フジテレビジョン（4676　東１、1,420,000円）の業績予想を上方修正する。修正するのは2001年3月期、2002年3月期、2003年3月期連結予想である。2001年3月期業績予想の修正理由は、足元の業績が強含みで推移していること、下期にかけて下ブレする懸念が薄れてきているためである。2002年3月期および2003年3月期については、景気の落ち込みがなければ2001年3月期並みの広告収入を得られるとみて、上方修正した。

9月22日の終値は1,420,000円と、前回レーティング時の（6月23日、保有）1,710,000円からは17％下落している。足元の業績が強含みであることから、短期的には1,600,000円を上回る水準の上値余地はあると考えられる。しかし、ＢＳデジタル放送や110°衛星でのＣＳデジタル放送での収益貢献度、地上波デジタル放送への移行にともなうネットワーク局再編の動きなど、依然として見極めが難しい部分が多いものの、現段階ではファンダメンタルズに大きな変化を及ぼす要因は見当たらない。このため、中期的なボックス圏の下値水準にあるとみて、レーティングは引き続き「保有」とする。