超弩級の無線LANルーターが上陸間近。
ネットギア「Nighthawk X8(R8500)」を見てきた

2016.03.30 清水理史

ネットギアが米国で販売を開始した「Nighthawk X8 R8500」は、1000Mbps(2.4GHz)+2133Mbps(5GHz)+2133Mbps(5GHz)で合計5.3Gbpsのシステムスループットを実現する無線LANルーターの頂点に位置する製品だ。国内販売を前に上陸した米国版製品をネットギアジャパンで見てきた。

米国版を発売前にチェック

国内投入されれば、間違いなくピラミッドの頂点に君臨する製品――。

それが、米ネットギアから登場したR8500こと「Nighthawk X8 AC5300 Smart WiFi Router」だ。

残念ながら、今回目にした機体は製品版の1つ前に相当する試作機で、しかも国内の法令に適合していない米国版となるため、電源を入れることはできず、外観のみの確認となったが、担当者によると国内リリースに向けた準備を着々と進めている最中だと言う。

本製品の特徴は、その圧倒的なスピードとそれを支える同社ならでの独自技術。

スペックとしては、現在主流の4ストリームMIMO対応となるが、無線LANの変調方式として新たに1024QAMを採用。従来の256QAMでは最大1733Mbpsだった5GHz帯の転送速度を最大2133Mbpsにまで高めている。

対応するバンドも3帯域のトライバンドで、2.4GHz×1(1024QAM対応で1000Mbps)、5GHz×2(いずれも2133Mbps)をサポート。単純なトップスピードだけを狙った製品ではなく、複数バンド対応による接続機器の分散を図ることで、より多くの無線LANクライアントを収容可能となっている。

イメージとしては、従来のNighthawk x6 R8000とNighthawk X4 R7500を一緒にし、さらに1024QAMで高速化を図ったモデルといえる。

アクティブアンテナで感度もアップ

もちろん、単にスペック向上だけに終わらないのが同社製品ならではのポイント。

装着されるアンテナは、内部4本、外部4本の計8本。外部の4本には、電波の受信感度を向上させるアクティブアンテナと呼ばれる技術を採用している。アクティブアンテナは、ラジオの受信感度向上や携帯電話基地局のカバーエリア拡大などに使われている技術だが、無線LAN機器への採用はNETGEARが世界初だ。

しかも、今回のR8500では、ネットギア独自の技術も盛り込まれている(特許出願中で、アメリカUSPO(※)のウェブサイトでもまだ検索できない)。
(※)United States Patent and Trademark Office。アメリカの特許庁。

いくら親機側が高速化されてもクライアント側の電波が親機側に届かなければ、その実力を発揮しきれない。その対策として、今回の新製品ではアンテナにまで手を加えたことになる。

もちろん、対応する規格は、MU-MIMOにも対応したIEEE802.11ac Wave 2対応となっており、今後数が増えてくると予想されるMU-MIMO対応機との組み合わせによって、同時通信による複数台クライアントの通信効率の向上も望める仕様になっている。

6つに増えたLANポートはリンクアグリゲーションにも対応

このほか特徴的なのはLANポート。対応する速度は1000Mbpsのままだが、インターネット接続用のWANポート1つに加え、PCなどの機器を接続するためのLANポートが6ポートも用意されている。

単純に多くの機器を接続できるようになったことも歓迎したいところだが、6ポートのうちの2ポートがリンクアグリゲーションに対応。NASなど、同じく2ポートを束ねたリンクアグリゲーションに対応した機器を接続することで、より多くの帯域を使うことが可能となった。

トライバンドによって多くの機器を接続する環境では、NASなど、アクセスが集中する機器の帯域が足りなくなるケースが考えられるが、それにも対応できるようになったことは大きな魅力だ。

個性的なデザインは変更されるかも?

最後に、今回の米国版は本体上部のメッシュ状のパネルが波打つような独特のデザインとなっていたが、これは変更される予定とのことだ。

コンピューターグラフィックによる地形や波のシミュレーションを思わせるユニークなデザインで、なかなか好感が持てると感じたが、製品版ではフラットになる予定だと言う。中には、独特のデザインに大きな期待をしていた人もいるかもしれないが、残念ながらシンプルになる予定だ。

登場が待ち遠しい

以上、発売前の「Nighthawk X8 AC5300 Smart WiFi Router(R8500)」を実際に目にしたが、スペック的にも外観的にもなかなか期待できる製品となっている。今回は、電源を入れることはできなかったが、同社のWebサイトで公開されている動画で、波打つようなデザインや注目のアクティブアンテナがブルーに光る様子なども紹介されている。

機能的にも同社独自のNETGEAR Genieアプリによって手軽にセットアップできるだけでなく、ネットワーク上の接続機器を見える化したり、本体に搭載されたUSB3.0ポートに接続したストレージを手軽に共有することなども可能になっているとのことだ。

少しでも早く、実機が登場し、その圧倒的なスピードを体験してみたいところだ。

関連リンク

ネットギア ワイヤレスソリューション
http://www.netgear.jp/solutions/homesolutions/wireless/

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