VR Watch

WebVR専用のPC Webブラウザー「Supermedium」が公開。RiftとViveに対応

Web上でVRコンテンツを実行する「WebVR」のためのブラウザー「Supermedium」が公開されました。Windowsに対応し、Oculus RiftまたはHTC Viveで動作します。

起動すると、VR空間にあらかじめピックアップされたWebVRコンテンツが多数並んでおり、WebVRを手軽に楽しめるようになっています。ただし、現状ではWebVR以外のWebページには対応せず、自分でURLを入力し任意のWebページに遷移することもできません。ちなみにピックアップされたコンテンツは毎週追加されていくとのこと。

PC用VRヘッドセットを用いてWebVRを体験する手段としてはFirefoxやChromiumブラウザーもありますが、

  • ブラウザーでWebVRコンテンツのページにアクセス
  • ヘッドセットをかぶる
  • 別のページに行く場合はヘッドセットを脱いで再度ブラウザーを操作

というやや面倒な手順になりがち。Supermediumはヘッドセットをかぶったままで様々なWebVRコンテンツをザッピングできるのがメリットと言えそうです。

ちなみにMicrosoftは、Windows Mixed Reality対応ヘッドセットとEdgeブラウザーを用いることで、通常のWebもWebVRコンテンツも「ヘッドセットをかぶったまま」でブラウジングできることをアピールしていますが、これはあくまで「VR空間で通常の2Dブラウザーが使える」という、ある意味、過渡期的な仕様を指しています。

Supermediumについては、MozillaでA-Frame(WebVR向けフレームワーク)を開発するなどWebVRを推進してきた面々が作っているとのことで、よりラディカルに「WebVRが普及した後の時代をみこした、VRオンリーのWebブラウザー」を目指していそうな印象です。

桑野雄