サイバーエージェント（4751　東マ、780,000円）の2001年9月期の第1四半期決算が発表された。売上総利益率は29.0％（前四半期が17.6％）まで上昇し、純損失は20百万円まで減少した。前四半期比の売上成長率26.0％は、業界最大手のヤフーを除いて多くのネット広告企業の売上成長率が鈍化ないしは低迷する中で、一応の評価をすることができよう。人的生産性も、大きく落ち込んだ2000年4-6月期の水準から回復していることが確認できた。

しかし、今期の通期連結ベースの黒字化は困難であると予想する。その理由は以下の3点である。第1に、2000年10－12月期からやや鈍化し始めたネット広告業界の成長速度が2001年の前半までは続くとみているため、高い売上成長率の維持が困難であること。第2に、売上総利益率が第2四半期以降にさらに大きく上昇するとは考え難いこと。第3に、連結子会社、及び、持分法適用会社からの利益貢献が見込み難いことである。2001年9月期は連結ベースで売上高68.8億円、営業損失1.5億円、経常損失2.7億円、当期純損失2.9億円を予想する。

株価	780,000		52週レンジ	310,000-1,380,000
（2001年2月16日）			発行済株数（千株）	18
時価総額（十億円）	14		連結ROE（％）	-0.6

決算期	99/9	00/9	01/9予	02/9予	03/9予
連結売上高	0.5	3.3	6.9	8.3	9.6
連結EBITDA	0.0	-2.0	-0.3	0.1	0.3
連結経常利益	0.0	-2.0	-0.3	0.1	0.3
連結当期利益	0.0	-2.0	-0.3	0.0	0.31
連結EPS	-2,892	-108,483	-16,019	2,209	17,123
連結PSR	20.9	4.3	2.1	1.7	1.5
連結PER	－	－	－	353.0	45.6