ショッピングサイトを運営する三井物産（8031）系のキュリオシティは、開発資金調達のため、このほど第3者割当増資を実施した。大阪ガス（9532）の100％出資子会社オージーキャピタルが引き受けた。出資額は3億円で、資本金は7億9,000万円になった。これにより、2000年4月19日に店頭登録した楽天（4755）や同年1月にサービスを開始したネットプライスなどに真っ向から勝負を挑む体制を整えた。

各社の店舗数（10月18日現在）
キュリオシティ	4,995
楽天	4,600
ネットプライス	5,322

　 また、大阪ガスグループはキュリオシティへの出資で消費者との接点を増やし、Eコマース進出への可能性を検討していくという。

　 キュリオシティは、1995年から事業開始した三井物産のEC事業部を2000年3月にさくら銀行（8314）や千趣会（8165）などの出資を受けて分社化した企業で、ショッピングサイト事業、オンラインマーケティング事業、Web開発事業を展開。ショッピングサイトのほか、さくら銀や野村証券（8604）、日本生命、三井物産らが展開する金融サイト「マネーパーク」の運営も手がけている。今回の増資後の主要株主・出資構成は、三井物産が79.3％、千趣会、三井情報開発が各4.8％、さくら銀行が4.3％、オージーキャピタルが3.9％となっている。