こどもとIT

月面探査ローバーから教育現場でのレゴ マインドストーム活用事例までが一堂に会した「Robotics Education Day 2017」

2017年7月16日、品川シーズンテラスで「Robotics Education Day 2017」が開催された。本イベントは、レゴ マインドストームを利用したロボット教室などを運営している株式会社アフレルが主催したものであり、ロボティクスを活用したエンジニアリング教育に関する講演や展示などが行われた。本イベントは今回が初の開催となるが、エンジニアリング教育への関心の高まりを受け、大盛況であった。ここでは、その様子をレポートする。

民間月面探査チーム「HAKUTO」エンジニアによる基調講演

まず、基調講演としてHAKUTO/ispaceのElectronics Engineerである河本新氏が、「『夢みたい』を現実に。民間発 月面探査チームHAKUTOの挑戦。」と題した講演を行った。

HAKUTO/ispaceのElectronics Engineer 河本新氏

HAKUTOは、Googleが主催する月面探査チャレンジ「Google Lunar XPRIZE」に日本から唯一参加しているチームである。Google Lunar XPRIZEは、3つのミッションが設定されており、最初のミッションは「月面に純民間開発ロボット探査機を着陸させる」、次に「着陸地点から500m以上移動する」、最後が「高解像度の動画や静止画データを地球に送信する」である。

Google Lunar XPRIZEには、世界各国のチームが参加しているが、日本からの参加はHAKUTOのみである
Google Lunar XPRIZEの3つのミッション、2018年に月面でのミッションがスタートする

HAKUTOは、月面探査ローバー「SORATO」でこの3つのミッションに挑む。SORATOの重量は4kgで、この種の惑星探査ローバーの中では群を抜いて軽いことが特長だ。河本氏はSORATOの開発において、「軽くて強い構造にすること」「過酷な温度変化に対応すること」「発熱対策」が特に大変だったと語った。

今のロケットは重量の80%が燃料であり、ペイロード(積載重量)が小さくなっているが、重力の小さい月から打ち上げれば、その分燃料を減らすことができ、ペイロードを大きくできる
ボディに三次元的な曲面を採用し、軽くて強い構造を実現
ローバーは、-40℃~100℃という過酷な温度変化に対応する必要がある
空気がなく対流がないので、放熱は伝導と放射に頼る必要があり、発熱する電子部品はマグネシウム放熱板に接続されている
滑りにくいホイールとボディを支える特殊なリンク構造を採用し、高い走破性を実現
はやぶさの開発にも関わった東北大の吉田和哉教授と開発パートナーシップを結んでいる

2015年1月に、技術的に優れている5チームにGoogle Lunar XPRIZE中間賞が与えられたが、HAKUTOも見事にその中の1チームに選ばれた。さらに2017年1月24日、実際に月面でのチャレンジを行うファイナリスト5チームが発表されたが、HAKUTOも選ばれ、インドのチームIndusと相乗りで月を目指すことになったという。

ファイナリストに残った5チームの詳細
HAKUTOの歴史。2010年9月にチームを結成し、2011年8月にプロトタイプモデル1を完成させた
フライトモデルを製造中の様子
最新のフライトモデル
チームIndusは、インドのロケット「PSLV」を利用して打ち上げを行う

打ち上げは2017年12月28日、インドのシュリーハリコータで行われる予定で、月面でのミッション開始は2018年になる。無事、ミッションをコンプリートすることを期待したい。

今後のスケジュール。2017年8月以降にインドへ輸送し、12月28日に打ち上げる予定である
打ち上げはインドのシュリーハリコータで行われ、ローバー管制はバンガロールから行われる
月面の着陸予定位置は、雨の海と呼ばれる場所である

