ARROWS × ケータイ Watch

ARROWS×ケータイWatch

シニア向けSNS? いやいや家族交流コミュニティ!

らくらくコミュニティ+らくらくスマートフォンで「デジタル親孝行」!?

以前の記事でフィーチャーフォン(従来型の携帯電話)ベースの「らくらくホン」から、最新の「らくらくスマートフォン2」に乗り換えた筆者の母。「スマートフォンなんて使いこなせるわけがない」とたかをくくっていたが、案外それなりに使いこなしている。Googleの音声検索を使ってインターネットを辞書代わりに使えるあたりが、らくらくホンよりも重宝するということだ。

らくらくスマートフォン2を使いこなす筆者の母

そんな母が、油絵を趣味にしている友人から「らくらくコミュニティ」という無償のサービスに入らないか?と誘いを受けたらしい。

「らくらくコミュニティ」は、簡単、安心、安全を全面に出した富士通運営のSNS。シニアでも使いこなせることがウリのひとつらしい。

確かに「らくらくスマートフォン2」のホーム画面には「らくらくコミュニティ」というボタンがあり、その名前だけは知っていた。母の友人によれば、楽しく、使いやすく、人気を呼んでいるらしいとのことだが、しかし果たして、本当にシニアがSNSを利用できるものだろうか? SNSには数多くの落とし穴があり、使い方やしくみを知らないと、個人情報の漏洩、さらには詐欺などの被害にあいかねない。そもそも、SNSってシニアが使って楽しいものなのだろうか?

「らくらくスマートフォン2」のホーム画面を少しスクロールすると「らくらくコミュニティ」ボタンがある!
「らくらくコミュニティ」のトップ画面。文字は大きく見やすく、タッチすると画面が切り替わる箇所が分かりやすく表示されている

らくらくコミュニティは「みんなで盛り上がれる」らしい

SNSというと、すでに既存のコミュニティができあがっていたりして、初見の人はなかなか入りづらかったりする。ましてや不慣れなシニアならなおさらだが、「らくらくコミュニティ」は、初心者でも気軽に書き込んだり盛り上がれる場所が用意されているという。

「らくらくコミュニティ」でいちばん気軽に楽しみやすいのが「掲示板」だ。掲示板には、運営側があらかじめ用意した多種多様なカテゴリーが用意されている。掲示板というと、はじめて書き込むには少し勇気がいるものだが、「らくらくコミュニティ」には「あいさつ」や「近況」といった、なんということはないカジュアルな掲示板が用意され、初めて書き込む人の心理的障壁を下げるように工夫されている。しかも、ほとんどの記事に利用者からのコメントが返されていて、実に温かみがある。

また、あらかじめ用意された「イラスト」(LINEにおける「スタンプ」のようなもの)を投稿の中で利用できるので、なんとなく楽しげな雰囲気だ。

気軽に投稿できる掲示板がいくつか用意されているので、そこからデビューするのがいいだろう
はじめての書き込みでも、みんな暖かく迎えてくれるので安心。スマホで文字を入力するのが苦手でも、「拍手」ボタンで気軽に反応しあえる
「イラスト」と「拍手」でゆる~いコミュニケーションができる

あいさつや近況の掲示板で「らくらくコミュニティ」の使い方に慣れたら、旅や食、生活に健康、ペットや趣味の掲示板などが用意されているので、興味ある分野に参加できるようになっている。掲示板では不特定多数の人と話題や趣味を共有する楽しみがあり、それをきっかけに知り合いになることもできる。また少数派の趣味でも、全国規模になれば人数も多く集まるだろう。時間と場所を越えて集まれる、インターネットのコミュニティならではの楽しみがそこにある。

趣味の旅や食、ペットといった話題から、改まって家族には聞けない健康や人間関係まで、さまざまなジャンルが用意されている
大人気のペットの掲示板。ペットを飼っていないヒトも癒されているようだ

