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ARソリューション展開でエレコムとメガハウスがタッグ。導入ハードルをぐっと下げる「@AR」

エレコムとメガハウスは共同で企業向けのARソリューション「@AR」展開を発表しました。

「@AR」は、ARコンテンツの制作・配信・視聴までをワンストップで提供するソリューション。マーカーにスマートフォンのカメラをかざして楽しむタイプのARコンテンツをエンドユーザーに手軽に提供可能です。

サービスの最大の特長は、コンテンツ提供側の導入ハードルが非常に低くなっている点。

専用ARマーカーを必要とせず、画像認識によってあらゆるグラフィックをARマーカーとして認識させることが可能となっているので、例えば「会社ロゴマーク」をARマーカーとして設定すれば、既存の名刺や会社パンフレットなどがAR対応に早変わりします。また、ARマーカーとコンテンツの紐付けはWeb上から簡単に設定でき、時間帯に応じてコンテンツを出し分けたり、登場するコンテンツをランダムにしたり、といった設定も可能です。

写真などをARマーカーとして認識できる
ARマーカーを認識するとコンテンツがダウンロードされ、再生開始
ARエンジンはKudan開発のものを使用。SLAM(自己位置認識)技術によりコンテンツがマーカーの位置、角度などに追従する
ARマーカーは平面でなくても認識する

利用料金も安価となっており、最安のプランでは月額料金が980円となります。

ARコンテンツの読み取り・視聴には専用アプリ「@AR Player」を利用。iOS/Androidに対応し、それぞれApp StoreとGoogle Playからダウンロード可能です。

また、ARコンテンツの制作も提供。3D CGやモーションキャプチャ分野で有名な株式会社ディーワンが協力し、簡単な動画編集から本格的なCGまで幅広い制作が可能としています。

「@AR」は、京都国際マンガミュージアム、FM OSAKA、バンダイナムコピクチャーズがイベントでの利用がすでに決定。エレコムとメガハウスは、AR配信での収入だけで3年累計で売上約30億円を目指します。

また、エレコム、メガハウス両社が展開するコンシューマー向け製品でも「@AR Player」を用いたARコンテンツ体験が可能なものが登場予定です。

採用企業、賛同企業の一覧
おもちゃを使ったAR体験も展開していく

桑野雄