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ゲームに投資(1月29日更新) [ゲームに投資一覧]

 先週のゲーム株は、セガ(7964)やティーアンドイーソフト(9611)などが上昇し、スクウェア(9620)やアトラス(7866)などが下落した。特に、セガは、週半ばで3日連続のストップ高を演ずるなど、先週1週間で約59%の上昇率となり、昨年10月31日の上場来安値(690円)からの上昇率も146%に達した。また、ティーアンドイーソフトも急速に切り返し、先々週に報じられた米ディズニーとの提携が再評価されたようだ。

●敗北、セガ
 先週は何と言ってもセガであろう。大幅上昇のきっかけとなったのは、1月24日の日経朝刊に「セガ ドリームキャスト3月で生産中止」と報じられたことであった。一見、“生産中止”という言葉は“悪材料”を連想させるが、セガにとっては“超好材料”であったのだ。それはなぜか。

 そもそも、ドリームキャストとは、32ビットゲーム機「セガサターン」でソニー(6758)の「プレイステーション」に敗北した対抗策として、1998年11月に発売された業界初の128ビットゲーム機である。高速の画面表示やインターネット接続機能などが特徴であり、あの湯川専務がCMに起用されたのも、まだ記憶に新しい。

 しかし、ドリームキャストは大型のゲームソフトタイトルが集まらないという大きな問題を抱えていた。湯川専務のガンバリにもかかわらずだ。なぜならば、ソフトメーカーがゲーム機の高機能化に伴うソフト開発のコスト増大を軽減させるために、「最も普及の見込めるゲーム機向けの開発を最優先せざるを得なかった」というセガにとっては危機的な状況があったからである。そして、99年3月、ソニーが128ビットゲーム機「プレイステーション2(PS2)」の発売計画を発表した後においては、ソフトメーカーは、ドリームキャストよりも、PS2向けソフトの開発を優先してしまった。

 それは、99年3月時点で、ソニーの旧型ゲーム機「プレイステーション」は全世界で2,160万台と、2位の「NINTENDO64」(796万台)を大きく引き離す圧倒的なトップ地位にあり、市場には「後継機種のPS2も普及する」との強固なコンセンサスの存在があったからである。その結果、セガは売れないゲーム機となったドリームキャストを“値下げ”へと踏み切らざるを得なくなる。

 「ハードを征するものがソフトをも征す」という業界のセオリーがあったからである。また、国内外でインターネット接続機能を強調するために、通信事業者大手と提携するなど積極的なマーケティングを展開。これも裏目に出て更なる収益圧迫へと繋がったのである。「ドリームキャストは1台売るたびに1万円ずつ赤字が発生する」。そう言われるようになってから、かなり久しくなっており、“赤字製造マシーン”であるドリームキャスト事業からの撤退はセガにとっては“超好材料”である理由なのである。

●どこまで上がるのセガ?
 それにしても、ドリームキャスト事業から撤退(ハードの製造中止、ソフトは供給)が株価に与える影響はどの程度のものなのだろうか。あくまでも参考ではあるが、ソシエテジェネラル証券(以下SG)が1月24日発表のアナリストリポートの中で、目標株価を3300円に設定しており、株価がこの水準に向けて動き出したのは事実のようだ。しかし、現時点で最も注目したいのは、昨年11月に株価が急騰(800円→1200円)したときにも、このSGのリポートがきっかけとなっていることだ。

 特に、その11月のリポートの中でこのようなくだりがある。「セガが(1)マルチプラットフォーム体制への完全移行(2)ドリームキャストハードからの完全撤退(3)ネットワーク事業の縮小―の経営改革を行った場合、セガは高収益企業に生まれ変わるポテンシャルを有しており、その変わり身を考えると非常に魅力的な投資対象となると考えている。(略)しかし、仮に上記の経営改革が来年初頭に実行された場合、目標株価6500円を目処に投資判断をStrong Buyに格上げし推奨したい」と・・・。

 つまり、昨年11月の時点で1月に起こることを完全に言い当てているのである。目標株価の違いはあるものの、今回セガが発表したものとピッタリ内容が一致しているのである。また、1月19日時点での東証信用残は以下の通りである。売残4,381千株、買残4,656千株、倍率1.06倍。しかも、週末時点では逆日歩が3円ついている状態である(逆日歩は、信用取引の売り方が支払わなければならない金利のことで、3円ということは1,000株信用で売り建てている人は毎日3,000円の金利を支払わなくてはならないことを意味する)。

 この状態は、非常に“売り方が劣勢”と云え、“一発高”の可能性を秘めていると考えられよう。しかし、反対に「逆日歩に買いなし」という相場格言もあることから、最終的な株価の落ち着きどころは、4期連続赤字という企業業績が示す通り意外と低いのかもしれない。

●今週の展望
 ということで、先週は「セガ一色」となってしまったゲーム業界だが、今週はその流れを一掃したく、トーセ(4728)を注目銘柄としたい。トーセは、3月をメドに中国・杭州市にソフト制作会社を新設し、巨大な市場・中国に本格的に進出する。既に、同社は上海市にソフトの開発拠点を設置しているが、日本国内のゲーム市場が伸び悩んでいることから、新たなマーケットとして中国を指名したのである。

 株価も1月11日の安値(2660円)から順調なリバウンド局面を迎えており、上場来高値の5180円付近までは比較的すんなり戻るものと思われる。「どーせ」と思う前に、トーセに要注目!。

□関連表
・ゲーム各社騰落率
・ゲーム各社先週の動き

フィスコ アナリスト 黒岩 泰
2001/1/29

■ゲーム関連企業リポート
・コナミ
・スクウェア
・バンダイ

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