掲示板の書き込みを見ていると、スマートフォンをインドアで使うヒトは少ないようで、みんなスマートフォンを片手に街を散策しているという感じだ。そして途中で見つけた面白ネタや季節を感じる風景を、スマートフォンで撮影してすぐ書き込み......というように楽しんでいるらしい。

掲示板に投稿する、という目的があると外でも写真を撮りたくなるのは、若者もシニアも同じかも

中でもペットの笑える仕草や、可愛らしい姿を捉えたベストショットなどは人気で、大盛り上がりしているようだ。また介護のノウハウや心構え、励ましあいなど、顔を知らない全国津々浦々のユーザーであっても同じ境遇や経験をしてきた仲間ならではの語り合いが見られ、みな元気を貰っているようだった。

ペット掲示板を見ていると、自分もついつい投稿してみたくなる

また、「らくらくスマートフォン」の活用法についての掲示板もあり、そこで操作方法や便利な使い方を教えてもらうこともできるようだ。シニアには思いのほか「教えたがり」の方が多いらしい。

「らくらくコミュニティ」と「らくらくスマートフォン」は、全国の仲間と活発に交流するコミュニケーション・インフラになっているようだ。

らくらくコミュニティは「熱く、親密に語り合える」らしい

各掲示板は運営側があらかじめ用意しているものなので、区分けがザックリしていて、話題や趣味によっては帯に短したすきに長しという場合がある。また掲示板は全ての利用者に公開されているので、気の合った仲間だけで楽しむという使い方には向いていない。

そこで掲示板と別に用意されているのが、「個人サークル」という仕組みだ。個人サークルを使えば、家族や知人のみ参加できるサークルなども作ることができる。

掲示板との大きな違いは、以下の点だ。

・自分で自由に個人サークルを新設できる
・個人サークル運営者が招待したヒトのみ参加できる
・新しく投稿があったことを参加者に通知(メッセージ)できる
・個人サークルでは「実名」を使用できる

「らくらくコミュニティ」は基本的に「ニックネーム」のみでコミュニケーションを行なえるが、唯一、参加者が制限された個人サークルでは、「実名」を使ってやりとりすることができる

個人サークルは自分で自由に作れるので、掲示板にはない趣味の個人サークルを作って、掲示板でその旨を発表して仲間を集うということもできる。気の合った仲間だけで楽しみたい場合は、個人サークルに参加できるヒトを指定することで、メンバー以外に公表しないことも可能。また個人サークルの幹事は、自分以外にも2人まで設定できるので、大所帯になった場合は、複数名で管理することもできる。幹事から各メンバーに一斉に連絡を送ったりなど、オフ会などの催し物をするときにも便利だ。

「このサークルにユーザーを招待する」にタッチして、ニックネームから友達を検索・招待。メンバーに招待メッセージが届く
個人サークルの新設は簡単。サークル名と趣旨を入力するだけ。分かりやすい目印となる「サークル画像」を設定するとなお良し

また、運営側が用意しているサークルである「らくコミュ主催サークル」も存在する。参加者で川柳を読んでみたりといった四季折々のイベントだったり、有名写真家を招いてのフォトコンテストや公演などのリアルイベントとタイアップしたサークルなど、期間限定で盛り上がるための「場」を提供するもののようだ。

個人サークルなら、地域やヒトを限定したニッチな話題を語り合える
運営側が主催するサークルは、誰でも自由に参加できる。機能としては掲示板と同じ

らくらくコミュニティは「カンタン、安心、安全に利用できる」らしい

「らくらくコミュニティ」は、「らくらくスマートフォン2」からなら、ホーム画面のアイコンからカンタンに登録できるが、一般的なスマートフォンやタブレット、パソコンなどからももちろん登録できる。「らくらくスマートフォン」以外からの登録の際には、メールでの申し込みが必要となる。

なお、いちど登録してしまえば、同じアカウントで他のタブレットやパソコン、テレビのWebブラウザーなどからもログインして参加できる。普段は「らくらくスマートフォン」で閲覧・投稿して、写真を家族みんなで大画面で見るならテレビのインターネット機能を使い、投稿された写真を印刷するならパソコンで閲覧・保存するという使い方もできる。

