本作ではふき替えなしのアクションを堂々と披露しているジョリーだが、撮影前に行った厳しいトレーニングについてもこのように話してくれた。
「2カ月半から3カ月かけてトレーニングをしましたね。具体的には体操、キックボクシング、武器の扱い方、カヌーのこぎ方、剣を使うものまで、考えられるあらゆるアクションのテクニックを学びました。こういった訓練は非常に大変でしたが、私が演じるキャラクターは常に戦っていますし、パワフルな女性ですから役づくりにはプラスになりました。特に気に入ったのは“バンジー・バレエ”と素手での戦い。これは普段できることではないですから。とっても楽しかったし、上手くいったときは満足感でいっぱいでしたね」。

 本作は、アクション、特撮、ジョリーの出演など何かと話題の多いが、ジョリーが実父と初共演を果たしたことでも注目されている。父とはアカデミー受賞経験を持つ名優ジョン・ボイトだ。
「私と父の関係がちょうど映画の中のあの親子の関係と非常にダブる部分が多いんです。両親は子供の頃に離婚したので、父は近くにいたわけじゃない。今回、撮影を通じて一緒に多くの時間を過ごすことができ、やっと本当にお互いを知り合うチャンスを得たという感じ。まさに映画の中の親子と似ているんです。お互いのことを話し合ったりして、この共演はとてもパーフェクトなタイミングだったわ」。

 『トゥームレイダー』は今回の大ヒットにより、すでに続編の構想が具体化し始めているという。
「ララはアクティブだから、肉体を使う趣味をたくさん持っているけれど、彼女を演じることで自分もそれを学べる。ララを演じる上で、彼女の趣味を自分のものにしていゆくという関係も大切だと思っています。でも、2作目にウォーター・スポーツがあったらいやだわ。私、水が苦手なんだもの(笑)」。

 アクションも、シリアスな演技もこなし、これまでにも数々の魅力的な女性像を体現してきたジョリー。女性観について訪ねられるとこんな答えが返ってきた。
「私は、女は強く、そして女らしくあるべきだと思います。日本女性がどうかということは個人的にはわかりませんからなんとも言えませんけれど。強い女というと、いつもフェミニスティックに怒っているとか、ライバル意識が強いとか思われがちですが、決してそうではないし、女らしさは重要だと思っています。例えば私が夫を愛しているのは、彼が私を少女のような気持ちにさせてくれるからです。そんなソフトな部分が私の強さになっているんです。つまり、優しさがあるからこそ強くなれるのだと思います」。


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