ARROWS × ケータイ Watch

ARROWS×ケータイWatch

指紋センサー、5インチ大画面、RAM搭載TFT液晶、防水、フルセグ……

10分充電で1日、フル充電で3日使える。充実の全部入りスマホ「ARROWS A SoftBank 301F」レビュー

ソフトバンクモバイルから発売の「ARROWS A 301F」

5インチサイズの大画面ながら持ちやすい本体デザイン

スマートフォンの新モデルは毎年夏と冬に発表されるのが通例となっている。今回の2013年冬春のソフトバンクモバイルは非常にラインアップが絞り込まれている。

選択肢が絞り込まれているので、自分の好きな端末を選びたい、という人にとっては期待にそぐわない面もあるだろう。しかし、301Fは冬モデルとして絞り込まれた端末にふさわしく、ハイスペックながらも万人に使いやすい、誰にとってもオススメの機種に仕上がっている。

端末を選ぶ時に重要な要素の1つとして、本体の大きさが上げられる。スマートフォンの高性能化によりディスプレイサイズも大型化が進んだ結果、最近のスマートフォンは5インチクラスの大画面モデルが主流となっている。

一般的なイメージだと、5インチというサイズは、男性にとってもやや手にあまるサイズ感と思えるかもしれないが、301Fは約5インチサイズのディスプレイを搭載しつつ、ディスプレイ両端の額縁を狭めることで横幅は70mmに抑えられており、大画面ながらも片手で持ちやすいサイズ感を維持している。また、ソフトバンクモバイル2013年夏モデルの「ARROWS A 202F」と比較すると画面サイズは同じながら幅は1mmほど大きくなっている一方、四角型だった本体デザインがラウンドフォルム形状となったことで、301Fのほうが圧倒的に持ちやすくなった。デザインもラウンドフォルム化したことで、以前のモデルよりも優しい雰囲気となり、男性だけでなく女性にも違和感のないデザインに仕上がっている。

丸みを帯びた形状と、陶磁器のような質感
大画面ながら狭額縁設計で、片手でもしっかりグリップ
前面部もラウンド処理され、やわらかな印象に
サイドキーはリアルメタルに加工を施していて、高級感がある

大画面でも片手で操作できる「スライド」機能

とはいえ5インチモデルの本体は、手の小さな人は片手で操作が難しい、という場合もあるだろう。そうしたユーザーに向けて、大画面ながらも片手で操作するために富士通が搭載した独自機能が「スライドディスプレイ」と「スライドインランチャー」だ。

スライドディスプレイは、画面下部に並ぶ専用ボタンを押すと画面が下に移動し、片手では届かなかった画面上部に指の位置を変えることなく操作できる機能。この機能は前モデルの202Fから搭載されているが、前モデルと比べてボタンが大きくなり、よりタッチ操作しやすくなった。スライドディスプレイボタンの位置は設定で左右を入れ替えられるため、左利きの人も安心。また、片手で充分ディスプレイの隅々をタッチできる、または両手でしか操作しないという人は、スライドディスプレイボタンを非表示にすることもできる。

画面下部、一番右のボタンを押すだけで上下を縮めることができるスライドディスプレイ

スライドインランチャーは、画面の四隅や横から指をスライドすることで、アプリや設定のショートカットを呼び出せる機能。よく使うアプリを登録しておけばホーム画面に戻ることなくアプリを起動できるだけでなく、片手だけで簡単にアプリを起動できる。アプリを呼び出すランチャー機能だけでなく、画面のスクリーンショットを保存する「キャプメモ」機能も選択できるため、使いやすい場所を選んでランチャーやキャプメモを設定しておくといいだろう。

画面の四隅と横から指をスライドしてアプリを呼び出せる「スライドインランチャー」
スライドインランチャーと同様の操作で画面のスクリーンショットを保存する「キャプメモ」
キャプメモで保存したスクリーンショットはその後に編集できる

文字入力「NX! input」も片手で操作しやすい機能を搭載。テンキーの表示位置を上下に伸ばしたり、左右どちらかに縮めることができるため、右利きであればテンキーを右に寄せることで、片手でもすべてのボタンを押しやすい配置にできる。画面が大きすぎて片手で文字を入力するのが大変、というユーザーには嬉しい機能だ。

細長くしてみたり......
高さを縮めてみたりと自由自在

10分で1日分を充電できる超急速充電。消費電力を抑える「NX!エコ」も

スマートフォンの本体サイズはディスプレイだけでなくバッテリーの面でも重要な要素。消費電力の激しいスマートフォンにおけるバッテリー問題は、低消費電力のための技術に加え、いかに大容量のバッテリーを搭載するかも重要なポイントであり、バッテリーを持たせるためには本体サイズも一定の大きさを維持する必要がる。

5インチサイズの301Fは、2600mAhの大容量バッテリーを搭載。同じソフトバンクモバイル2013年冬春モデルでは最大クラスの容量で、富士通では「フル充電で3日使える」とロングバッテリーをアピールしている。

大容量バッテリーの搭載に加えて、長時間利用するためのさまざまな機能が搭載されているのも301Fの魅力。その1つが、10分で1日分を充電できるという超急速充電機能。同梱の卓上ホルダーを利用した場合、充電を促すメッセージが表示されてから10分充電するだけで、1日使う分の充電を行なうことができるという。いくら長持ちする大容量バッテリーでも、充電を忘れては元も子もないが、この超急速充電であれば起床した時に充電忘れに気がつき、朝家を出るまで充電するだけでも充分なバッテリーを回復できる。

