VR Watch
VR+ストーリーがECの起爆剤となるか?
ボイスチャット付きVRショッピング機能を実装する「kabukiペディア」
2016年7月27日 19:24
株式会社KABUKIは27日、同社が運営するECモール「kabukiペディア」において、世界初のボイスチャット付きVRショッピングサービスを8月末から提供開始することを発表した。
kabukiペディアは、記事コンテンツからECサイトに送客することができるメディア型のECモール。kabukiペディアに出店するEC事業者は、自社ECサイトの商品ページを記事コンテンツに自動変換することができる。同社は、「商品のあるライフスタイル」を記事コンテンツのかたちで見せることで読者の購買意欲を高める「ストーリーショッピング」を謳っており、今回のVRショッピング機能もそのコンセプトを加速するものとしている。
VR機能の利用はいわゆるモバイルVRで行う。AndroidスマートフォンないしiPhoneにリリース予定の専用アプリをインストールし、kabukiペディアのサイト上の「VRで見る」ボタンをタップするとアプリが起動。Cardboardなど市販のヘッドセットに装着して視聴する。なお、VR機能は、2501株式会社との協業で開発されている。
HTC ViveなどのハイエンドHMDは表現力が高いが、多くの人にVRショッピングを楽しんで欲しいという狙いから、今後の普及が見込めるモバイルVRを選択したとのこと。
また、eBayが世界初のVRショッピングを先行して展開していることにも触れ、kabukiペディアとしての独自性を打ち出す上で「友だちと話しながらショッピングできれば楽しいのではないか」と考え、ボイスチャット機能を実装したという。同社はボイスチャット付きのVRショッピングサービスは世界初としている。
今回、発表会でデモされたVR機能は、ファッションショーのランウェイを模したVR空間で、実際の商品を身につけた3Dモデルが行き来するのを視聴するもの。ボイスチャットをする相手と同じVR空間でショーを視聴できるほか、気になった商品は詳細ページに飛び、そこで商品を360度回転して見たり、直接購入することもできる。
インテリアジャンルやアウトドアジャンルへの対応も予定されており、ファッションショー形式に限らないVRの実装も行われる見込みだ。
kabukiペディアは今秋にもインバウンドや越境ECに対応予定だが、年内にはVRショッピング&トラベル機能を実装し、海外にいながら日本の観光やショッピングを体験できるサービスも開始予定だという。
