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2013年6月11日

999円で室温記録、メールも送信できるUSB温度計を使ってみた

 

 


USB接続式温度計「DNSB-35137」

今年も暑くなってきたが、今回のアイテムはUSB接続式温度計「DNSB-35137」。USBメモリ形の温度計で、ソフトウェアロガー付き。アラートメールの送信機能もある、なかなかお得なパッケージだ。

実売価格は999円。

USBメモリの見た目は同じ

見た目はよくあるUSBメモリと同じスティック状。異なる点は、本体部分が金属製であることと、USB端子部分が金メッキ処理されてるところだろうか。サイズは57mm×15mm×6mm、重さ36gで、同サイズのUSBメモリと比べると少し重い程度だ。そのため、まず室温を測りたいのであれば、ノートやデスクトップなどのUSBポートに接続するだけで準備が整う。……というか、ハードウェア的に目立った機能がないため、使い方をあまり考える必要がない点もメリットだ。

計測対象は主に空間温度になる。端子を除いた部分は一体成形になっており、浸水の可能性は低く見えるが、端子部分側でショートする可能性が高いため、防水処置を念入りに施さないと液体温度の計測は難しい。計測温度はマイナス55度〜125度と幅広いため、このあたりは改造しがいがある製品ともいえるのだが。

ともあれ、まずは空間温度の計測に使ってみて、改造プランがまとまったら液体温度にトライしてみるといい。

付属の8cmCD-ROMには、計測ソフト「TEMPer V23.5」とドライバが用意されている。手順としては、USB接続式温度計本体をまずUSBポートに接続し、Windows側で認識してから、CD-ROM内のsetupを実行すればいい。上海問屋サイト上では、Windows VistaとWindows 7のみ対応と記載されているが、Windows 8 Pro 64bitでも動作することを確認できた。

パッケージはクリアタイプで、シンプル 読者の大半の場合、部屋にPCが多々あると思われるので、とりあえず、空いているUSBポートに接続してみよう。またぶら下げ用の穴があるため、高いところに設置もできる

温度計測にはUSB延長ケーブルがあると便利

室温のみを計測するのならば、手近なUSBポートに挿すだけでいいが、天井あたりの温度や、フルタワーの排気ファン近く、もしくはCPUクーラー周辺の温度を計測したいならUSB延長ケーブルが入り用になる。

また、PCケース内の温度を常にモニタリングと考えたならば、マザーボード上にあるUSBピンをUSB A端子に変換する製品が必要になる。記事作成時点では売り切れているが「上海道場【初段】 FAPU2 【変換アダプタ】 」や「USB3.0×4ポート(外3/内1) 増設カード 」といったものと組み合わせるといい。USB延長ケーブル(コレコレ)で引き回すのもアリかもしれない。

さて、本体を計測に投入する前にやっておきたいことは、本体のシールはがしだ。50℃前後の温度計測前提ならばはがす必要はないが、高温になりそうな場所だとシールが熱でズリ落ちていくため、予めはがしておくに限る。

付属アプリケーションであるTEMPerはとてもシンプル。デフォルトでは、センサーが接続されていると自動的に計測をスタートし、2秒更新で常時ログを記録。画面ではリアルタイムの温度と平均温度が表示され続ける。

ログの保存はCSVとTXTから選択可能で、MSNメッセンジャーへの投稿(Skypeに統合した状態のアカウントでも送信できた)、Email送信機能といった通知機能も装備。アラームのしきい値も設定可能で、およそ必要とされる機能はあるといえる。

CPUソケット周辺に設置してみて、ベンチマークを回してみたところ。ムダに風を当てているのもあり、それほど変化しないのだが、負荷に応じて変化するのを確認できる点がステキ 本体全体で温度を計測しているようだが、もっとも最初に反応するのはどこだろうとライターであぶっていたときのデータ。根元の部分で急速な反応を見せた こちらはDataLogsウィンドウ。2秒刻みでログが生成されていく
実行時の負荷はごくごくわずかなものだ。写真は最大負荷時と思われるもので、CPU使用率0.9%。負荷が少ないときは0.3%前後だった。とすると、ファイルサーバーの温度系としてもいいし、夏場の室温チェッカーとしても負荷を気にせずに使えるものだといえる

そろそろ暑くなり、温度が気になるシーズンが近づいてきた。

「ファンレス化したがケース内温度は大丈夫か?」「ムダにファンを増やしているが実際のところケース内温度はどれくらいだろうか?」と気になるもの。また、物理的接触での温度計測も固定方法次第でできるため、CPUクーラーのフィン温度の計測なども行える。

もちろん、熱中症対策として室温を測る場合でも、配線のしやすさもあって高いところへの設置も可能だし、メールで知らせるといったこともできる。考えひとつでいろいろ遊べる製品であり、かつ価格も安いため、ひとつ導入してみてはどうだろう?

パソコンで部屋の温度を測定できる USB接続式 温度計
上海問屋 DNSB-35137

http://www.donya.jp/item/24167.html

 

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