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ウィット・キャピタルリポート [企業リポート一覧]
2000年11月13日
テクノロジーレポート
草場 匡宏
リナックスビジネスの現状と将来
リナックスは、ブロードバンド時代のインフラとして成長する


LINUX(リナックス)とは、UNIX互換のOS(基本ソフト)であり、リナース・トーバルに賛同したコミュニティと呼ばれる組織によって生み出されたオープンソースすなわちソースコードを公開し、自由に改造のできるソフトウェアである。従って、リナックスはインターネット上で自由にかつ無償でダウンロードできるため、それによって収益を上げることはできないが、ユーザに利用しやすい形にパッケージ化するディストリビューションやサーバーに組み込んだ販売、組込み製品の販売、アプリケーションの販売、さまざまなソリューションの提供などOSをコアとしたビジネスが展開する。

1999年8月、米国ナスダックではリナックスディトリビューターであるレッドハットが上場を果たし、公募価格(14ドル)の3.7倍にあたる52ドル強の株価をつけ、調達金額8,400万ドル、時価総額は35億ドルに達した。同様に、VAリナックスも99年12月にナスダックに上場を果たし公募価格30ドル、調達金額1億3,200万ドル、時価総額9.15億ドル(11月6日現在)となり市場に大きな衝撃を与えた。

米国ではディストリビューターが、コミュニティとビジネスをつなぐ橋渡しとなったが、技術的に遅れる日本の場合、技術者の不在と日本語化の遅れによって短期的には、サーバー会社とシステムインテグレーターがリナックスビジネスの担い手として主役となっている。しかし日本においてもディストリビューションビジネスでは経常赤字となっており、未公開企業にとって上場への道のりは険しい。日本アイビーエム、コンパック、富士通、日本電気、日立、東芝などの大手ハードウェアベンダーが次々にリナックス向けの製品サポートを表明する中で、ウェブ系サーバーとしての新しいビジネスが急速に成長している。

ブロードバンドが普及し、分散並列処理システムの需要が高まればリナックス系サーバーのビジネスが軌道に乗ると考えられる。また現在大学でリナックスでの教育を受けている世代が、IT企業で活躍する2003年以降にリナックスのビジネスアプリケーションが普及すれば、企業システムへの採用が進んでいくと考えられる。リナックスの普及には人材の育成と啓蒙活動が急務である。技術が急速に発展するリナックスビジネスの今後に注目する。


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