DDI（9433）は28日、傘下の移動体通信会社であるセルラー7社を今年11月1日付で合併させると発表した。DDIは10月にKDD（9431）およびIDOと合併し、「KDDI」として新発足する。移動体部門の合併で競争力を高め、NTTグループに対抗していく。将来は、KDDIに取りこまれるIDOの事業を新会社に統合することも視野に入れていく。

　 合併するのは「関西セルラー電話」をはじめ、九州、中国、東北、北海道、北陸、四国の各セルラー7社。店頭公開している沖縄セルラーは、今回は除く。合併会社の社名は「エーユー（au）」。今月から導入したグループの統一ブランド「au」を、そのまま採用する。関西が存続会社となり、他社は解散する。本社は大阪市に置く。

　 資本金は37億円程度を予定しており、合併比率などは近く詰める。各社は8月下旬に合併契約書に調印する。社長には通産省出身で、DDI専務の三野正博氏が就任する。合併会社の売上高は、合併前の部分も含めて2000年度で8650億円規模。また加入者は各社の計画ベース積み上げで、同年度末に677万人となる。