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日本に根付くか、初の「値付け専門証券」

 日本で初めて今年12月からマーケットメイク(値付け業務)専門証券会社を展開するナイト・ジャパン証券は、9日の臨時株主総会で社名を「J―ナイト証券」に変更することを決議した。また、同日の取締役会において前プルデンシャル生命保険執行役員/チーフ・インベストメント・オフィサーの森田徹氏が社長に正式就任することも決めた。さらに、当初の計画通り資本金は20億円から60億円に増資される。

 同証券は、米国のマーケットメイク専門証券大手のナイト・トレーディング・グループ(旧社名ナイト・トライマーク)と日興證券(8603)が、出資比率6対4の合弁により今年7月19日に設立した。日本で取引されている株式のマーケットメイク業務と自己売買業務を行う。12月から店頭市場銘柄で業務を開始するが、将来はナスダック・ジャパンの銘柄も視野に入れている。

 流通市場で価格(株価)形成を行なう証券業者のことをマーケットメイカーと呼び、売り気配・買い気配を恒常的に出して値付け義務を負うことで、投資家がその提示気配で確実に売買をする。この売り気配と買い気配のスプレッド(差)がマーケットメイカーの収入となる。

 インテルなど大型銘柄ほどマーケットメイカーの数は多く、最良の気配値を競い合っており、その競争原理によって投資家は適正な価格で売買が可能となる仕組み。この点は、日本の場合マーケットメイカーが相対的に少ないため、仕組みはあっても事実上競争原理が働いているとは言い難い状況にある。

 ただ、競争するということはスプレッドを競うということにもつながり、スプレッドがそのまま収入に結びつくため最良の気配を出すほどに身入りが少なくなるともいえる。こうしたことから、米国NASDAQ市場ではマーケットメイカー同士が事前に打ち合わせた「暗黙の了解」で、スプレッドをある一定の水準以下には縮めないことを故意に行っているのではないかと問題になったこともあった。

■URL
・日興證券
http://www.nikko.co.jp/
・設立時のプレスリリース
http://www.nikko.co.jp/SEC/news/p_000719.html

別井 貴志
11月10日
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