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オン・ザ・エッヂ、データセンターで顧客データを誤って消去

  東証マザーズに株式上場しているオン・ザ・エッヂ(4753)が行なっているデータセンター事業「データホテル」で26日午前2時半頃、誤って一部顧客のデータを消去したことが明らかになった。

  データホテルは、2000年4月17日からサービスを開始。従来のデータセンターとは違い、施設の提供だけでなく、サーバーの管理や24時間365日体制での監視、システム設定の変更、デイリーバックアップシステムなど総合的なサービスを提供することが特徴。最大約4,000台のサーバーを設置することが可能な施設を有している。

  そのなかで、今回データを消失したのは顧客4社が利用している各サーバーで、うち1社はまだWebサイト公開前だったため、実質上被害を受けたのは3社になる。

  消失は、サーバーの入れ替え作業中に誤って当該サーバーを再セットアップ(フォーマット)してしまったことによる。しかも、同データセンターの特徴であるバックアップの方も同様にフォーマットしてしまった。

  その後作業を進めWebサイトは復旧したものの、掲示板など完全にデータがなくなってしまった一部のものについては不完全な状態だ。

  データホテルでは、サーバーがダウンした時に警報が鳴るなど、いくつかのチェック体制を敷いているが、今回の場合は入れ替え作業のため意図してサーバーを止めたので、チェックは事実上無視されるかたちとなった。

  今後の対策として、ワークフローの見直しを図っていく上に、バックアップを誤ってフォーマットしてもデータが消失しないような仕組みを講じたという。

  影響を受けたWebサイトは、いわゆる静的なコンテンツが多かったため、電子商取引サイトなどと比べると影響は相対的に小さいといえるだろうが、損害賠償を請求される可能性もある。いずれせよ、データセンター事業として信頼性の低下は避けられない。

■URL
・オン・ザ・エッヂ
http://www.edge.co.jp/
・データホテル
http://www.datahotel.ne.jp/

(別井貴志)
2000/07/28 14:28
3/30(金)
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