FINANCE Watch
トップページに戻る  
記事検索
まぐクリックとソーテックがナスダックJに9月上場

  大阪証券取引所は7日、まぐクリック(4784)とソーテック(6829)のナスダック・ジャパン市場上場を承認したと発表した。

  まぐクリックはグロース基準で、9月5日に上場する予定。上場に際して、1,000株を公募し、280株を売出す。仮条件は8月16日に決定し、ブックビルディング(需要の把握)は8月18日から24日まで。公募価格は8月25日に決まる。申し込み期間は8月29日から31日。主幹事証券は大和証券SBCM。

  同社は、電子メール広告配信サービスを事業目的に99年9月8日に設立され、まだ1年に満たない。国内大手のメールマガジン配信サイト「まぐまぐ」のネットワークを利用してプッシュ型のメール広告を配信するサービスを行なっている。筆頭株主はインターキュー(9449)で、2,520株(発行済み株式数の36.00%)を保有している。以下、ユナイテッドデジタルが2,519株(同35.99%)、ネットアイアールディーが1,350株(同19.29%)と続く。従業員数は6月末現在で10人。

  99年12月期(9月創業のため4ヶ月決算)の売上高は5,094万円、経常利益は381万円の損失、純利益が389万円の損失。売上構成は、複数のメールマガジンのヘッダー部分へ広告をローテーション配信する配信部数課金型の「ヘッダーローテーション」が243万円(構成比4.8%)。メールマガジンへランダムに広告配信を行い、配信部数に関わらずサイト訪問者がクリック数に達するまで配信を保証する「クリックチャージ」が1,479万円(同29.0%)、また6月30日現在で265万310部と日本最大級を誇る無料メールマガジン「ウィークリーまぐまぐ」の広告が3,371万円(同66.2%)となっている。

  2000年3月15日からは、マガジンをカテゴリー分類し、そのカテゴリーを指定して広告を掲載することが出来る配信部数課金型の「カテゴリーボンバー」も開始した。さらに、6月からはカテゴリーグループの上部に広告を掲載可能な「カテゴリーヘッダー」も始めた。

  一方、ソーテックはスタンダード基準で9月7日に上場する予定。1万株を公募し、1万1,000株を売出す。仮条件は8月17日に決定し、ブックビルディングは8月21日から25日まで。公募価格は8月28日に決まる。申し込み期間は8月30日から9月4日。主幹事は野村證券。

  同社は84年4月3日に設立された。従業員は6月末現在で168人。パソコンの企画から開発、設計、販売を行ない、コストパフォーマンスを重視している。アップルの「iMAC」のデザイン模倣で提訴されたことでも有名。筆頭株主はキョウデン(6881)で、3万9,295株(39.46%)を保有している。

  2001年3月期の業績予想は、売上高が1,330億8,300万円、経常利益が89億7,900万円、純利益が51億1,800万円、期中平均ベースのEPS(1株当たり純利益)は4万6,704.75円としている。前期実績の売上高比率は、デスクトップ型パソコンが92.2%、ノートブック型が7.5%、受託開発などが0.3%。

■URL
・まぐクリック
http://www.magclick.co.jp/
・まぐまぐ
http://www.mag2.com/
・ソーテック
http://www.sotec.co.jp/

(別井貴志)
2000/08/07 19:10
3/30(金)
[特集] ご愛読に感謝~「FINANCE Watch」高アクセス記事集
[HOT] 契約流出招いた同業他社の誹謗中傷~東京生命破綻の内幕
[産業] NEC、グループのSCMを高度化~専門子会社設立
[ネット] セブン-イレブンがアリバのシステムを導入~グループのコスト削減狙う
[データ] 2000年の国内PCベースWS出荷が10万台突破~IDCジャパン調べ
[産業] コンテンツファンドをトータルプロデュース~C&RとJDC
[ネット] 地域密着ポータル「関西どっとコム」を設立~関西電力、博報堂など
[寄稿] 『瓦版一気読み』の連載を終えて
[連載] コラム 瓦版一気読み~最後の日「別れつらい」・・・
プライバシーについて | 編集部へのご連絡 Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.
本サイトの内容につきましては万全を期しておりますが、提供情報がシステム等に起因する誤りを含んでないこと、すべての事柄を網羅していること、利用者にとって有用であること等を当社及び情報提供者は保証するものではありません。
当社及び情報提供者は利用者等が提供情報に関連して蒙った損害ついて一切の責任を負いません。投資等の判断をされる場合は、他の資料なども参考にしたうえで、ご自身の判断でお願いします。