ARROWS × ケータイ Watch

ARROWS×ケータイWatch

歴代ARROWSユーザー・藤山哲人、驚愕!!

とにかくバッテリーが減らないARROWS NX! これが大容量バッテリー&ヒューマンセントリックエンジンの力なのだ!?

フツーに使えば2日間充電いらずのロングライフ。

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 「コイツ電池残量がまだ半分もあるぞ!」それが富士通の最新スマートフォンARROWS NX(F-06E)の第一印象だ。充電してからかれこれ丸1日使ったが、バッテリー残量がまだ50%近く残っている。

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 しかも1年前のARROWS X(F-10D)より画面がデカく見やすい上に、タッチスクリーンの感度や操作性も抜群に向上、処理速度も明らかに速い。これまでの経験則では、電池が1日持てば御の字と思っていたが、フツーに2日間も使えて「本当か?」と疑ってしまったほどだ。

 富士通が本気でスマートフォンのテッペン取りに来たという意気込みがヒシヒシと感じられるAROOWS NX。根っからのARROWSシリーズファンなら狂喜乱舞し即購入まちがいなし。そうでない一見さんもスペックや操作性からARROWS NXを選ぶ人が続出しそうな気配だ。

2013年夏モデルでも群を抜くバッテリー容量!3,020mAh!

 筆者は富士通のスマートフォンをF-08D、T-01D、F-10Dと使ってきたが、いずれも他のスマートフォンに比べると、バッテリー容量が少ないなぁ......という印象だった。しかし今回のARROWS NXは話が別。スマホ2013年夏モデルの中では最大容量の3,020mAhだ。

サイズ(H×W×D)約139×70×9.9mm
質量約163g
連続通話時間3G:約680分/GSM:約720分
連続待受時間LTE・3G:約560時間/GSM:約460時間
実使用時間約69.4時間
電池容量3,020mAh(着脱不可)
ディスプレイ約5.2インチ フルHD(1080×1920)
カメラ約1630万画素
CPUQualcomm APQ8064T 1.7GHzクアッドコア
OSAndroid 4.2
メモリ2GB
内蔵ストレージ64GB
Wi-FiIEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth4.0対応
その他スマート指紋センサー、FMトランスミッタ、DLNA/DTCP-IP、MHL/Miracast

 ただ、画面も夏モデルで最大級の5.2インチ フルHDのTFT液晶と、電池を大喰らいしそうな要因もある。電池容量が増えても消費電力が増えていたら意味はなし。

 筆者の使い方では、1,800mAhのバッテリーを搭載していた以前の機種(F-10D)が約1日で電池切れしていたことを考えると、1時間当たりの消費量はおよそ75mAh。同じような使い方でARROWS NXは3,020mAhで48時間は持ちそうなので、1時間あたり63mAhとなる。これはザックリ計算した値だが、消費電力が15%程度は抑えられたということになる。大幅な大画面化を実現しつつも、15%減を叩き出したのは快挙といえるだろう。

ヒューマン セントリック エンジンは人に優しいだけでなく電池にも優しくなった

 なぜそこまでの省エネが実現できたのか? その秘密のひとつが、富士通お得意の「ヒューマンセントリックエンジン」(HCE)だ。筆者が富士通のスマートフォンを指名買いする理由は、ガラケーの頃から培われてきた「人に優しく使いやすい電話にする技術」HCE欲しさだったりする。

 HCEを体験したことのない人にひとことで説明すると「あらゆる環境で気配りをしてくれる電話」ということだ。たとえば、屋内外でディスプレイの色や明るさコントラストを自動調整して見やすくしたり、雑踏の中や歩きながら電話すると、相手の声を聞きやすくデジタル処理したり、静かな場所では着信音などを自動的に小さくしたりといった気配りだ。列挙していたらキリがないほど細々とした気配りの集合体なので、一度使わないとその便利さがなかなか理解できないのだが、分かりやすく言うと「富士通のスマートフォンは国内エアラインの機内サービスで、その他メーカーは海外エアライン相当」という感じだ。スマートフォン(=飛行機)としての機能は他社と変わらないが、使い勝手(=乗務員のサービス)がぜんぜん違ってくるので、一度富士通を使うと他社に乗り換えられなくなる。

 さて、人に優しいHCEだが、実はバッテリーにも非常に優しい機能だ。人間に気配りするのと同様、スマホの消費電力にも気配りしてくれるのだ。

 おなじみの省電力機能「NX!エコ」で自由自在に省エネ設定をできるのはもちろん、ARROWS NXでは次の省エネ機能が追加された。

Wi-Fiエコスキャン

 Wi-Fiの電波が安定しているとき、移動中などで電波が不安定なときなど、スマホの置かれた状況を自動的に判断し、無駄なWi-Fiのアクセスポイントの検索をせず消費電力を抑えたり、Wi-Fiの電波がキャッチできない場合は自動的にWi-Fiのスイッチを切り電池を長持ちさせる機能。

