|
トップページに戻る | ||||
「日本の政治を読む」~朱訪日で対中嫌悪感を払拭できるか |
【今週の主な政治日程】
▼10日(火)衆院東京21区補選告示(22日投開票)
【今週の焦点】 中国の対日政策は、曽慶紅党中央組織部長ら「第4世代」の台頭により柔軟路線に転換しつつあるといわれるが、今回の朱首相の来日はこれが本物かどうかを実証する場となる。日本には江主席来日以来、対中ODA供与に厳しい意見が渦巻いているが、西部大開発を抱える経済担当の朱首相にとって日本の経済協力は不可欠。同首相の“微笑外交”が日本側をどれだけ納得させられるかどうか。
【先週のポイント】 現在の国会の混迷は、竹下元首相ら調整役の不在やこれまで積み重ねられてきた国会ルールに無頓着な新人議員の増大と無関係ではない。今後は11日の党首討論や議長斡旋、党首会談による打開などが模索されているものの、有効な決め手となる可能性は少ない。結局、「多くの重要法案を抱え、国会は一体何をやっているのか」という国民(マスコミ)世論の反発に待つ以外にないだろう。
●北朝鮮コメ支援強行は危険な賭け 北朝鮮へのコメ支援に当たって森首相をはじめ政府首脳は、「拉致疑惑に進展がなければ大規模支援はしない」と言ってきたが、今回の50万トンは世界食糧計画(WFP)の要求をはるかに上回る量であるうえ、わざわざ価格が高い国内産としたため、支援額も1,200億円と高額に上った。 森首相はこれより先、外交ルートを通さず金正日総書記に親書を送ったが、このいずれの行為も通常の外交政策の枠を逸脱したスタンドプレーといわざるを得ない。これに伴う政治責任は森首相と河野外相の2人が取るほかはない。
●内閣府初代事務次官に河野氏 このほか名称変更となる財務省の初代次官には武藤敏郎大蔵事務次官が続投。金融庁長官には順当には浜中秀一郎次長の昇格だが、日野正晴長官の続投の線も残っている。官僚トップの内閣官房副長官には厚生省出身の古川貞二郎氏が来年まで再任。 [政治アナリスト] 北 光一
2000/10/10
09:16
|
3/30(金) |
プライバシーについて | 編集部へのご連絡 | Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved. |
本サイトの内容につきましては万全を期しておりますが、提供情報がシステム等に起因する誤りを含んでないこと、すべての事柄を網羅していること、利用者にとって有用であること等を当社及び情報提供者は保証するものではありません。 当社及び情報提供者は利用者等が提供情報に関連して蒙った損害ついて一切の責任を負いません。投資等の判断をされる場合は、他の資料なども参考にしたうえで、ご自身の判断でお願いします。 |