バンダイ(7967 東1、3,930円)は、「たまごっち」で天国と地獄を見た後、同社は経営そのものの刷新を進めている。キーワードのひとつが「選択と集中」である。多数ある商品群から売れ筋とそうでないものを選別し、売れると予測した商品に注力する。オーソドックスな手法であるが、これまではそれができていなかった。2001年3月期上期の決算は、こうした収益体質の改善と、「デジモン」や「クウガ」といった新キャラクターのヒットが奏効し、微減収ながら大幅増益となった。まさに、「選択と集中」を体現した決算内容であった。
30名から成る市場開発担当部署の活動は2年目に入った。6ヶ月をかけて全国1,800店舗を自分の足で回り、現場の目から見た情報を商品の選択に活かしている。99年の年末商戦は、こうして絞りこんだ最重要品目70アイテムが売上高の70%を占めた。今年はさらに絞込み、50アイテムで売上高の70%を満たそうとしている。
「キャラっぱ!」に代表される携帯端末向けのコンテンツ提供事業は、「バンダイネットワークス」として子会社化した。同子会社の2001年3月期上期の売上高は、売上高14億円、経常利益は1億円となった。11月14日現在で加入者数は300万人を突破し、2001年3月期通期で33億円の売上高となる見通しである。連結業績全体では、2001年下期には「ワンダースワンカラー」を発売するため、同上期に比べて収益率は低下する見込みである。しかし、2001年3月期通期の連結経常利益は150億円と、2000年3月期から倍増する見通しである。
株価 (円) |
3,930
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52週レンジ(円) |
2,515-4,450
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(2000年11月20日) |
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発行済株数(千株) |
48,922
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時価総額 (十億円) |
192.3
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ROE(%) |
1.5
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決算期 |
99/3
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00/3
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01/3予
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売上高 (十億円) |
232.3
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208.6
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215.0
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EBITDA (十億円) |
-3.0
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14.7
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22.5
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経常利益 (十億円) |
-4.7
|
7.9
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15.0
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当期利益 (十億円) |
-16.4
|
1.3
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10.0
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EPS (円) |
-355.6
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27.2
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204.4
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PSR (倍) |
0.0
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0.0
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0.0
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PER (倍) |
0.0
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0.2
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0.0
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(注)EBITDA:償却前営業利益
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