インターネットセキュリティーソフト大手のシマンテックは30日、日本の主要インターネットサービスプロバイダー（ISP）11社とセキュリティー関連で包括的な提携に合意したと発表した。ISPと加入者に向けてセキュリティーサービスを共同開発していくのが狙い。このため提携企業グループと「シマンテック・インターネット・パートナーズ」も発足させ、具体化させていくことにした。

　 提携したのはアルファ、インターネットイニシアティブ、エヌディエス、ザクソン、ジャストシステム（4686）、ニフティ、NEC（6701）、日本ユニシス情報システム、ビーイング、ぷららネットワークス、リムネットの各社。

　 今後シマンテックと11社は常時接続時の不正侵入や個人情報漏えいなどといったクライアント側での対策や、ISP各社のサービスとして電子メールやウェブサイトでのウイルス対策サービスを共同で開発し、提供していく予定だ。

　 シマンテックの成田明彦社長は「ISPにとってセキュリティー対策は差別化と同時に、生産性の高いインターネット環境を提供することにつながる」とし、今後もISPやアプリケーションサービスプロバイダー（ASP）との提携を拡大させていく考えだ。