さまざまな端末からアクセスできる「らくらくコミュニティ」
アカウントを登録すれば、同じアカウントでPCからも使える
パソコンでもスマートフォンと同じ感覚で使える

ちなみに年会費も入会費も一切不要。シニア向けといっても、とくに参加年齢制限があるわけでもないので、若い方も自分のスマートフォンなどで「らくらくコミュニティ」に参加して、SNSで活動する田舎の両親を見守ることもできるわけだ。

一般的なSNSや掲示板の類は、スパム書き込みや悪質なセールスの温床になっていることが多く、両親に使わせることをためらうヒトも多いだろう。また、不慣れな両親がつい個人情報に該当する書込みをしてしまうのでは......といった部分も心配だ。

しかし、「らくらくコミュニティ」は、実はスタッフが24時間常駐しチェックしているので、安心して使えるようになっている。

たとえば、もしうっかり個人情報を書き込んでしまっても、「らくらくコミュニティ」なら大丈夫。掲示板などオープンなエリアに送信された投稿は、書込みとして反映される「前に」スタッフがチェックしているようで、個人情報に該当する書込みは未然に防がれるようになっている。また、サークルなどのクローズなエリアに関しても、スタッフが巡回するなど、個人情報漏洩を徹底的に防ぐ仕組みになっているようだ。

さらに、悪質なセールス行為やスパム書込みなど、掲示板やサークルの公序良俗を乱すものなども24時間体制で監視しているので、詐欺まがいの記事に引っかかったり、いわゆる「掲示板荒らし」に合うこともない。

「らくらくコミュニティ」は、自分たちに変わって両親の安心と安全を見守ってくれるのだ。

らくらくコミュニティは「デジタル親孝行ツール」になるかも!

実際に「らくらくスマートフォン2」と「らくらくコミュニティ」を使ってみて、筆者から提案したいことがある。それは田舎の両親とのコミュニケーションツールとしての使い方だ。

離れて暮らす両親が喜ぶのは、なんといっても日々成長する孫の姿。こまめに送って見せてあげたいとは思うが、意外とサボりがちになる。

たとえばメールで写真を送るにも、なにかメールを出す「きっかけ」が無いと意外に筆無精になったりもするし、返信の応酬になるとお互いに気疲れもする。

ブログや、Facebookなどの一般的なSNSを使おうにも、シニアが操作するには機能がありすぎたり、複雑で使いづらい場合があるし、自分のSNSアカウントを両親に見られるのは抵抗がある人も多いだろう。そもそも、PCにしろスマホにしろ、「お気に入りからこのページにアクセスしてユーザーIDとパスワードを入力して......」という複雑な操作を両親ができるかどうか心もとない。

そんなときこそ、「らくらくコミュニティ+らくらくスマートフォン」の組み合わせを利用させてみたい。「らくらくコミュニティ」なら前述の安心感もあるし、「らくらくスマートフォン2」を使用すれば、ホーム画面にでかでかとアイコンが用意されているので、不慣れな両親でもカンタンにアクセスできる。「らくらくスマートフォン」なら24時間つながる電話サポートで基本的な使い方を聞くこともできるし、ついでに、パケット通信プランが通常よりも安価に設定されており、そのあたりもうれしいところだ。

実際の運用としては、まず両親以外の家族も⼀般のスマートフォンなどで「らくらくコミュニティ」に登録しておく。この際、家族ひとりひとりのアカウントを発行してもいいし、自分と子供でスマートフォンやパソコンを共有して利用しても良いだろう。次に、「らくらくコミュニティ」で家族専用のサークルを作るといい。個人サークルでは家族以外の人に記事を見られることはないので、安心して互いの日常のスナップ写真などを投稿できる。

家族だけが利用できる個人サークル「家族の井戸端」を作ってみた

どこかに遊びにいったスナップを投稿するときは、メールのように気を使う必要はなく「どこどこに行ってきました」というタイトルだけつけて写真を投稿すればいい。投稿された内容に対しては前述の「イラスト」や「拍手」を使えばゆる~く反応できるので、時間が無いときにはつい面倒くさくなって返信しない......という場合でもコミュニケーションが図れる。