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アプリ電池診断

 どんなアプリがどれだけ電池を消費しているかを、スリープ状態も含めて調査・お知らせする機能。この情報を元に使わないアプリを停止したり、アンインストールすることでバッテリーを長持ちさせる。

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バッテリーモニターセンサー

バッテリーの状態から、通話やプラウザ、動画や音楽を再生すると、あと何時間使えるかを分単位で教えてくれる機能。

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 これらの省エネ機能の追加と大容量バッテリーを内蔵したことで、ARROWS NXは長時間駆動を可能にしている。

 また本体裏の指紋読み取りセンサーは、同じスマートフォンを何年も使う人にとって便利に使える。指紋認証で簡単にスクリーンロック解除できるというのも魅力だが、それ以上に便利なのが電源ボタン代わりに使えるという点だ。

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 スマートフォンの電源ボタンは、利用頻度が高く、時には長押ししなければならず(効いているんだかいないんだか分からないので、つい強く押しちゃう)、長年使っていると壊れたり効きが悪くなったりする。富士通のスマートフォンは、指紋認証センサーを軽く押すと電源ボタン代わりに使えるので、本来の電源ボタンへの負担がかなり減るのだ。スマートフォンのレビューで有名な先生方は、ガンガン機種変更するので、ほとんど書かれることがない(ボタンの調子が悪くなる前に買い換えちゃうから......)が、筆者のように2年も3年も使う人にとっては、富士通を選ぶ重要な要素だったりする。

指紋センサー図

言い忘れていたが、もちろん本体は超使いやすく超速い

 バッテリーが長持ちするので、使いやすさを紹介するのを忘れるところだったが、ARROWS NX&HCEの使い勝手はとにかくかゆいところに手が届く。

 まず大画面液晶は、文字入力がしやすくミスタイプが少ない。小さな画面だとQWERTY配列のキーボードが打ちづらく、無理をしてフリックや携帯入力を使っていた、という人は、再度QWERTY配列に戻してみることをオススメしたい。キーが大きいこともさることながら、HCEがタッチ位置の補正をしてくれるので、ミスタイプが激減するはずだ。また本体を持っている手が画面に触れた場合、それが操作なのか、誤って触れてしまったのかもHCEが判断する。メール端末として使っている場合は、操作性が向上すること間違いない。

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タッチサポート図

 一方で画面が大きくなると、指の届かない場所がでてきてしまが、ARROWS NXは一時的に画面を下にスライドするボタンが常時表示されている。このボタンにタッチすると、画面の上端がスルスルと降りてくるので、本体を持ち直すことなく、全画面の操作が可能だ。またどこまで上端を下げるかを指定できるので、手の大きな人にも小さな人にも対応できる。

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スライドディスプレイ図

 またあえて言うまでもないことかも知れないが、1.7GHzクアッドコアの処理速度は快適で、パソコンの処理速度に引けをとらないほど快適に操作・処理できる。

 さらに学生やビジネスパーソンのみなさんに朗報なのが辞書機能だ。「スマートフォンの辞書はイマイチ勉強には使えない」と別に電子辞書を持つ学生が多いが、「富士通モバイル統合辞書+」は「広辞苑第六版 DVD-ROM版」「リーダーズ英和辞典 第3版(内蔵版)」「新和英中辞典 第5版」をはじめ24冊があらかじめ内蔵されている。実際に高校3年の娘に受験勉強で使わせてみたところ、「ARROWS NXがあれば電子辞書はいらない」と好評だった。電子辞書は学生の必需品ながら価格が高いので、変なスマートフォンと電子辞書を買うぐらいなら、ARROWS NXを買ったほうがダンゼンお得だ。

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次回予告

 なんとなく使っていてもバッテリーの持ちが実感できたが、次回はきっちり実験して、駆動時間がどれほど向上したか見てみよう。

藤山哲人 家電を機能からだけでなく、科学や物理からも斬り込むテクニカルライター。しくみを知らずして家電を語るべからず!をモットーにする、ただのメカフェチとも......。使った家電は、おもむろに分解......。エンジニアたちの汗と涙をパーツと機構から読み取るのが趣味! プログラムやハードウェア開発もするバリバリの技術者かと思いきや、アニメやフィギュア、コスプレの撮影・執筆もする「萌え」の分かるオヤジ少年。秋葉原のいいカモとなっている。

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