教育現場でのレゴ マインドストームの活用事例

続いて、教育現場での活用事例として、高等専門学校や大学で教鞭をとっている先生方が講演を行った。その中から、特に興味深かった3つの講演を紹介する。

制御工学教育にも使えるレゴ マインドストームEV3

舞鶴工業高等専門学校の川田昌克教授は、「LEGO MINDSTORMSを利用した制御工学教育の事例紹介」と題した講演を行った。

その中でレゴ マインドストームは、機械加工やハンダ付けなどの技能が不要で、ソフトウェアの選択肢が多いことが利点であるとした。制御工学分野で標準的なMATLAB/Simulinkも利用できるので、シミュレーションと実機での実験を組み合わせた学習が可能である。その例として、PID制御による倒立振子のシミュレーションと実機の作製が紹介された。

舞鶴工業高等専門学校の川田昌克教授。制御工学とは、数式を駆使してシステムを自由自在に操るための実学である
標準のEV3ソフトウェア以外に、ROBOTCやMATLAB/Simulinkなども利用できる。ROBOTCはC言語に準拠しており、レゴ用の標準関数も用意されている
Simulink Support PackageではLEGO MINDSTORMS NXTやEV3、Arduino、Raspberry Piなどをサポートしている
まずシミュレーションを実施。続いて実機での実験に移行する。実機でのデータはリアルタイムで表示可能
PID制御によって角度を制御するための方程式。Pは比例、Iは積分、Dは微分を表す
SimulinkでPIDコントローラのモデルを作成する
P制御だけを行った状態。P制御のパラメーターであるkpはバネの強さに相当する
kpを大きくすると、オーバーシュート(行きすぎ)が大きくなる
D制御を加えることで、過渡特性を改善できる。D制御のパラメーターであるkDはダンパの強さに相当する
kDを大きくすることで、振動が抑制され、オーバーシュートがなくなる
I制御により、定常特性を改善できる
ただし、kIを大きくしすぎると安定度が悪化する
角度制御についてモデルベース設計を行う
モデルベース設計でのシミュレーションと、実機実験の比較。よく一致している
倒立振子とは、手の上で棒を立たせる遊びを、自動制御で実現したものだ
EV3 LモーターやNXTモーターにはエンコーダが内蔵されているがバックラッシュが大きいことが欠点
そこで、エンコーダなしのPF-XLモーターとエンコーダ「GlideWheel-M」を組みあわせることにした
モーターと振子には角度センサーが搭載されており、その角度をマイコンにフィードバックする
回転型倒立振子の動作の様子。パラメーターを最適化することで、安定化が実現できた

名古屋大学とアフレルがEV3とEV3RTを活用した大学学部生向け教材を共同開発

名古屋大学の松原豊助教は、「LEGO MINDSTORMS EV3とリアルタイムOS(EV3RT)を活用した組込みシステム技術教育」と題した講演を行った。

名古屋大学の松原豊助教の講演。EV3RTは、EV3用のリアルタイムソフトウェアプラットフォームであり、オープンソースベースで開発されている

EV3RTは、EV3用のリアルタイムソフトウェアプラットフォームであり、オープンソースベースで開発されている。また、ETロボコンの標準プラットフォームの一つに指定されており、高機能かつ高いリアルタイム性を実現していることも魅力だ。

EV3RTは年々進化しており、2015年のβ6-2で、EV3の液晶を利用したコンソール機能やUSB経由でのファイル転送をサポートした。さらに2016年のβ7では、コマンドでアプリをアップロードする機能やソースコードの複数ディレクトリ管理、EV3間での無線通信機能も導入された
EV3RTは標準環境に比べて、環境構築が面倒でC/C++のと組込み開発の知識が必要というデメリットはあるが、高いリアルタイム性を実現しており、複雑な制御アプリを書くことができる

名古屋大学とアフレルは共同で、EV3とEV3RTを活用した大学学部生向け教材を開発したとのことだ。実際の制御プログラムに近いプログラミングを体験できることが特徴であり、その内容は1台の車両で荷物の収集と配達をする「自動搬送システム」をV字開発モデルによって作成するというものだ。

