実はスゴイ！「Motion Stills」アプリのAR機能はGoogleの秘密兵器かも

Googleは6日、カメラアプリ「Motion Stills」のAndroid版にAR機能を追加しました。

AR機能搭載のカメラアプリなんて珍しくないけど……と怪訝に思いましたが、Googleのブログを読むとどうやらスゴイ事をしているらしいことがわかり、実際に試してみると本当にスゴイ技術でした。

Motion StillsのAR機能で撮影した動画を見れば一目瞭然かなと思います。

おわかりいただけたでしょうか……。

よくあるARアプリではスマートフォンカメラで平面を認識し、その上にARオブジェクトを配置しますが、その平面は不動である必要があります。例えばARオブジェクトを机の上などに設置するのは簡単ですが、人間などの動く対象に設置することはできません。

しかしMotion StillsのAR機能では、上の動画のように、動き回る人間の頭の上に乗り続けています（途中ちょっとずれてますが）。もちろん、頭の高さや位置に合わせて3Dオブジェクトのパースも変化しています。

Googleのブログによれば、これはMotion StillsのiOS版に搭載されている「Motion Text」機能や、YouTubeで動く対象にぼかしを入れる機能などと同じ「Instant Motion Tracking」を用いているとのことです。

モバイルARの機能がまた一歩進化した感がありますが、この後の展開として当然考えられるのは、Android向けARフレームワーク「ARCore」でInstant Motion Trackingが使えるようになるのでは？ということ。Apple iOSとの熾烈なAR競争が予想される中、Google陣営の秘密兵器となるのかもしれません。