記事の投稿はかんたん。本文は入力せずに写真のみを掲載することもできる
写真は今までに撮ったものでも、今から撮影するものでもOK

子どもも小学校高学年にもなれば、ケータイやスマートフォンを十分に使いこなせるので、子ども自ら撮った写真を投稿することもできるだろう。もし子どもがあやまって個人情報を書き込んでしまったりしても、運営がしっかり管理しているので安心だ。

そう、「シニアにやさしいSNS」は、同様に「子供にもやさしい」わけだ。

「らくらくコミュニティ」は、遠く離れて暮らしている両親と、自分たち世帯をつなぐコミュニケーションツールとしても可能性がありそうだ。それは、いわばデジタル親孝行ツールといえるのかもしれない。

投稿された記事に対して拍手ボタンで賛同したり、コメントを書き込んだりと、利用者同士でカンタンにコミュニケーション
これらの記事は、家族以外は閲覧できないので、安心して写真を掲載したり、身内の話ができる
らくらくスマートフォンなら、新しい書き込みがあるとホーム画面のトップに表示されるので、新しい投稿の見逃しもない

「らくらくコミュニティ+らくらくスマートフォン」は両親の毎日が楽しくなるエンターテインメントツール

従来型携帯電話(フィーチャーフォン)ベースのらくらくホンは、シニアにも使いやすいハードウェア(端末)として登場し、いまだに多くの利用者がいる。しかしコンテンツは、老いも若きもi-modeのみだった。

そしてらくらくホンは、「らくらくスマートフォン」に進化し、さらに使いやすく、インターネットコンテンツにも手軽にアクセスできるようになった。加えて「らくらくコミュニティ」との連携も強化されている。ハードとソフトの両面から改良され、シニア向けのツールとして今、いちばん使いやすい端末ということに間違いない。

そして「らくらくコミュニティ」に参加している人々を見てみると、みなアクティブに色々なことにチャレンジしていることが分かる。ときには助け、励ましあい、ときには仲間と喜びを分かつ、それは家族にも近いコミュニティの暖かさと感じた。これが「らくらくスマートフォン2」にプリインストールされている無償のサービスなのだから、使わないともったいない。

誰もがこう思っているはずだ。両親には長く元気で暮らして欲しいと。実生活でのコミュニケーションが少なくなり、テレビばかり見ているより、アクティブにコミュニティに参加して、人生をエンジョイするツールとして、「らくらくスマートフォン」と「らくらくコミュニティ」の組み合わせは最高のツールになるだろう。

そして、この記事をお読みの方々の多くはすでにARROWSをはじめとするスマートフォンを所有しており、もしかしたら子供にも持たせているかもしれない。それらの端末と、両親が持つ「らくらくスマートフォン」が、「らくらくコミュニティ」を通じて密接につながることで、家族間のコミュニケーションツールとしての価値をより高めていく、ともいえるだろう。

「らくらくスマートフォン2」と「らくらくコミュニティ」でデジタル親孝行はいかがですか?
藤山哲人 家電を機能からだけでなく、科学や物理からも斬り込むテクニカルライター。しくみを知らずして家電を語るべからず!をモットーにする、ただのメカフェチとも......。使った家電は、おもむろに分解......。エンジニアたちの汗と涙をパーツと機構から読み取るのが趣味! プログラムやハードウェア開発もするバリバリの技術者かと思いきや、アニメやフィギュア、コスプレの撮影・執筆もする「萌え」の分かるオヤジ少年。秋葉原のいいカモとなっている。

関連リンク

その他の最新記事

ARROWSのことを何でも掲載する研究所 ARROWS@ 富士通公式サイト 富士通モバイル YouTubeチャンネル

LINEUP

[PR]企画・製作 株式会社インプレス 営業統括部
問い合わせ先:watch-adtieup-arrows1306@ad.impress.co.jp
Copyright (c) 2015 Impress Corporation. All rights reserved.