EV3とEV3RTを活用した大学学部生向け教材の実物。テキストやEV3による走行体、指令用色カードから構成されている
大学学部学生向け教材の内容。1台の車両で荷物の収集と配達をする「自動搬送システム」をV字開発モデルによって作成する
対象システムの要求分析。待機場所から収集先に向かい、依頼人から受け取った荷物を指定された配達先まで届ける必要がある
受講した学生からは概ね好評であったが、時間が足りず単体テストや統合テストは不十分のまま終わったという感想もあった

この教材は、準備が簡単なことや機能追加が容易なこと、制御ソフトウェア開発に集中できることが利点だが、ハードもソフトもブラックボックス化されていることやソフトウェアの高機能デバッグができないこと、趣味でやるには高価といった弱点もある。最後に松原助教は、学生に期待することは、行動力、創造力、探究力、応用/提案力であり、EV3と本教材はこれらを伸ばす導入教材として有効であるとまとめた。

レゴ マインドストームEV3を小学生の夏休みの自由研究に活用

東京農業大学の佐々木豊教授は、「農業工学分野及び小学生教育におけるレゴ マインドストームEV3の活用事例について」と題した講演を行った。

東京農業大学の佐々木豊教授の講演

佐々木教授によると、東京農業大学生産環境工学科の学生は、環境に興味があるが理数系には弱く、ロボット・機械などに興味のある学生は限定的であるとのことだ。そこで、佐々木教授の研究室では、レゴ マインドストームEV3を用いて大学生・大学院生と小中学生対象に制御やプログラミングの教育を行っている。

大学の学部生については、学部2年と3年で、教育版EV3基本セットでのロボット作製・入門やロボットエデュケーターの学習を行い、3年の専攻演習でレゴロボットコンテストを行う。また、小学生の自由研究でのEV3活用を学部4年の卒業研究のテーマの一つとしている。

農産物の生産から収穫、選別の一連の流れであるフードチェーンでは、それぞれの段階で自律田植え機やイチゴ収穫ロボット、合鴨ロボットなどさまざまなロボットが使われており、学生もそうした機能を持つロボットの模型をレゴ マインドストームEV3を活用して作製し、コンテストに出品するのだという。学生が作製した合鴨ロボットや野生鳥獣対策ロボットなど、EV3の機能を活用したロボットが紹介された。

フードチェーンにおいて、生産や収穫、選別のそれぞれの段階でロボットが使われている
農業ロボットには、自律田植え機やイチゴ収穫ロボット、合鴨ロボット、農作業スーツなどがある
学生がEV3を使って作製したロボットの例として、Bluetoothにより相互連携をとる合鴨ロボットが紹介された
こちらは野生鳥獣対策ロボット。驚かし機構やボール射出機構を備えている

また、夏休みには小学生向けに自由研究教室を行っており、そこでもレゴ マインドストームEV3を活用しているとのこと。2016年度の課題は、トレーニングロボットをレゴパーツで装飾し、ブリックプログラミングで動かし、自由研究としてまとめるというものだ。参加した子ども達のアンケート結果は「とても楽しかった」「楽しかった」という肯定的意見が9割弱と、好評であった。

自由研究で利用するトレーニングロボットの構成。ジャイロセンサーや超音波センサー、カラーセンサーを搭載する
自由研究で小学生が作ったレゴの装飾例。トンボやカブトムシなどオリジナリティあふれるロボットが完成した

2017年度は前年の反省を活かして、レゴパーツでの装飾をやめ、3Dプリンターで作製したカブトムシやクワガタ、サソリなどのオブジェを選んで利用することにしたという。

2017年度の小学生向け自由研究教室では、全部で6種類の3Dオブジェを用意
トレーニングロボットの上に3Dオブジェを載せたところ

Preferred Networksによるディープラーニングの特別講演

続いて、株式会社Preferred Networksの奥田遼介氏が「Deep Learningのロボティクスへの応用」と題した講演を行った。

株式会社Preferred Networksの奥田遼介氏とレゴ マインドストームとの出会い

奥田氏はまず、自分とレゴ マインドストームとの関わりを説明した。中学生のときにレゴ マインドストームRCXに、大学院生のときにレゴ マインドストーム NXT 2.0に出会う。ETロボコン2012に出場し、チャンピオンシップ大会でTOPPERS賞を受賞、総合部門で4位という好成績を達成。ETロボコン2012では、プログラムのBT経由の書き換え機能を実装し、自動リトライによるパラメーター調整ツール「SATORI2」を製作した。

