損害保険最大手の東京海上火災保険（8751）と生命保険5位の朝日生命保険、さらに損保6位の日動火災海上保険（8760）の3社が、全面提携する方向で最終調整に入ったことが14日明らかになった。3社は将来の経営統合も視野にいれている。提携により、各社の既存の生損保商品を相互販売するほか、がん保険など「第３分野」の共同開発などを行う。

　 生損保業界では、ともにそれぞれの業界で2位につけている第一生命保険と安田火災海上保険（8755）も全面提携で合意しており、金融系列を超えた保険業界の大再編が加速してきた。提携する3社は、東京海上とともに三菱グループの明治生命保険にも参加を呼び掛ける方針。

　 朝日生命および日動火災は、第一勧業銀行（8311）、富士銀行（8317）、日本興業銀行（8302）による「みずほフィナンシャルグループ」と親密な関係にある。しかし、系列を超えて損保最大手の東京海上と経営統合も視野に入れ、生き残りを図る。3社の総資産は18兆円を超え、国内最大級の“保険連合”が誕生する。