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渡辺淳子・富士銀エムタウン
支店長に聞く
[インタビュー一覧]
渡辺淳子支店長
 2002年4月のみずほ銀行の誕生を前にして、同グループのネットバンキング部門を担う「富士銀行エムタウン支店」が1月末にオープンした。昨年10月に営業開始したジャパンネット銀行、今年6月のオープンを予定しているソニー銀行など、ネットバンクをめぐる競争が激化する中で、みずほグループはどのような戦略で臨むのか―。「ローコストで開設したからこそ、きめ細やかなサービスでお客様に還元したい」と語る、エムタウンの渡辺淳子支店長(略歴)にネットバンキングの展望などを聞いた。

(聞き手 塩谷 麻樹)

――エムタウン支店発足に至るまでの経緯は

渡辺:ネットバンキング、ECコミュニティー、金融ポータルの3分野からなる総合ポータルを作ろうという構想が、みずほグループ内にあり、ネットバンキングを専業(別法人)でやるか、それとも支店でやるかという話になったのがそもそものきっかけ。しかし、独立した銀行をつくるとなると、数百億円のコストがかかってしまい、ローコストで満足度の高いサービスを考えると、支店という形がベストと考えた。みずほグループの既存のシステムを使えるなど初期投資が少なくて済む分、充実したサービスでお客様に還元したい。

――事業開始直後の手ごたえは?

渡辺:サービス開始後2週間が経過したが、現在までのお申し込みは約7,000口座に達している。個人的には20代から30代のビジネスマンが顧客層の主流と予測していたが、いざ始まってみると学生から主婦の方、また年代も資産運用を念頭におく50代、60代までと幅広い。2月16日からCMも始まったが、広告宣伝はまさにこれからで、「エムタウン支店」を認知して頂くために、ネットだけでなく既存のメディアを最大限に利用しアピールしていきたい。

――サービスの特徴について

渡辺:まず、キャッシュデリバリーが圧倒的な数で使えるのが強み。ネットバンキングとはいえ、ネット上のやりとりで全て完結するのではなく、現金の出し入れは必ず発生する。1枚のキャッシュカードで全国で使えるのはもちろん、国内6万台、海外47万台のATMを使えるサービスは利便性が高い。また、円の預金だけでなく外貨投信、ローンなどの充実したメニューで、メインバンクの口座として十分使えるサービスとなっている。さらに、「金利第1の商品はできるだけ金利を高くする」をモットーに、貯蓄預金は定期預金と同率の0.3%の金利を設定した。実際、当支店に口座を持つお客様のほとんどが貯蓄預金の口座を開設しているというのも納得できる結果だ。

――獲得口座数、預金残高など中期的な目標は

渡辺:3年から5年の間に、100万口座、預金残高5,000億円、ローン残高2,500億円の獲得を目指している。モバイルだけでなくテレビバンキングも始まればネットバンキングの普及率も早まると思うので、5年もかからないで達成できるとは見ている。

――ジャパンネット銀行やソニー銀行などネット専業のライバル行と、
   どう競っていくのか、具体的な戦略について

渡辺:お客様の唯一のメインバンクとしてエムタウン支店だけで、すべての機能を満たせるサービスの提供だ。それに総合ポータルサイト「エムタウン」を連携させ、銀行としての機能だけでなく生活総合サービスを提供することで独自性を発揮していきたい。

――ネット専業銀行は定着していくでしょうか

渡辺:ネットそのものの壁をなくすこと、また利便性に早く気付いてもらうことで早期の定着は可能だ。現状のネットバンキングは、せいぜい残高照会、振り込み、振替、簡単な決済などの機能しかなく「窓口のある銀行の補完機能」としての位置付けだった。今後はテレビバンキングなどで、より気軽に使っていただけるだろうし、ネットというインフラも特別なものではなくなっていく。想像していたよりも、速く生活に浸透していくのではないだろうか。

■URL
・みずほフィナンシャル、ポータルの「エムタウン」を開設
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/30/doc1835.htm
・みずほフィナンシャルグループ
http://www.mizuho-fg.co.jp/

塩谷 麻樹
2001/2/21
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