧迫され、最近では解約も相次いでいた。協栄生命は、再保険業務を手掛ける唯一の生保で、2000年3月期末の総資産は約4兆6,100億円と、千代田生命の約3兆5,000億円を上回っていた。