前回のバッテリー検証記事から数日。電池があまりに長持ちなので、フル充電してから5日間ほど放置してみたら、Bluetoothの電源を切り忘れてしまったにも関わらず、それでもまだバッテリー残量50%以上あったりして、ホントにシャレにならんぐらい電池が長持ちなARROWS NX F-01F。だが、実はもうひとつの顔を持っている。それが「とにかくUIが色々カスタマイズできる」という点だ。もともとARROWSシリーズは、UIカスタマイズできる部分が多い機種として、密かに注目されていたのだ。
今回はARROWS NX F-01Fを色々カスタマイズしたり、そのポイントを紹介して行こう!
見た目をカスタマイズできるARROWS NXの色んな部分
まず肩慣らしということで、一番簡単なカスタマイズは、設定-ディスプレイ-画面のカスタマイズで変更できる部分。派手に変更はできないが、チョイちょいいじくれるようになっている。
ここでできるカスタマイズは、ウォーミングアップといった感じで、軽くいじってみて欲しい。ちなみに、設定-ディスプレイ-画面のカスタマイズには「キーボード(NX!input)」というカスタマイズ項目もあるが、それについては後述しよう。
飲み会で女の子に数文字書いてもらえばオリジナルフォントができる!
一番手軽で効果的なカスタマイズは、オリジナル手書きフォントに変更できることだ。このメニューを選ぶと、ひらがなや数字、アルファベットを数文字書くだけで、書いた人の特徴をつかんだ手書き文字フォントを自動作成してくれる。
自分で書いた文字でも、女の子が書いたようなきれいな文字になるのだがイマイチ気色悪い(笑)ので、学生ならクラスの女の子に、社会人なら飲み会などで女の子に書いてもらうと精神的に良いだろう。
10文字だけ書くと、残りの漢字やひらがななどは自動的に作成してくれるので、かかる時間は3分もかからない。入力完了してだいたい2分もすると、漢字もふくめたすべてのオリジナルフォントが自動的に作成される。
なおオリジナルフォントは、Androidシステムのフォントとしても使われるほか、Webを表示したときのフォントにもなるので、これだけで「変わった」感がハンパない。
ホームアプリを変更するとカスタマイズできる部分もかわる
ARROWS NX F-01Fには、ホームアプリとしてNX!ホームとdocomo LIVE UXが搭載され、両者を切り替えて使うことが可能だ。
従来からARROWSシリーズを使っている人などは、NX!ホームが使いやすいだろう。ガラケーからスマホに乗り換えたという場合は、ガラケーの操作に近いdocomo LIVE UXがいい。
ホーム画面は、アプリを起動する画面を司るため、ホームを変えると、カスタマイズできる部分も変わるという点に注意が必要だ。
たとえば、2つのホームにはこんな違いがある。
NX!ホーム | docomo LIVE UX | |
---|---|---|
アプリアイコンの変更 | 1個ずつ変更可能 | 変更不可 |
ホームのUIパーツ(アプリ一覧ボタンなど)の変更 | デザインテーマで一括設定 | きせかえ機能で一括設定 |
ページ固定の壁紙 | ページを切り替えても壁紙は同じ | ページごとに壁紙を変えられる |
ホームのページをまたいだ壁紙 | 一枚絵でスクロール可能 | ページごとに1枚ずつ設定 |
男なら壁紙はドット by ドットで! 隠れる部分に注意
スマートフォンのカスタマイズで基本となるのは、壁紙の変更だ。しかし、ありものの画像をただ貼りました、ハイそうですか......ではダメだ! 落第だ! 男失格だ!
スマートフォンに標準添付されている壁紙を貼ると、自分で撮った写真を貼るより、超キレイに見える。これには絵素材自体のきれいさもあるが、画像のサイズも非常に重要だ。
F-01Fの場合は、画面の解像度が1920×1080ピクセルなので、これと寸分たがわぬ大きさの壁紙を使うと、超キレイに表示できる。画質に「超」こだわりがあるユーザーの間では、これを「ドット バイ ドット」「D by D」などと呼んでいる。つまりデータ上の1ドット(ピクセル)=画面上の1ドットとなり、一切拡大縮小されないということだ。壁紙画像の拡大縮小は、画質が悪くなる。拡大の画質の悪さは経験済みと思うが、縮小でも画質が悪くなる場合があるのだ。
1920×1080ピクセルの壁紙を作るに当たって注意するのは、スマートフォンの画面上下はステータスバーで切れてしまう点。これは機種によってまちまちだが、F-01Fの場合は次のようになっている。
このように1920×1080ピクセルの壁紙を作っても、上は75ピクセル、下は144ピクセル隠れてしまう点に注意しよう。とくに人物の目がこの位置に来ると、目線が入ったようになってしまうので要注意だ。
また、「NX!ホーム」では、上の表にも書いたように、横長の壁紙を用意することで、ページを左右にスワイプすると背景の壁紙も合わせてスクロールされるパノラマな壁紙を実現できる。その場合の画像横幅は2160ピクセル。ページが何ページあっても横幅は2160ピクセルでOK。
NX!inputならキーボードの背景もカスタム可能
ARROWS NX F-01Fなら、画面に表示されるキーボードの背景もオリジナルに変更できる。設定画面には、「設定-ディスプレイ-画面のカスタマイズ」ないし「設定-言語と入力-NX!input-デザイン-テーマ」から入れる。キーボードを表示させて「MENU-テーマ」でも変更可能。
プリセットされたデザインがいくつかあるが、一番右側にはキーボードの背景を写真にできる選択肢がある。デフォルトでは、海と花になっているが、これは独自の画像に変更可能だ。
とはいえ適当な画像を貼ると、元の画像の縦横比を無視して拡大縮小して貼られてしまうので、ピッタリサイズの画像を用意するといい。用意する画像の大きさは、スマートフォンを縦長にして持った場合の1080×629ピクセル、そして横に持った場合の1794×550ピクセル。これら画像を指定すると、文字入力のキーボードの背景を変更できる。
さらに、縦と横の画像を共用にしてしまうと、縦横比が滅茶苦茶になる点に注意しよう。
またキーボードの背景画像は、壁紙と違って小さなキートップがいくつも表示される。そのため、できるだけシンブルな絵を選んだほうがいい。色も黒系や白系のどちらかに偏ったほうが、キートップが見やすい。
ARROWSならカスタマイズ自在で自分なりのスマートフォンに
ここで紹介したのはホーム画面の見た目に関してだけだ。着信音や時報、まちキャラなども合わせてカスタマイズすれば、かなり面白いスマートフォンになる。
電池長持ちなので、多少重いアプリを常時動かしていても問題なし! もちろん「痛い」方向にカスタマイズするのも自由! 是非ともARROWSを自分色に染めやがれっ!
藤山哲人 家電を機能からだけでなく、科学や物理からも斬り込むテクニカルライター。しくみを知らずして家電を語るべからず!をモットーにする、ただのメカフェチとも......。使った家電は、おもむろに分解......。エンジニアたちの汗と涙をパーツと機構から読み取るのが趣味! プログラムやハードウェア開発もするバリバリの技術者かと思いきや、アニメやフィギュア、コスプレの撮影・執筆もする「萌え」の分かるオヤジ少年。秋葉原のいいカモとなっている。 |