VR Watch

東京ビッグサイトで開催中、VR・AR・MRワールドの注目出展。MR+ハプティクスなど

2018年4月4日(水)から6日(金)までビジネス向け商談・展示会「第4回先端デジタルテクノロジー展」が東京ビッグサイトで開催中です。会場では「VR・AR・MRワールド」と題してVR/AR/MR関連のプロダクトも集結しており、国内初披露の技術なども展示されています。

まず注目したいのは「ハプティクス+AR(MR)」の展示。

ブース番号[27-24]の「南国ソフト/栗本鐵工所/K’s DESIGN LAB」の合同ブースでは、3社共同プロジェクトとなる「ほろふれる」を体験できます。HoloLensで表示されたオブジェクトの「感触」が味わえるというデモで、南国ソフトがソフトウェアを、栗本鐵工所がハプティクス用のハードウェアを、K’S DESIGN LABが3Dモデリングをそれぞれ担当。ハプティクスには栗本鐵工所が開発したSoft MRFを利用。鉄ナノ粒子を流体化したもので、磁場により粘性を変化させることで様々な感触をリアルタイムで生み出せるようです。ちなみにすでに「VR ZONE」の「釣りVR」 などでも採用実績があるとのこと。

ほろふれる
デモでは3D化されたせきぐちあいみ氏が登場

「ハプティクス+AR(MR)」ではもう一社、ブース番号[27-51]コーンズテクノロジーも出展。英国Ultrahaptics社による超音波を用いたハプティックデバイスとMRヘッドセット「Meta」とを組み合わせたデモを展開していました。

興味深いデモですが、体験できるのは商談が前提の場合のみのようです

今年台風の目となりそうなスタンドアローン型VRヘッドセットの展示もありました。

まず、すでに日本でスタンドアローン型VR「IDEALENS」を主にB2Bて発売するクリーク・アンド・リバー(ブース番号[27-40])はIDEALENSの新型を展示。ディスプレイは両眼4K解像度の液晶ということで、デモでもかなりの精細感を味わえました。装着機能が簡易ながらもしっかりした装着感を実現しており、イベントなどでの不特定多数のVR体験に用いるにはかなり良さそうです。

ブース番号[27-31]カジ・コーポレーション/エル・エー・ビーは両眼2.5K解像度のサムスン製有機ELディスプレイを備えた「DPVR4D」を出展していました。

DPVR4D

ブース番号[27-4]Picoのブースではスタンドアローン型の「Pico Neo」「Pico goblin」を展示。Pico Neoはインサイドアウト方式による位置トラッキングに対応するハイエンド機で、日本展開にも期待がかかります。また、ブースではUSBメモリーをスマートフォンに挿すだけでVR動画が楽しめるMUVR(Micro-USV Virtual Reality)をでもしていました。

MUVR

3D立体視とドーム型球体映像を組み合わせたデモを展開していたのはブース番号[29-5]のオムニバス・ジャパン。4台の偏光式3D立体視対応プロジェクターを組み合わせて3Dのドーム映像を実現しています。デモで流れていた映像はボストレンダで、コントローラーを用いて制御。映像ソースとしてはサイドバイサイド方式の一般的な3D映像を利用可能。理論的には1台のプロジェクターでも実現できますが、解像感を高めるために4台のフルHDプロジェクターを組み合わせているとのことです。

ブース番号[28-28]の写真化学では映像認識によるGPS不要の屋内ARナビゲーション技術を出展。ショッピングモールやライプ会場などでの道案内に最適なソリューションで、ビーコン設置など面倒な施設工事が不要なのもメリットということです。

「第4回先端デジタルテクノロジー展」は明日4月6日金曜日まで東京ビッグサイト東1ホールにて開催中です。

桑野雄