卓上ホルダー経由の超急速充電では、10分間で1日分もつ容量を充電できる

卓上ホルダーにも、毎日行なう充電をより便利にするための機構が搭載されており、ホルダー背面の板を取り外すことで、ケースに装着したままでも卓上ホルダーで充電できる。卓上ホルダーで充電するためにケースを外すのが面倒でついつい充電をおろそかにしてしまう、という場合もこのホルダーであれば防ぐことができる。

さらに液晶ディスプレイも省電力性に優れるRAM搭載TFT液晶を採用。画面の表示を液晶に搭載したRAMにキャッシュすることで、データの書き換えが少ない静止画などを表示する際にバッテリーを節約、3日使えるというバッテリー持続時間に貢献している。

USBがキャップレスになったのも充電面で嬉しいポイント。これまでUSB経由で充電するためには本体のキャップを開閉する必要があり、モバイルバッテリーや外出先の充電での使用頻度が高い場合はキャップの耐久性が気になっていたが、USBキャップレスであればそもそも開閉の心配もないため、手軽にUSB経由でも充電が可能だ。

キャップ無しで防水を実現したmicroUSB端子

こうしたバッテリー周りの性能だけでなく、低消費電力のための機能「NX!エコ」を組み合わせることで、301Fのバッテリーはより長時間利用することが可能。NX!エコは無線LANやBluetooth、GPSといった機能のオンオフ、液晶画面の明るさに加えて、画面のアニメーションをオフにする、CPU処理性能を抑えるといった設定で、バッテリーを大幅に節約することが可能だ。

消費電力を抑える「NX!エコ」
CPUの処理性能を落とすことでより長時間利用できる。元々がハイスペックな端末のため、処理性能を落としても充分に実用的

バッテリーの持続時間はユーザーの使う利用時間やアプリによって異なるが、筆者の場合、メールやブラウザ、ソーシャルサービスをかなりヘビーに使いつつ、通常の状態でも1日は充分に利用でき、NX!エコの「しっかり」設定を行なうことで倍近くはバッテリーを持たせられると感じた。バッテリーの持ちを気にするユーザーにとっても充分満足できるスペックだろう。

本体スペックも充実。指紋センサーも処理速度が大幅に向上

ディスプレイやバッテリー以外の基本スペックも301Fは充実。CPUは2.2GHzクアッドコア、メモリは2GBとトップクラスの性能に加え、内蔵ストレージは32GBが主流の中で倍となる64GBのストレージを搭載。外部メモリとしてmicroSDXCカードにも対応しており、容量の面で不満はほぼないだろう。

ARROWSシリーズではもはや標準的な防水機能に加えて、赤外線通信やおサイフケータイといった基本的な機能ももちろん対応。テレビ機能は、ワンセグ機能に加え、地上デジタル放送画質で視聴できるフルセグ機能も備えた。フルセグやワンセグの電波感度を高めるには同梱の外付けアンテナが必要になるが、アンテナはイヤフォンマイクを延長する機構も備えているため、普段利用するイヤフォンに装着して持ち歩くこともできる。

ARROWSシリーズの特徴であるスマート指紋センサーは従来モデルよりも処理速度が向上しており、本体のスリープを解除した直後に指紋認証を受け付けるため、待たされる感がほぼなくなった。目視で他人から覚えられやすいパターン認証やパスワードよりもセキュリティが高く、センサー部分をなぞるだけでロックを解除できる指紋認証は、一度使うと手放せなくなるほど便利な機能だ。

指紋センサーは従来のスクエア型から丸形に。周囲もなだらかに傾斜がついており、自然に指をすべらせることができる

使いやすさの面でも、ユーザーが手にしている間は画面をオフにしない「持ってる間ON」、年齢に合わせて音や色合いを変える「あわせるボイス」「あわせるビュー」といった機能に加えて、顔の向きに合わせて画面回転をコントロールする「あわせるローテーション」を搭載。インカメラが顔の向きを判断し、寝転がっている時なども顔の向きに合わせて意図しない画面回転を防ぐことができる。万が一画面が意図せず回転してしまった場合も、本体を二度振るだけで回転を元に戻すことができるなど、ユーザーの使い勝手を図った機能が各所にちりばめられている。

顔の向きに合わせて画面の回転をコントロールする「あわせるローテーション」

スマートフォンで利用頻度の高いカメラも、1310万画素の高画質と使いやすさを同時に追求。被写体を自動で判断して最適な写真を撮影できる「パーフェクトチューニング」によって、シャッターボタンを押すだけの簡単操作で撮影が可能。撮影スピードも、シャッターを押した瞬間に撮影するゼロシャッター、最大100枚まで連続撮影できる長押し連写に加え、カメラの向きに合わせてフォーカスの位置をコントロールするクイックフォーカスによってオートフォーカスの速度を約20%向上。カンタンでありながら、満足のいく写真を手軽に撮影できる。

ハイスペックと使いやすさ、セキュリティと三拍子揃った1台

ソフトバンクモバイル冬春モデルの中で、301Fは大画面ながら片手でも使いやすく、本体スペックも充実。ARROWSシリーズならではの指紋認証により高いセキュリティも維持できるという、いいところ取りの1台に仕上がっている。

ハイスペックなスマートフォンとしての側面はもちろん、大画面ながら片手でも使いやすいスマートフォンとして男性だけでなく女性にもお勧めの301F。本体カラーも男女どちらでも使いやすいホワイトのほか、男性向けのブラック、女性向けのピンクと取りそろえられている。ハイスペックで使いやすく、高いセキュリティ性能と三拍子揃った301Fは、幅広いユーザーに向けて勧められるだけでなく、長きにわたって愛用できる1台と言えるだろう。

カラバリは3色。左からCOMFORT WHITE、PINK、BLACK

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