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東京電力とポケクエが共同開発する業務向けMRソリューション「QuantuMR」

東京電力ホールディングス株式会社と株式会社ポケット・クエリーズは共同でMixed Reality(MR)研究を開始したことを発表した。実際の空間とデジタルデータを重畳できるMRの利点を活かし、発電所や工場等の現場業務の支援・高度化を狙うほか、将来的にソリューションとしてパッケージングし外販も検討するとのこと。

コンセプトムービー

両者が共同開発するMR活用ソフトウェア「QuantuMR(クアンタムアール)」はデバイスとしてMicrosoftのHoloLensを利用。工場などの現場においてHoloLensのディスプレイ上に機器のインストラクションやアラートを重畳し、現場での作業性を向上するほか、MR上でのシームレスなレポート作成、本部へのデータ転送、あるいは本部から現場への指示など現場担当者とオペレーターのあいだの双方向のコミュニケーションも可能にする。

共同研究期間は2020年3月までを目処とする予定で、2019年初頭には実際の業務での活用を始めるという。

開発状況などの情報発信はQuantuMR特設サイトで行われるほか、5月22日、23日に開催されるマイクロソフトの開発者向けイベント「de:code 2018」でデモを展示する。

デモを体験
今回のデモは重畳したCGのプリンターを修理するという内容だったが、実際には工場などの現場で実際の機械などに情報を重畳していくことになる
オペレーター側のPCから現場作業者に対してリアルタイムに指示表示などを出すことが可能

桑野雄