自動リトライによるパラメーター調整ツール「SATORI2」を製作した

次に奥田氏は、最近注目が集まっている人工知能に関する3つの重要キーワード「機械学習」「深層学習(ディープラーニング)」「強化学習」を解説した。機械学習とは、経験によって賢くなるアルゴリズムのこと。深層学習は機械学習手法の一つで、近年大きく研究が進み、最近の人工知能ブームの立役者だ。強化学習とは、試行錯誤を通じて環境に適応した制御を獲得する枠組みである。画像認識の分野は、2012年に実装された深層学習によって精度が一気に向上し、現在では人間の画像認識能力を大きく上回っているという。

機械学習は、データから知識・ルールを自動獲得し、データの適切な表現方法も獲得するアルゴリズムである
強化学習の問題設定。ある状態のときにどの行動を取ればよいかを報酬を手がかりに学習する

Preferred Networksは、2015年6月に開催されたInteropで、レゴ マインドストームを使った台車を利用して分散深層強化学習のデモを行った。このデモでは、台車の上に貼られたQRコードをWebカメラのグローバルビジョンで識別し、その座標データと、Chainerを使った深層学習からの操作指令をProcessingで書かれたシミュレーターに入れ、Bluetooth経由で台車を制御している。

Bluetooth経由で台車を制御するデモのシステム概要

このデモは、複数ロボットカーの協調走行を行うもので、状態は全部で273次元、行動は5種類。ニューラルネットワークで600→400→200→100→50と変えながら学習させ、5次元の結果を導き出す。翌年のCES 2016でもトヨタ、NTTと共同でロボットカーのデモを行ったとのことで、その時の動画を示したが、見事にロボットカーがぶつからないように走行を行っていた。レゴをデモに使った利点として、短期間でデモを製作できたことや、ほどよいバッテリー駆動時間、安定して動作することなどを挙げていた。

CES 2016でのロボットカーのデモの様子。シルバーの4台が強化学習による自動運転で動いているが、全く他の車とぶつからない

このデモのすごさは、約300次元の入力情報から適切な行動を自動的に獲得していることであり、CESのデモでは、4日間で一度もお互いに衝突することはなかった。また、複数台のセンサーデータを集めて学習を加速していることも特徴だ。

レゴでデモを作った理由は、今の深層強化学習でどんなことができるかを示したかったからである
デモでは、屋内の精密な位置・向き測定に苦労した。最近、VIVEトラッカーを導入したという

また、Amazon主催の「Amazon Picking Challenge」への挑戦についても紹介された。Amazon Picking Challengeは、倉庫の自動化を目指すもので、指示された12個のアイテムを15分以内に棚からとってくるか、逆に棚に入れればOKというものだ。結果は、Pickタスクで1位と同スコアの2位、Stowタスクでは3位と僅差の4位という好成績であった。

Amazon Picking Challengeの様子

特別講演の後、企業での実践事例の講演とパネルディスカッションが行われた。パネルディスカッションの参加者は、NEDOアドバイザーの岡田浩之氏、東京工業高等専門学校の山下晃弘准教授、株式会社日立産業制御ソリューションズの松尾正氏、株式会社アフレルの小林靖英氏であり、テーマは、「ロボコン・プロコンによる人材育成の未来」であった。

NEDOアドバイザーの岡田浩之氏、東京工業高等専門学校の山下晃弘准教授、株式会社日立産業制御ソリューションズの松尾正氏、株式会社アフレルの小林靖英氏

チンアナゴやアスパラガス自動皮むき機など、レゴを活用したユニークな作品が多数展示

講演スペースの隣には、展示スペースが設けられており、レゴ マインドストームを使って作られたさまざまな作品が展示されていた。展示スペースも非常に盛況であり、展示作品を触ったり、製作者に質問する来場者も多かった。

