FINANCE Watch
トップページに戻る  
記事検索
伊藤忠などと日本市場開拓へ~米pl-x社の知的資産取引システム

  特許などの知的資産を安全に取引できる独自のシステムを持つ米パテント&ライセンス・エクスチェンジ(pl-x社)が日本に本格進出する見通しとなった。米国でも8月29日からシステムが稼動し始めたばかりだが、特許の申請数とともに知的資産のニーズが日本は米国に次いで高い、と判断した。同社に資本参加している伊藤忠商事(8001)とソフトバンク・ファイナンスグループの2社が中心となって日本市場でのマーケティングリサーチを開始し、日本法人設立も視野に入れて市場戦略を進める見通し。

  TRRU(テクノロジー・リスク/リワード・ユニット)と呼ばれる同システムは、1997年にノーベル経済学賞を受賞したブラック・ショールズ氏のオプション価格評価モデルに基づいて開発された。独自の技術や特許を持つ企業がpl-x社に登録すると、TRRUシステムでその知的資産を評価、金額に試算する。システムにはあらかじめショールズ氏の公式を使った変数公式や、米国の例えば一つの技術や特許だけで収入を得ている中小企業1,100社以上の財務データが盛り込まれており、これらをミックスして技術などの知的資産の評価額を判断する仕組みだ。

  日本では先の2社がマーケティング調査に乗り出しているほか、三菱電機(6503)、東京三菱製薬、太田昭和監査法人、鋼管電設工業などがpl-x社のシステムによるビジネス展開に参加したい考えだという。

■URL
・米パテント&ライセンス・エクスチェンジ社
http://www.pl-x.com/

(市川徹)
2000/09/05 10:57
3/30(金)
[特集] ご愛読に感謝~「FINANCE Watch」高アクセス記事集
[HOT] 契約流出招いた同業他社の誹謗中傷~東京生命破綻の内幕
[産業] NEC、グループのSCMを高度化~専門子会社設立
[ネット] セブン-イレブンがアリバのシステムを導入~グループのコスト削減狙う
[データ] 2000年の国内PCベースWS出荷が10万台突破~IDCジャパン調べ
[産業] コンテンツファンドをトータルプロデュース~C&RとJDC
[ネット] 地域密着ポータル「関西どっとコム」を設立~関西電力、博報堂など
[寄稿] 『瓦版一気読み』の連載を終えて
[連載] コラム 瓦版一気読み~最後の日「別れつらい」・・・
プライバシーについて | 編集部へのご連絡 Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.
本サイトの内容につきましては万全を期しておりますが、提供情報がシステム等に起因する誤りを含んでないこと、すべての事柄を網羅していること、利用者にとって有用であること等を当社及び情報提供者は保証するものではありません。
当社及び情報提供者は利用者等が提供情報に関連して蒙った損害ついて一切の責任を負いません。投資等の判断をされる場合は、他の資料なども参考にしたうえで、ご自身の判断でお願いします。