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第3回:携帯メールシンドローム

Felix

 おいらは住宅地に住んでいるので、あまり見かけないが、マムといっしょに出かけると、駅やデパートの階段に10代後半から20代前半とおぼしき連中が座りこんいる。缶コーヒーを飲みながらタバコを吸っている奴もいて、意地悪をされそうであまり近づきたくない。

 少し離れてよく見ると、おしゃべりをしている連中のなかに、ひたすら携帯電話にメールを打ち込んでいる奴もいる。それも両手をつかって凄まじい速さでメッセージを入力しているのだ。電車に乗っても、その世代の連中はセルラーホンを取り出してメールを打つか、読んでいる。中には歩きながらひたすら携帯メールを読んでいるつわものもいる。眠っている時以外は、食事をしながらもセルラーホンを見ているのではなかろうか。それも、猫も杓子も(オイラ達を柄杓と同列に扱うとは許せない言葉だ)という状況だ。

 この社会現象は、「携帯メールシンドローム」と言っても過言ではないだろう。

 おいらが日本に来た時には流行が終わっていたが、3~4年前は女子高生を中心に若者達が公衆電話から、やはり凄まじい速さでポケベルにメールを送っていたそうだ。

 その当時ベル友が流行っていたのと同様にメル友が流行っている。適当な電話番号に「◯×です。16才男子です。メル友になりませんか? 連絡待ってます。Tel:090-1234-5678」と打つわけだ。言ってみれば、携帯メールを利用したナンパだ。顔も声もわからないので、異性になりすます奴もいる。電話したり会ってみてビックリだ。一方、おいら達雄猫は、歩き回って彼女を捜し、時には体をはって他の雄猫と戦わなければならない。恋は命掛けなのだ。その代わり、雄と雌を間違えることはない。"You, see. Whu---!!"

さて、この携帯メールを武器にシェアを伸ばしているのがJ-フォンで、ドコモの市場を食っている。「“藤原 紀香”が“広末 涼子”を負かした」と週刊誌などで騒がれていた。おいらとしては、目が猫っぽい広末の方が好みなのだが、猫が感じる色気と人間のそれは違うようだ。

Felix

 話を携帯メールに戻そう。
 ポケベルによって若者達の間にメール文化が根付いたのは間違いない。しかしここで気になるのが、ベル友にはまっていた連中が携帯メールに移行したとして、携帯メールシンドロームの連中が数年後に何に移行するかだ。OLの 一部は携帯メールを卒業してポケットボードに移行したが、それ以外はインターネットメールに移行するのか、それとも全く新しいサービスに移行するのか。はたまた、メールではなくWWWに移行するのか?

 ところで、携帯メールの主要ユーザである日本の女子高生は、事業者からすると優良顧客である一方で非常に危険な存在だ。没個性的で集団行動性が強いからだ。まさにイナゴの大群のごとく特定の商品やサービスに群がって、全てを引っかきまわしてしまう。彼女達が立ち去ると誰もその商品・サービスを顧みない。それでも懲りずに彼女達に媚びる事業者がたくさんいるのが信じられない。


(Felix Mobile)
1999/11/??


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