展示スペースには、レゴ マインドストームを使って作られたさまざまな作品が展示されており、賑わっていた

舞鶴工業高等専門学校の川田昌克教授は、講演で紹介していた倒立振子のデモや執筆した教科書の展示などを行っていた。

川田教授が展示していたレゴ マインドストームによる制御工学用実験装置の例。手前の二つが「回転型倒立振子」で、奥が「台車型倒立振子」
川田教授が執筆した教科書など
回転型倒立振子の動き

東谷賢一氏は、レゴ マインドストームを使って製作した「チンアナゴ」と「Regetter GP」という2つの作品のデモを行っていた。チンアナゴは、EV3の各種センサーを利用し、手をかざしたり手を叩いたりすると、砂から飛び出す仕組みだ。

東谷賢一氏がレゴ マインドストームを使って製作した「チンアナゴ」
こちらも東谷賢一氏が製作した「Regetter GP」。EV3のコントローラを搭載したハンドルを傾けて、バイクを操縦する
チンアナゴは、手をかざしたり手を叩いたりすると飛び出してくる
バイクの操縦はなかなか難しい

また仲木竜氏は、「アスパラガス自動皮むき機(改)」というユニークな作品のデモを行い、注目を集めていた。

アスパラガス自動皮むき機(改)の動作の様子

Kohsuke's Labが展示していた「EV3搭載型トイレットペーパー」と「EV3搭載型松葉杖」も、ユーモアにあふれた面白い作品だ。

Kohsuke's Labが展示していた「EV3搭載型トイレットペーパー」。スピードメーターと残量計を搭載している
こちらも同じくKohsuke's Labが展示していた「EV3搭載型松葉杖」。ボタンを押すことで、その位置が幸せマップに記録される

その他、WRSやETロボコンに関する展示も行われていた。

World Robot Summit(WRS)運営事務局がWRSの紹介を行っていた
(有)榊製作所が展示していた1000t級クローラクレーン。レゴの強度の限界を超える巨大作品だ
株式会社メルティンMMIは、生体信号を使ったロボットハンドの制御のデモを行っていた
ロボットハンドは、ワイヤーによって駆動されている
ロボットハンドの動作の様子。筋電を検知して、ロボットハンドが動く

無料ワークショップやマインドストーム関連製品の展示も

ホワイエでは、レゴ マインドストーム EV3やmyRIOを使った無料ワークショップが開催されていたほか、教育版レゴ マインドストーム EV3および関連製品の展示も行われていた。

ホワイエでは、レゴ マインドストームEV3を使ったワークショップも開催されており、人気を集めていた
レゴ マインドストームEV3のワークショップでは、ライントレーサーを製作していた
教育版レゴ マインドストームEV3や、入門者向けのレゴ WeDo 2.0など関連製品も展示されていた
Virtual Robotics Toolkitの展示。レゴ マインドストームをPCでシミュレーションすることができる

TETRIXは、アルミフレームでEV3を拡張できるキットであり、12V駆動の強力なモーターを採用しているため、人が乗れる台車などを作ることも可能だ。

アルミフレームでEV3を拡張できるTETRIX
強力な12V駆動のモーターが採用されており、人が乗れる台車を作ることも可能だ
XYZプリンティングの3Dプリンターも展示されていた。左が光造形方式の「ノーベル1.0A」、右がFDM方式の「ダヴィンチ1.0 Pro」
こちらはコンパクトなFDM方式の「ダヴィンチJr. 1.0w」

石井英男

PC/IT系フリーライター。ノートPCやモバイル機器などのハードウェア系記事が得意。最近は3DプリンターやVR/AR、ドローンなどに関心を持ち、取材・執筆を行っている。小中学生の子どもを持つ父親として、子どもへのプログラミング教育やSTEM教育にも興味があり、CoderDojo守谷のメンターとして子どもたちにプログラミングを教えている。